BuildGlobalAddress の使用

住所の作成は対話的なプロセスであり、住所作成プロセスの各ステップで住所要素を選択することが必要になります。つまり、住所を作成するために、BuildGlobalAddress を 1 度ではなく複数回呼び出す必要があります。まず最初に、BuildGlobalAddress に対する初期化呼び出しを実行します。この呼び出しにより、セッション ID が返されます。以降の呼び出しでは、このセッション ID を使用します。各呼び出しにおいて、BuildGlobalAddress は、住所要素に対する選択肢となる値のリストを提示します。値を選択して、次の住所要素への処理を進めます。この処理を住所全体が作成されるまで続けます。一部の例外を除き、各住所要素に対して個別に呼び出しを行う必要があります。

全体的なプロセスは、次のようになります。

  • まず、初期化呼び出しによって、セッションを開始し、システムによって割り当てられたセッション ID を取得します。
  • 与えられた住所要素に対する、候補となる値を見つけるための検索呼び出しを行います。
  • 必要な値を選択したら、与えられた住所要素に対して確定した値を通知するための確定呼び出しを行います。
  • すべての住所要素が確定するまで、検索/確定呼び出しを続行します。
  • 最後に、セッションを終了するための終了呼び出しを行います。

プロセスの動作方法を理解するには、Management Console の [プレビュー] タブを使用して、以下の処理を順に実行します。

  1. Management Console を開きます。
  2. [サービス] タブで [Address Now] を選択します。
  3. ウィンドウ左側のサービス一覧から、[Build Global Address] を選択します。
  4. [オプション] タブで、必要なオプションを指定します。オプションの詳細については、オプション を参照してください。
  5. [プレビュー] タブをクリックします。
  6. [Action] フィールドに、"init" と入力します。
  7. [Country] フィールドに、作成する住所の国を入力します。
  8. [プレビューを実行] をクリックします。
  9. [プレビュー出力] で [SessionId] フィールドを探し、値を右クリックしてハイライト表示し、ポップアップ メニューから [コピー] を選択します。
  10. [プレビュー入力] で [SessionId] フィールドを右クリックしてハイライト表示し、[貼り付け] を選択します。
  11. 入力フィールドに以下の値を入力します。
    • Action — "search" と入力します。
    • Country — このフィールドはそのままにします。
    • FieldIndex — 検索する最初のフィールドのインデックス値を入力します。例えば、シカゴの住所を検索する場合は "1" と入力します。米国住所では、フィールド インデックス 1 が、都市フィールドに対応するためです。
    • SearchValue — 検索する値を入力します。例えば、シカゴの住所を作成する場合は、"chicago" と入力します。
    • SessionId — 同じ値のままとします。
    注: 他の入力フィールドの値は無視されます。
  12. [プレビューを実行] を再度クリックします。
  13. 検索結果は、[Alternatives.InContext][AlternativesOutContext] の最大 2 つの出力フィールドに表示されます。インコンテキスト結果とアウトオブコンテキスト結果の違いについては、コンテキストとはを参照してください。
  14. 必要な値が見つかった場合は、以下の値を入力フィールドに入力します。
    • Action — "commit" と入力します。
    • AlternativeIndex — 選択する選択肢のインデックス番号を入力します。インデックス値の最小値は 1 ではなく、0 です。例えば、シカゴを検索する場合、BuildGlobalAddress によって返される選択肢には、以下のようにインデックスが付与されます。"CHICAGO" という値を確定する場合は、[AlternativeIndex] フィールドに "0" と入力します。
      • 0—CHICAGO
      • 1—CHICAGO HTS
      • 2—CHICAGO PARK
      • 3—CHICAGO RIDGE
      • 4—EAST CHICAGO
      • 5—NORTH CHICAGO
      • 6—WEST CHICAGO
    • AlternativeContext"in" または "out" と入力し、[AlternativeIndex] で指定したインデックス値が [Alternatives.InContext] フィールドと [Alternatives.OutContext] フィールドのどちらの選択肢リストのものであるかを示します。
    • SessionId — この値は同じままにします。
    注: 他の入力フィールドの値は無視されます。
  15. [プレビューを実行] を再度クリックします。指定した値が、適切な住所要素の [Field.n.Value] フィールドに表示されます。
  16. 住所が作成されるまで、検索と確定のステップを必要な時だけ繰り返します。
  17. 入力フィールドに以下の値を入力することにより、セッションを終了します。
    • Action"close" と入力します。
    • SessionId — この値は同じままにします。
    注: 他の入力フィールドの値は無視されます。