構成オプション

ReverseGeocodeUSLocation の構成オプション

以下の表に、ReverseGeocodeUSLocation の構成オプションを示します。

optionName 説明

Dataset

検索プロセスで使用するデータが格納されたデータベースの名前。

SearchDistance

ReverseGeocodeUSLocation がマッチを検索する半径をフィート単位で指定します。指定できるのは 0 ~ 5280 (単位: フィート) の範囲の値で、デフォルトは 150 フィートです。

FindClosestPoint

最も近いフィーチャ (ストリートのセグメントまたは交差点や、ポイント住所) ではなく、検索範囲内の最も近いポイント住所にマッチングできます。

注: このオプションでは、少なくとも 1 つのストリート データ セットと 1 つのポイント データ セットがロードされている必要があります。この条件が満たされていない場合は、最も近いフィーチャに対してマッチングが行われます。
Y
検索範囲内の最も近いポイント住所へのマッチングを行います。
N
最も近いポイント住所またはフィーチャへのマッチングを行います。こちらがデフォルトです。

FindNearestAddress

ReverseGeocodeUSLocation が入力ジオコードに最も近い補間された住所を探すかどうかを指定します。

Y
最も近い住所を探します。こちらがデフォルトです。
N
最も近い住所を探しません。
注: このオプションを FindNearestIntersection オプションと共に使用して、住所と交差点の両方にジオコーディングすることができます。

FindNearestUnranged

ReverseGeocodeUSLocation が番号範囲を持たないストリートセグメントに対するマッチングを実行できるかどうかを指定します。このオプションは FindNearestAddress=Y の場合に有効です。

Y
ReverGeocodeUSLocation に番号なしストリートセグメントに対するマッチングを許可します。こちらがデフォルトです。
N
ReverGeocodeUSLocation に番号なしストリートセグメントに対するマッチングを許可しません。
注: ポイントレベル データ オプションを使用している場合、ReverseGeocodeUSLocation は [最も近い番号なし通りセグメント] オプションを無視します。

FindNearestIntersection

ReverseGeocodeUSLocation が入力ジオコードに最も近い交差点を探すかどうかを指定します。

Y
最も近い交差点を探します。こちらがデフォルトです。
N
最も近い交差点を探しません。
注: このオプションをFindNearestAddress オプションと共に使用して、住所と交差点の両方にジオコーディングすることができます。

Offset

ストリートセグメントからのオフセット距離を指定します。指定できるのは 0 ~ 5280 (単位: フィート) の範囲の値で、デフォルトは 50 フィートです。

オフセット距離は、ジオコードがストリートの中央に位置付けられるのを防ぐために、ストリートレベルのジオコーディングで使われます。ストリートレベルのジオコーディングを行うと、住所が位置するストリートの中心点の緯度/経度が返されますが、これを補正するのがオフセットです。住所が指し示す建物はストリートの真上に建っているわけではないので、路上のポイントに相当する住所のジオコードが返されるのは不都合です。ジオコードは、ストリートに面して建つ建物の場所を表している必要があります。例えば、50 フィートのオフセットは、ジオコードがストリートの中心から 50 フィート離れた場所を表すことを意味します。距離は、住所のストリートセグメントから垂直方向に計算されます。また、オフセットは、ストリートをはさんで向かい合う住所が同じポイントになるのを防ぐ目的にも使われます。以下に、オフセット ポイントと元のポイントとの比較図を示します。

ストリートの座標は 1/10,000 度の精度で決定され、補間ポイントは 1/1,000,000 度の精度で決定されます。

Squeeze

ストリートレベルのジオコーディングでストリートの終点を短縮する距離をフィート単位で指定します。範囲は 0 ~ 2147483647 フィートです。デフォルトは 50 フィートです。以下に、ストリートの終点と短縮された終点の比較図を示します。

LatLonFormat

返される緯度/経度に使用するフォーマットを指定します。

Decimal
形式は 90.000000-180.000000 です。こちらがデフォルトです。
Integer
形式は 90000000-180000000 です。

InputLatLonFormat

入力緯度/経度に使用するフォーマットを指定します。

Decimal
形式は 90.000000-180.000000 です。
Integer
形式は 90000000-180000000 です。こちらがデフォルトです。

RetrieveElevation

ReverseGeocodeUSLocation が住所の標高を返すかどうかを指定します。標高は、指定された住所の海面上または海面下の距離です。標高は [標高] 出力フィールドで返されます。このフィールドは緯度/経度出力グループに属しています。

注: このオプションを利用するには、Centrus Premium Points データベースのライセンス取得とインストールが必要です。標高データはすべての住所で利用できるわけではありません。利用可否については、ポイント データベースに付属する対象範囲マップを参照してください。
Y
標高データを返します。
N
標高データを返しません。こちらがデフォルトです。

RetrieveAPN

ReverseGeocodeUSLocation が住所の APN (Assessor's Parcel Number) を決定するかどうかを指定します。APN は、固定資産税を扱う地方当局が資産に対して割り当てる ID 番号です。APN は [APN] 出力フィールドで返されます。このフィールドは Census 出力グループに属しています。

注: このオプションを利用するには、Cenrus Enhanced Points データベースまたは Centrus Premium Points データベースのライセンス取得とインストールが必要です。APN データはすべての住所で利用できるわけではありません。利用可否については、ポイント データベースに付属する対象範囲マップを参照してください。
Y
APN データを返します。
N
APN データを返しません。こちらがデフォルトです。

FIND_APPROXIMATE_PBKEY

FIND_APPROXIMATE_PBKEY を有効にすると、住所が Master Location Data (MLD) ではなく異なるデータセットと一致した場合、検索距離内の最も近い MLD ポイントの pbKey™ unique identifier が返されます。フォールバックの pbKey™ unique identifierが返された場合はそれがわかるように、返される PBKey の値の先頭文字が "P" ではなく "X" になります (例: X00001XSF1IF)。ジオコードやすべての関連データなど、住所マッチに対して返される他のすべてのフィールドには、入力住所のマッチ結果が反映されることに注意してください。フォールバックの pbKey™ unique identifierはその後、GeoEnrichment データセットの検索に使用でき、マッチに対してフォールバック場所の属性データが返されます。

注: このオプションを使用するには、Master Location Dataset をライセンスし、インストールしている必要があります。

詳細については、「 PBKey フォールバック」を参照してください。

最も近い MLD ポイントの検索距離は、ReverseGeocodeUSLocation の SearchDistance フィールドで設定できます。指定できるのは 0 ~ 5280 (単位: フィート) の範囲の値で、デフォルトは 150 フィートです。

Y
一致した住所に pbKey™ unique identifierが関連付けられていない場合に、最も近い住所レコードの pbKey™ unique identifier を返すことを試みます。
N
一致した住所に pbKey™ unique identifierが関連付けられていない場合に、最も近い住所レコードのpbKey™ unique identifier を返しません。こちらがデフォルトです。

PBKey フォールバック

pbKey™unique identifier は、Master Location Dataset (MLD) との一致が得られた場合に返されます。このフィールドは、住所に対する永続的な識別子です。pbKey™unique identifier は、住所に属性データを追加するための Pitney Bowes GeoEnrichment データセットの検索キーとして使用できます。インストールする GeoEnrichment データセットによって、属性データには、不動産所有者、不動産、国勢調査、消費支出、顧客層、地域、消防および洪水対策、電気通信、ワイヤレス システムなどの情報が含まれる場合があります。これらのデータセットの中には、不動産所有者や不動産といったポイント位置固有のデータを返すものもあれば、山火事や洪水の発生地帯や、保険料適用区域を特定できる消防および洪水対策情報といったポリゴンベースのデータを返すものもあります。

PBKey フォールバックを使用すると、住所が Master Location Data (MLD) ではなく異なるデータセットと一致した場合、検索距離内の最も近い MLD ポイントの pbKey™unique identifier が返されます。フォールバックの pbKey™が返された場合はそれがわかるように、返される PBKey の値の先頭文字が "P" ではなく "X" になります (例: X00001XSF1IF)。ジオコードやすべての関連データなど、住所マッチに対して返される他のすべてのフィールドには、入力住所のマッチ結果が反映されることに注意してください。フォールバックの pbKey™unique identifier はその後、GeoEnrichment データセットの検索に使用でき、マッチに対してフォールバック場所の属性データが返されます。

PBKey フォールバック場所を使用して返された属性データの適合性と精度は、GeoEnrichment データの種類と、PBKey フォールバックの検索距離によって大きく左右されます。PBKey フォールバックは、ポイント固有のデータではなく、ポリゴンベースのデータを持つ GeoEnrichment データセットでの使用を意図したものです。例えば、PBKey フォールバック オプションは、Flood Risk Pro GeoEnrichment データセットを使用して指定された場所の FEMA 洪水ゾーンを特定する場合に適している可能性があります。このデータセットには、単一座標ではなくポリゴン形の領域を表すデータが含まれるためです。ただし、返されるデータの精度は、GeoEnrichment データで示される個々のポリゴン形状のサイズと性質に加え、最も近い Master Location Data ポイントの特定に使用する検索距離に大きく左右されることに注意することが重要です。検索距離は設定可能です。検索半径 0 ~ 5280 フィートの範囲で指定でき、デフォルト値は 150 フィートです。

注: このオプションを使用するには、Master Location Dataset をライセンスし、インストールしている必要があります。