出力

Global Address Validation の出力は、ユーザが選択した出力オプションによって決まります。

標準住所出力

標準住所出力は、宛名ラベルに表記される住所に対応する住所行で構成されます。都市、州または省、郵便番号などのデータも、標準住所出力に含まれます。

表 1. 標準住所出力
フィールド名 書式 説明
AddressBlock1-2 文字列 AddressBlock 出力フィールドには、正規化済み、または標準化済みの住所が、実際の郵便物に印刷される形式にフォーマットされて入ります。Global Address Validation は、郵便当局の規格に従って住所の書式を整え、住所ブロックの形式にします。住所の各行が、別々の住所ブロック フィールドに入れて返されます。AddressBlock1 から AddressBlock2 まで、最大 2 つの住所ブロック出力フィールドが使用されます。

AddressBlock1 には以下の要素が含まれます。

  • 企業名
  • Unit Number
  • Unit Type
  • 家番号
  • 通り名

AddressBlock2 には以下の要素が含まれます。

  • 地方
  • 都市
  • 郵便番号

例えば、以下の入力住所の場合、

AddressLine1: 34 Glenview Road
City: Mount Kurning-Gai StateProvince: NSW PostalCode: 2080

以下の住所ブロックが出力されます。

AddressBlock1: 34 Glenview Road
AddressBlock2: Mount Kurning-Gai NSW 2080

AddressLine1 文字列 最初の住所行。例: 34 GLENVIEW ROAD: 34 GLENVIEW ROAD MOUNT KURNING-GAI NSW 2080
ApartmentLabel 文字列 アパートや住宅の種類。例: 39 Acacia Avenue Flat B
ApartmentNumber 文字列 アパートや住宅の番号。例: 39 Acacia Avenue Flat B
Building 文字列 建物の名前。
City 文字列 都市または町の名前。最良のマッチ結果が得られるように、入力住所には正式な都市名を使用してください。
City.Matched 文字列 都市マッチのステータス。
True
都市名がマッチしました。
False
都市名がマッチしませんでした。
CitySubdivision 文字列 国により、次のいずれかの名前。
  • 使用しない — AUS、AUT、BEL、CHE、DEU、DNK、FIN、FRA、IRL、NOR
  • 散布エリア (DA) および列挙エリア (EA) — CAN
  • 地方 (Locality) — GBR、GRC、ITA、ESP
  • 郊外 (Suburb) — NZL
CitySubdivision.Matched 文字列 都市の下位区分のマッチのステータス。
True
都市の下位区分がマッチしました。
False
都市の下位区分がマッチしませんでした。
Confidence 文字列 返された住所に割り当てられた確信レベル。範囲は0 ~ 100 です。0 は失敗を表します。100 はマッチ結果が正しいことに対する確信レベルが非常に高いことを表します。
Country 文字列 国が、言語または [国フォーマット] オプションで指定されたコードで入ります。ISO コードの一覧は、../../../AddressingGuide/source/CountryCodes_AddressingGuide.htmlを参照してください。
Country specific fields 文字列 国固有の出力情報。国固有の出力情報を出力に含めるには、[国固有のフィールド] 出力オプションをオンにします。
FirmName 文字列 会社名。
HouseNumber 文字列 号 (家番号)。例: 39 Acacia Avenue。
Housenumber.Matched 文字列 家番号のマッチのステータス。
True
家番号がマッチしました。
False
家番号がマッチしませんでした。
LeadingDirectional 文字列 接頭方向指示。例えば、123 E Main St Apt 3 の "123"。
MatchOnAllStreetFields 文字列 すべての通り フィールドのマッチのステータス。
True
すべての通り フィールドがマッチしました。
False
すべての通り フィールドがマッチしませんでした。
MatchOnStreetDirectional 文字列 通り方位記号のマッチのステータス。
True
通り方位記号がマッチしました。
False
通り方位記号がマッチしませんでした。
MultimatchCount 文字列 住所が参照データ内の複数の候補住所と一致した場合、このフィールドには一致した候補の数が含まれます。
PostalCode 文字列 住所の郵便番号。郵便番号のフォーマットは国によって異なります。
PostalCode.AddOn 文字列 郵便番号の 2 番目の部分。例えば、カナダの住所ではこれは LDU です。ほとんどの国ではこのフィールドを使用しません。
Postalcode.Matched 文字列 郵便番号のマッチのステータス。
True
郵便番号がマッチしました。
False
郵便番号がマッチしませんでした。
Principality 文字列 国内の地域。例えば、イングランド、スコットランド、ウェールズは公国です。このフィールドは、通常は空白です。
ProcessedBy 文字列 Global Addressing モジュールのステージ名。
StateProvince 文字列 国により、次のいずれかの州または省の名前。
  • 使用しない — CHE、DNK、IRL、NOR
  • 連邦州 (Bundesland) — DEU
  • 州 (Province) — AUS、BEL
  • 地域 (Region) — AUT、ESP、FRA、GBR、GRC、NZL
  • 地域 (Region) (län) — FIN
  • 州 (State) — AUS
StateProvince.Matched 文字列 州または省のマッチのステータス。
True
州または省がマッチしました。
False
州または省がマッチしませんでした。
StateProvinceSubdivision 文字列 国により、次の州または省の下位区分の名前。
  • 使用しない — AUT、FIN、GBR
  • 郡 (Department) — FRA
  • 地区 (District) — GRC
  • 郡 (District) (fylke/counties) — NOR
  • 郡 (Kreis) — DEU
  • 地方自治体 (Local Government Authority: LGA) — AUS
  • 州 (Province) — BEL、CHE、DNK、ESP、IRL、ITA
  • 地方行政区画 (Region) — NZL
StateProvinceSubdivision.Matched 文字列 州または省の下位区分のマッチのステータス。
True
州または省の下位区分がマッチしました。
False
州または省の下位区分がマッチしませんでした。
StreetName 文字列 不動産が所在する通りの名前。例: 123 E Main St.
StreetName.Matched 文字列 通り名のマッチのステータス。
True
通り名がマッチしました。
False
通り名がマッチしませんでした。
StreetType 文字列 通り名の種類。例えば、123 E Main St Apt 3 の "123"。また、123 E Main Ave Apt 3 の "Ave" です。この 2 つはまったく別のストリートです。通り名の種類を使用すると、データの適合率が高まります。
StreetType.Matched 文字列 通り名の種類のマッチのステータス。
True
通り名の種類がマッチしました。
False
通り名の種類がマッチしませんでした。
TrailingDirectional 文字列 接尾方向指示。例えば、123 Pennsylvania Ave NW の "NW"。
Vendor Code 文字列 ベンダー コード。このフィールドは、"国固有のフィールド" という出力オプションを選択した場合のみ存在します。

パース済み入力

出力には、パース済み形式で入力住所を含めることができます。このようなタイプの出力は、"パース済み入力" と呼ばれます。パース済み入力フィールドには、Global Address Validation が住所を検証したかどうかにかかわらず、入力として使用された住所データが含まれます。住所が郵便番号 / 都市レベルで検証される場合、この情報は存在しません。住所が通りレベルで検証された場合に存在します。パース済み入力のフィールドを出力に含めるには、[パース済み住所] 出力オプションをオンにします。

表 2. パース済み入力
フィールド名 書式 説明
ParsedAddressLine1.Input 文字列 入力に渡される 1 番目の住所行。
ParsedCity.Input 文字列 入力に渡される都市/地方/郊外の名前。
ParsedCountry.Input 文字列 入力に渡される国。
ParsedHouseNumber.Input 文字列 入力に渡される家番号。例えば、123 E Main St Apt 3 の "123"。
ParsedPostStreetType.Input 文字列 入力に渡されるストリートの種類。例えば、123 E Main St Apt 3 の "123"。

適合率

出力には、入力住所の住所マッチの適合率を表す適合率コードを含めることができます。適合率コードを出力に含めるには、[適合率] 出力オプションをオンにします。

表 3. 適合率
フィールド名 書式 説明
PrecisionCode 文字列 住所マッチの適合率を表すコード。

一致カテゴリには、次のものがあります。

Z1
郵便番号 1 との郵便番号の一致。
Z2
郵便番号 2 との郵便番号の部分的な一致。
Z3
郵便番号 2 との郵便番号の一致。
G1
エリア名 1 との地理的な一致。
G2
エリア名 2 との地理的な一致。
G3
エリア名 3 との地理的な一致。
G4
エリア名 4 との地理的な一致。

"S" カテゴリの一致は、レコードが単一の住所候補に一致したことを意味します。

SX
交差点で検証済み。
SC
最も近いセグメントから予測された家レベルで一致。
S0
住所の一部がソース データと一致した可能性があります。
S4
通りで検証済み。
S5
通りの住所で検証済み。
S7
家屋の間を補間した、通りの住所に位置します。
S8
家屋の位置と一致。
追加のマッチ情報は、HPNTSCSZAという形式をとります。該当するコンポーネントが一致しなかった場合は、その文字の箇所にダッシュ (-) が表示されます。
H
家番号。
P
通りの前置方位記号。
N
通り名。
T
通りタイプ。
S
通りの後置方位記号。
C
都市の名前。
Z
郵便番号。
A
住所データセット。
U
カスタム ユーザ辞書。

入力住所

出力には、入力住所を含めることができます。入力住所を含めるには、[入力住所] 出力オプションをオンにします。

表 4. 入力住所
フィールド名 書式 説明
AddressLine1.Input 文字列 入力に渡される 1 番目の住所行。
City.Input 文字列 入力に渡される都市/地方/郊外の名前。
CitySubdivision.Input 文字列 入力に渡される都市/町の下位区分。
StateProvince.Input 文字列 入力に渡される州/省。
StateProvinceSubdivision.Input 文字列 入力に渡される州/省の下位区分。
PostalCode.Input 文字列 入力に渡される郵便番号。
Country.Input 文字列 入力に渡される国。
FirmName.Input 文字列 入力に渡される会社名。

国固有のフィールド

出力には、国固有のフィールドを含めることができます。国固有のフィールドを出力に含めるには、[国固有のフィールド] 出力オプションをオンにします。

表 5. オーストラリアの国固有のフィールド
フィールド名 書式 説明
AUS.GNAF_PARCEL_ID 文字列 GNAF 小区画識別子。
AUS.GNAF_PID 文字列 GNAF Persistent Identifier (GNAF PID) は、GNAF の住所を一意に定義する 14 文字の英数字からなる文字列です。PID は GNAF Dictionary の主要な住所フィールドの組み合わせから構成されています。例: GAVIC411711441
AUS.GNAF_PRINCIPAL_PID 文字列 主要住所の Persistent Identifier。
AUS.GNAF_ADDRESS_CLASS 文字列 GNAF 住所区分。
AUS.GNAF_SA1 文字列 GNAF Statistical Area Level 1 (SA1) 識別子。
AUS.LEVEL_NUMBER 文字列 多層建築の階またはレベルの番号。例えば、Floor 2, 17 Jones Street の "Floor 2"。
表 6. 英国の国固有のフィールド
フィールド名 書式 説明
GBR.DEPENDENT_STREET_ NAME 文字列 英国の住所には、主通り名と従属通り名という 2 つの通り名が含まれることがあります。住所によっては通り名がまったく含まれないものもあります。
GBR.DEPENDENT_LOCALITY 文字列 従属地方名。従属地方は大きな村または地区です。例えば、Wimbledon
GBR.DOUBLE_DEPENDENT_ LOCALITY 文字列 二重従属地方名。二重従属地方は小さな村または小区域です。
GBR.HISTORIC_POSTCODE 文字列 新しい郵便番号で置き換えられている古い郵便番号が入力住所に含まれていた場合、このフィールドには古い郵便番号が格納されます。
GBR.ALIASED_LOCALITY 文字列 郵便住所には含まれない地方です。
GBR.OSAPR 文字列 Ordnance Survey Address Point Reference (OSAPR)。各住所に固有の OSAPR があります。OSAPR は常に 18 文字の長さであり、文字列 AP で始まる必要があります。
GBR.UPRN 文字列 Unique Property Reference Number。UPRN は、不動産の名前、ステータス、従属する地区、利用法 (単独居住から複数居住など) が変更されたり、不動産が解体されたりしても、一意の不動産を永続的に参照する一意の識別子です。歴史的住所、代替住所、暫定住所のすべてが同じ UPRN に対して記録されます。UPRN フィールドは、北アイルランドの住所に対しては返されません。
GBR.RPC 文字列 RPC は、候補の位置的な精度を表します。RPC は、住所に割り当てられる座標の精度を示します。
表 7. イタリアの国固有のフィールド
フィールド名 書式 説明
ITA.HISTORICALPOSTCODE 文字列 この住所の以前の郵便番号。
表 8. ニュージーランドの国固有のフィールド
フィールド名 書式 説明
NZL.ALIASED_SUBURB 文字列 ニュージーランドの郊外のエイリアス。正式に認識されている郊外名の代替名。