補助ファイルとのマッチング

GeocodeUSAddress による入力住所と補助ファイルのマッチングは、次のように行われます。

  1. GeocodeUSAddress が補助ファイルの有無を確認します。

    データセット辞書内に補助ファイルがある場合、GeocodeUSAddress はこの補助ファイルを自動的にロードし、そのファイルとのマッチングを行おうとします。GeocodeUSAddress が補助ファイルを見つけたかどうかは、Management Console のバージョン情報ページを参照することで確認できます。以下のステータスのいずれかが表示されます。

    • ロード済み — 補助ファイルがロードされています
    • なし — 補助ファイルが見つからなかったかロードされていません
    • 無効 — 補助ファイルは見つかりましたが、正常にロードできませんでした

    GeocodeUSAddress で使用できる補助ファイルは 1 つだけです。複数の補助ファイルが存在する場合、GeocodeUSAddress は最初のファイルとのマッチングを試みます。GeocodeUSAddress が最初の補助ファイルとのマッチングに成功したか否かに関係なく、GeocodeUSAddress はそれ以外の補助ファイルをすべて無視します。

    補助ファイル内に無効なレコードがあった場合、GeocodeUSAddress は無効なレコードに関するメッセージを返します。GeocodeUSAddress は入力住所と補助ファイルとのマッチングを続行しますが、その無効な補助ファイル レコードとのマッチングは行われません。

  2. 補助ファイルが存在する場合、GeocodeUSAddress はその補助ファイルとのマッチングを試みます。

    GeocodeUSAddress では、補助ファイルが最も精度の高いデータ セットであることを前提として、入力住所との一致を補助ファイル内に見つけようとします。一致するものが補助ファイル内に見つからなかった場合、GeocodeUSAddress は入力住所のマッチングを他の Enterprise Geocoding モジュール データベースに対して行います。

    注: GeocodeUSAddress が入力住所リストと補助ファイルとのマッチングを行うのは、完全一致が存在する場合に限られます。そのため、入力住所リストには綴りの間違いや不完全な住所が含まれないようにする必要があります。
  3. 補助ファイルのレコードとの完全一致が見つかった場合、GeocodeUSAddress は USPS の規則に従って正規化したうえでその補助ファイルとの一致についての出力を返します。

    該当する値が補助ファイルに記されていない場合、GeocodeUSAddress は以下のデフォルト値を使用します。

    • 家番号の奇偶性 = B (奇数と偶数の両方の番号)
    • セグメント方向 = A (昇順)
    • ストリートの左/右側 = U (不明)