Enterprise Geocoding モジュール グローバル データベース リソースの追加

Geocode Address Global および Reverse Geocode Global の各ステージは、他のステージとは異なり、データベース リソースを定義しなければ、Management Console または Enterprise Designer に表示されません。定義したグローバル データベース リソースごとに新しいステージが作成されます。例えば、メキシコとカナダのデータベースを含む 1 つのデータベース リソースと、オーストラリアとシンガポールのデータを含むもう 1 つのデータベース リソースを定義した場合、2 つの Geocode Address Global ステージが表示されます。一方ではメキシコとカナダの住所のジオコーディングが可能で、もう一方ではオーストラリアとシンガポールの住所のジオコーディングが可能です。また、Reverse Geocode Global ステージも、メキシコおよびカナダ用と、オーストラリアおよびシンガポール用に 1 つずつ、合計 2 つ表示されます。

注:
  • オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、および日本のジオコーディング データベースは、サイズが大きくなっています。これらのデータベースのうちの 2 つまたは 3 つ以上を、同一のデータベース リソースに入れないでください。
  • Spectrum™ Technology Platformサーバーを 64 ビットのマシン上で稼働している場合は、データベース リソースに含めるデータベースは 8 ~ 10 カ国までにしてください。それ以上のデータベースを含める場合は、Java メモリ設定を変更する必要があります。詳細については、テクニカル サポートにお問い合わせください。

Geocode Address Global データベース リソースを作成するには

  1. データベースをまだインストールしていない場合は、データベース ファイルをシステムにインストールしてください。データベースのインストール手順については、Spectrum™ Technology Platform インストール ガイド』を参照してください。
  2. Management Console で、[リソース] の下の [Spectrum データベース] を選択します。
  3. 追加ボタン をクリックして新しいデータベースを作成するか、既存のデータベース リソースを選択して編集ボタン をクリックしてそのデータベースを変更します。また、コピー ボタン を使って既存のデータベース リソースをコピーする方法でも新しいデータベースを作成できます。
  4. 新しいデータベースを作成する場合は、[名前] フィールドにデータベース リソースの名前を入力します。任意の名前にすることができます。既存のデータベースをコピーして新しいデータベースを作成する場合は、必要に応じてデフォルト名を変更してください。既存のデータベース リソースの名前を変更することはできません。その名前でデータベースを参照しているサービスやジョブがあると、動作しなくなるからです。
  5. [プール サイズ] フィールドで、このデータベースで処理する同時要求の最大数を指定します。

    最適なプール サイズはモジュールによって異なります。一般的には、サーバーが搭載する CPU の数の半分から 2 倍のプール サイズを設定すると、最適な結果が得られます。ほとんどのモジュールに最適なプール サイズは CPU 数と同数です。例えば、サーバーが 4 つの CPU を搭載している場合は、プール サイズを 2 (CPU 数の半分) ~ 8 (CPU 数の 2 倍) の間で試すことができ、多くの場合、最適なサイズは 4 (CPU 数と同数) です。

    プール サイズを変更するときは、データベースにアクセスするステージ用としてデータフローに指定されている実行時インスタンスの数を考慮する必要もあります。例えば、1 つの実行時インスタンスを使用するように設定された Geocode US Address ステージを持つデータフローがあるとします。この場合、米国ジオコーディング データベースのプール サイズを 4 に設定しても、パフォーマンスは向上しません。実行時インスタンスが 1 つしかないので、データベースへの要求は一度に 1 つになります。ただし、Geocode US Address の実行時インスタンスの数を 4 つに増やすと、パフォーマンスが向上します。データベースに同時にアクセスする Geocode US Address のインスタンスが 4 つあるので、プール全体を使用できます。

    ヒント: さまざまな設定でパフォーマンス テストを行って、環境にとって最適なプール サイズと実行時インスタンスの設定を特定してください。
  6. [モジュール] フィールドで、[InternationalGeocoder GLOBAL] を選択します。
  7. [タイプ] フィールドで、[Geocode Address Global] を選択します。
  8. 新しいデータセットをインストールするには、追加ボタンをクリックします。[名前] フィールドで、このデータセットの名前を指定します。任意の名前にすることができます。[パス] フィールドで、選択した国のデータセットを含むフォルダを指定します。部分パスを入力して参照ボタンをクリックすると、ファイル構造を移動して必要なデータセットを見つけることができます。[OK] をクリックすると、[データベースの追加] ページのデータベース リソースで、その国のデータセットが表示されるようになります。
    データセットは通常、次の場所にあります:<InstallLocation\IGEO-<CountryCode>\data。ここで、<InstallLocation> は、データセットのインストール先に指定したディレクトリ、<CountryCode> は 2 文字の国コードを示します。データ ディレクトリ内に複数のデータセットを持つ国もあります。ライセンスがあるデータセットもあれば、ライセンスがないものもあります。ライセンスがあるデータセットのロケーションのみを指定してください。

    特定の国に対して複数のデータセットを追加する場合は、各データセットを別々のディレクトリに配置する必要があります。例えば、同じ国に対してストリート辞書とポイント辞書を追加する場合、次のように指定できます。

    <InstallLocation>\IGEO-<CountryCode>\data\Street_dict

    <InstallLocation>\IGEO-<CountryCode>\data\Point_dict

    Street_dict と Point_dict は、それぞれストリート辞書とポイント辞書を指しています。

    注: データセットをネットワーク ドライブに配置しないでください。パフォーマンスの問題が生じる恐れがあります。
  9. その他のデータセットを追加する場合は、追加ボタン をクリックします。それ以外の場合は、[保存] をクリックします。
  10. その他の国を追加する場合は、追加ボタンをクリックし、名前と各データセットのパスを指定します。作業が完了したら、[保存] をクリックします。

    同一のデータベース リソースに複数の国を追加することにより、単一のステージで各国の住所をジオコード可能な Geocode Address Global ステージが作成されます。

    注: 必要な順番でデータセットを入力してください。データセットの並べ替えは、Management Console では現在サポートされていません。Enterprise Designer 内で、またはコマンド ラインからデータセットを並べ替えることが可能です。並べ替えを行うと、Management Console では新しい並び順が適用されます。
  11. [OK] をクリックすると、[データベースの追加] ページが閉じます。
  12. 起動中の Enterprise Designer セッションがある場合は、[更新] ボタンをクリックすると、新しいステージが表示されます。