データ オプション

[データ] タブを使って、ジオコーディングに使うデータベースを指定できます。データベースには、指定の住所のジオコードを決定するために必要な住所とジオコード データが格納されています。標準データベースとカスタム データベースという 2 種類のデータベースがあります。標準データベースは、Pitney Bowes から提供され、その情報は郵便当局や地理データ サプライヤから取得された住所とジオコーディング データに基づきます。カスタム データベースは、特定のニーズを満たすために標準データベースを強化または増補する目的でユーザが作成したデータベースです。

以下の表に、使用するデータベースの指定やデータベースの検索順序の指定に使用できるオプションを示します。

表 1. スペインデータ オプション

オプション名

説明

データベース

ジオコーディングに使うデータベースを指定します。Management Console で定義されたデータベースのみが使用可能です。

データベースの優先設定

使用するジオコーディング データベースを指定します。次のいずれかです。

カスタム データベースを優先
標準データベースとカスタム データベースの両方を使いますが、候補の選択ではカスタム データベースを優先します。このオプションは、カスタム データベースの品質が標準データベースを上回ると判断した場合に使用してください。
標準データベースを優先
標準データベースとカスタム データベースの両方を使いますが、候補の選択では標準データベースを優先します。
カスタム データベースのみを使用
カスタム データベースのみを使用します。標準データベースは無視されます。
標準データベースのみを使用
標準データベースのみを使用します。カスタム データベースは無視されます。
カスタム データベースと標準データベースの両方を使用
標準データベースとカスタム データベースの両方を使用します。両方から候補が返される場合は、標準データベースが優先されます。こちらがデフォルトです。

カスタム データベースから取得された候補は、結果コードの最後に "U" が付きます。住所データベースからの候補は、マッチ スコアの最後に "A" が付きます。例: S5HPNTSCZA は住所データベースから返されたマッチ スコアであり、S5HPNTSCZU はカスタム データベースから返されたものです。詳細については、国際ジオコーディングの結果コードを参照してください。

デフォルトのデータベース検索リストをオーバーライド

Management Console で指定されたデータベース検索リストを使うかどうかを指定します。デフォルトのデータベース検索リストをオーバーライドする場合、[データベース検索リスト] フィールドでデータベースの検索順序を変更できます。また、データベースを検索リストから除外することもできます。

デフォルトのデータベース検索リストをオーバーライドした場合、データベース リソースへの変更がデータベース検索リストに反映されません。これが原因でジオコーディングに失敗することがあります。ただし、デフォルトのデータベース検索順序をオーバーライドしない場合は、データベース リソースへの変更はジオコーダによって自動的に反映されます。

データベース検索リスト

検索プロセスで使う 1 つ以上のデータベース リソースの名前。Management Console で指定したデータベース名を使用します。

複数のデータベース リソースを指定できます。複数のデータベースを指定するときは、優先度の高いデータベースからリストに追加します。

データベースの順序は、複数のデータベースに近似一致が見つかったときに意味を持ちます。返される近似一致は、検索リストの先頭にあるデータベースから取得されます。それより下位のデータベースに見つかった近似一致は、非近似一致に格下げされます。

また、目的の国の住所ポイント データベースとストリートレベル データベースがインストールされている場合、データベースの順序を使って代替処理を実行することもできます。住所ポイント データベースを最初にリストに追加し、ストリートデータベースを 2 番目に追加してください。住所のジオコードを住所ポイント レベルで決定できない場合、ストリートレベルでのジオコーディングが試みられます。