オプションによる出力

ValidateAddress は、選択したオプションに応じて、追加のデータを返します。各オプションによって生成される出力については、以下のセクションのオプションの一覧を参照してください。

Enhanced Line of Travel 出力

Enhanced Line of Travel 処理では、以下の出力を生成します。

フィールド名

説明

USLOTCode

Line of Travel の順序コードと、USPS® LOT 順序を表すインジケータ。このフィールドは、"nnnnY" という形式で、以下の要素で構成されます。

nnnn
4 桁の LOT コード。
Y
次のいずれかです。
  • A — 昇順の LOT 順序
  • D — 降順の LOT 順序

USLOTHex

昇順でのみファイルのソートが可能な 16 進値です。16 進値の範囲は、昇順で 0 ~ FF に続き、降順で FF ~ 0 です。

USLOTSequence

アドオンの DPC の代わりに最終仕分けに使用される 2 バイトの値。大文字 1 文字の後に 0 ~ 9 の数字が 1 つ続きます。値の範囲は、A0 (99 降順) ~ J9 (00 降順)、および K0 (00 昇順) ~ T9 (99 昇順) です。

LACSLink 出力

フィールド名

説明

USLACS

住所が、LACSLink 変換の候補であるかどうかを表します (米国住所のみ)。次のいずれかです。

Y
住所は LACSLink 処理の候補です。LACSLink が有効である場合は、ValidateAddress は、LACSLink データベースを使用して住所を変換します。変換に成功した場合、出力住所は LACSLink データベースから取得した新しい住所になります。変換できなかった場合は、住所は変換されません。
N
住所は LACSLink 処理の候補ではありません。ただし、LACSLink 処理が要求され、LACSLink データベースがインストールされており、かつ、次の条件のいずれかが満たされている場合は、LACSLink 処理が行われる場合があります。
  • 住所が地方配送路住所にマッチし、RecordType.Default フィールドで Y が返された場合。
  • 入力住所が、米国郵便データベースのいずれの住所にもマッチしなかった場合 (複数にマッチしたことによる失敗は、LACSLink の候補にはなりません)。

USLACS.ReturnCode

LACSLink 処理の成功または失敗を表します(米国住所のみ)。

A
LACSLink 処理は成功しました。LACSLink 処理によってレコードがマッチしました。
00
LACSLink 処理は失敗しました。LACSLink 処理において、マッチするレコードは見つかりませんでした。
09
LACSLink 処理において、入力住所は、古い高層のデフォルト住所にマッチしました。住所は変換されています。不明確な住所の提供を避け、LACSLink 処理では、新しい住所を提供しません。
14
LACSLink 処理は失敗しました。LACSLink 処理において、マッチする結果が検出されましたが、他の USPS® の規則に基づき、変換は行われませんでした。
92
LACSLink 処理は成功しました。LACSLink 処理によってレコードがマッチしました。入力のユニット番号はドロップされました。
NULL
LACSLink はレコードを処理しなかったか、または LACSLink 処理が実行されませんでした。

RDI 出力

フィールド名

説明

RDI

住所の種類を表す値を返します。

B
住所は、企業住所です。
R
住所は、個人住所です。
M
住所は、個人住所であるとともに企業住所でもあります。
NULL
住所が ZIP + 4® レベルでコード化されなかったか、または RDI™ が実行されなかったため、確認されていません。

DPV および CMRA 出力

フィールド名

説明

DPV

Delivery Point Validation (DPV) 処理の結果を表します。

Y
DPV の確認済みです。この住所に郵便物を配達できます。
N
この住所に郵便物を配達できません。
S
建物番号の妥当性は確認できましたが、ユニット番号は確認できませんでした。建物番号は、建物の主要な住所番号です。ユニット番号は、建物内のアパート、スイート、階など、各ユニットの郵便住所番号です。例えば、以下の住所の場合、424 は建物番号、12 はユニット番号です。

424 Washington Blvd.Apt.12
Oak Park IL 60302
USA

D
建物番号の妥当性は確認できましたが、ユニット番号は入力から欠落していました。建物番号は、建物の主要な住所番号です。ユニット番号は、建物内のアパート、スイート、階など、各ユニットの郵便住所番号です。例えば、以下の住所の場合、424 は建物番号、12 はユニット番号です。

424 Washington Blvd.Apt.12
Oak Park IL 60302
USA

M
住所は複数の有効な配達ポイントにマッチします。
U
住所は、ZIP + 4® レベルでコード化されなかったため、確認できませんでした。
V
住所は、誤検出違反を起こしました。

CMRA

住所が Commercial Mail Receiving Agency (CMRA: 民間私書箱) であることを表します。

Y
住所は CMRA です。
N
住所は CMRA ではありません。
U
確認できません。

DPVFootnote

DPV 補足コード。

AA
入力住所は、ZIP + 4® ファイルにマッチしました。
A1
入力住所は、ZIP + 4® ファイルにマッチしませんでした。
BB
入力住所は、DPV にマッチしました (すべてのコンポーネント)。
CC
入力住所の主要な番号は DPV にマッチしましたが、補助的な番号はマッチしませんでした (存在しましたが有効ではありませんでした)。
F1
入力住所は軍関係の住所。DPV は省かれます。
G1
入力住所は一般的な配達住所。DPV は省かれます。
M1
入力住所の主要な番号が欠落しています。
M3
入力住所の主要な番号が無効です。
N1
入力住所の主要な番号は DPV にマッチしましたが、高層住所に補助的な番号が欠落しています。
P1
入力住所に、RR または HC Box 番号がありません。
P3
入力住所に、PO、RR、または HC Box 番号がありません。
RR
入力住所は、CMRA にマッチしました。
R1
入力住所は CMRA にマッチしましたが、補助的な番号が存在しません。
U1
入力住所はユニーク ZIP。DPV は省かれます。

DPVVacant

建物が空家 (90 日間使用されていない) かどうかを表します。次のいずれかです。

Y
建物は空家です。
N
建物は空家ではありません。
NULL
DPVDetermineVacancy オプションが選択されていません。

DPVNoStat

建物が、郵便物を受け取ることのできない "no stat" の建物であるかどうかを表します。次のいずれかです。

Y
建物は、郵便物を受け取ることのできない "no stat" の建物です。
N
建物は、郵便物を受け取ることのできない "no stat" の建物ではありません。
NULL
DPVDetermineNoStat オプションが選択されていません。

SuiteLink 出力

フィールド名

説明

SuiteLinkReturnCode

ValidateAddress が、補助的な住所情報を修正したかどうかを表します (米国住所のみ)。次のいずれかです。

A
ValidateAddress は、補助的な住所情報を修正しました。
00
ValidateAddress は、補助的な住所情報を修正しませんでした。
NULL
SuiteLink は実行されませんでした。
XX
SuiteLink 処理においてエラーが発生しました。例えば、SuiteLink データベースの有効期限が切れている場合にエラーが発生します。

SuiteLinkMatchCode

SuiteLink のマッチング処理に関する追加情報を提供します(米国mail stop (郵便物集配所)(米国住所のみ)

A
ValidateAddress は、補助的な住所情報を修正しました。
B
ValidateAddress は、補助的な住所情報を修正しませんでした。マッチング処理に関するその他の詳細情報はありません。
C
FirmName フィールドの語はすべて、「ノイズ」語です。ノイズ語は、USPS® によって定義されており、企業名のマッチングの際には無視されます。ノイズ語の例としては、"company" や "corporation" があります。ValidateAddress は、ノイズ語のみで構成される企業名に対し、補助的な住所情報を修正できません。例えば、"Company and Corporation" という表記は、ノイズ語のみで構成されています。
D
住所は、高層のデフォルト住所ではありません。SuiteLink マッチングは、高層のデフォルト住所に対してのみ行われます。高層デフォルトとは、住所に有効な補助的情報が含まれていない (アパート番号やアパート種別が欠落している) 場合に使用されるデフォルトです。
E
SuiteLink データベースの有効期限が切れているため、SuiteLink 処理は失敗しました。
NULL
SuiteLink は実行されなかったか、エラーが発生しました。

SuiteLinkFidelity

ValidateAddress における、SuiteLink データベースの企業名に対するマッチング精度を表します。

1
企業名は、SuiteLink データベースに完全に一致しました。
2
精度の高いマッチです。企業名に含まれる語が、1 語を除いてすべて SuiteLink データベースの企業名に一致しました。
3
精度の低いマッチです。企業名の中の複数の語が、SuiteLink データベースの企業名に一致しませんでした。
NULL
SuiteLink が企業名のマッチングに失敗したか、実行されなかったか、またはエラーが発生しました。

VeriMove 出力

フィールド名

説明

VeriMoveDataBlock

ValidateAddress が、VeriMove Express に渡される入力データを含む 250 バイトのフィールドを返すかどうかを示します。このフィールドには、VeriMove で必要とされる詳細結果インジケータ データが含まれます。このフィールドの内容については、VeriMove のユーザー ガイドを参照してください。次のいずれかです。

Y
フィールド VeriMoveDataBlock を返します。
N
フィールド VeriMoveDataBlock を返しません。