ValidateAddressGlobal

ValidateAddressGlobal は、米国およびカナダ以外の住所のパフォーマンスのみを制御します。ValidateAddressGlobal は、米国およびカナダの住所の妥当性も確認できますが、その他の国の住所の妥当性を確認する能力に優れています。米国およびカナダ以外の住所を大量に処理する場合は、ValidateAddressGlobal の使用を検討してください。

ValidateAddressGlobal は Universal Addressing モジュールの一部です。

ValidateAddressGlobal は、書き直し、パーシング、バリデーション、書式設定など、いくつもの手順を実行して、住所の品質を高めています。

文字セットのマッピングと書き直し

ValidateAddressGlobal は他国の文字列と、それらの複雑な問題を処理します。Unicode に完全対応の文字列処理を使用するため、アルファベット以外の文字をラテン文字セットに書き直したり、異なる文字セット間でマッピングしたりできます。

文字セットのマッピング、および書き直しについて、以下の機能があります。

  • UTF-8、 ISO 8859-1、GBK、BIG5、JIS、EBCDIC など、30 以上の文字セットをサポート
  • 言語のルールに従って、付加記号を正しく "除去"
  • さまざまなアルファベットをラテン スクリプトに書き直し
  • ギリシャ文字 (BGN/PCGN 1962、ISO 843 - 1997)
  • キリル文字 (BGN/PCGN 1947、ISO 9 - 1995)
  • ヘブライ語
  • 日本語の片仮名、平仮名、漢字
  • 中国語のピンイン (標準中国語、 広東語)
  • 韓国語のハングル文字

住所のパーシング、書式設定、および正規化

住所データのフィールド入力の誤りを再構成することは、特に他国の住所で行う場合、複雑で難しい作業です。住所データをコンピュータのシステムに入力する際、曖昧になってしまう部分が多いからです。特に問題なのが、(企業や個人名をストリートの住所フィールドに入力するなど) 要素を誤ったフィールドに入力したり、省略形を使用する場合に、言語固有だけでなく、国固有の省略形に変えてしまうケースです。ValidateAddressGlobal は住所行の住所要素を識別し、正しいフィールドに割り当てます。これは実際の検証前に行う重要な作業です。再構成を行わなければ、"一致が見つからない" という結果になる可能性があります。

住所要素の正しい識別は、特定のフィールド長要件に合わせて住所を切り捨てたり、短縮しなければならない場合にも重要です。正しい情報が正しいフィールドに割り当てられていれば、特定の切り捨てルールを適用することができます。

  • 住所行をパースおよび解析し、個々の住所要素を識別
  • 30 を越える文字セットを処理
  • 宛先国の郵便ルールに従って住所の書式を整える
  • 住所要素を正規化 (AVENUE を AVE に変更するなど)

Global Address 検証

住所の検証は、正しくパースされた住所データを郵便組織または他のデータ プロバイダが提供する参照データベースと比較する訂正処理です。ValidateAddressGlobal は、洗練されたファジー マッチング テクノロジーを使用して個々の住所要素を検証し、正しいことを確認するとともに、郵便規格とユーザの優先設定に基づいて出力を正規化および書式設定します。FastCompletion 検証タイプは、簡易住所入力アプリケーションに使用できます。いくつかの住所フィールドには切り捨てられたデータを入力することができ、この入力に基づいて提案を生成します。

住所を完全に検証できない場合もあります。ValidateAddressGlobal には、配達可能性によって住所を分類する、ユニークな配達可能性評価機能があります。