イタリア (ITA)

このセクションでは、イタリアでサポートされているジオコーディング データセット、操作、入力および出力フィールドの情報を示します。

サポートされているジオコーディング データセット

次の表に、イタリアでサポートされているジオコーディング データセットと使用可能なジオコーディング レベルを示します。

注: カスタム ユーザ辞書はサポートされていません。
ジオコーディング データセット 都市セントロイド 郊外/村セントロイド 郵便番号セントロイド ストリートセントロイド 補間されたストリート住所 ポイントレベル住所 POI (ポイント情報)
TomTom Italian、French、German はい はい はい はい はい いいえ いいえ

サポートされている操作

以下の操作が、イタリアに対してサポートされています。
  • ジオコーディング — 1 つ以上の住所を入力として受け取り、それに対応する緯度/経度座標などの情報を返します。
  • リバース ジオコーディング — 1 つ以上の緯度/経度座標を入力として受け取り、その場所に対応する住所を返します。

入力フィールド

入力住所には、次の住所要素の一部またはすべてを含めることができます。

パラメータ タイプ 説明
placeName String 入力住所に関連する建物名、場所名、POI (ポイント情報)、会社または企業名を示します。これはオプションです。
mainAddress String 単一行入力 — 他の住所フィールドが全く入力されていない場合、mainAddress の内容は単一行入力として処理されます。単一行入力は、複数の入力住所フィールドで構成することができます。これらのフィールドは、その国の通常の住所の順序で入力する必要があります。詳細については、以下の「単一行入力」セクションを参照してください。

通りの住所 — 郵便住所の一部 (都市、郵便番号など) が分けて入力されたり、LastLine フィールドに入力されたりする場合、mainAddress の内容が通りの住所の部分として処理され、会社名、家番号、建物名、通り名を含めることができます。これはオプションです。

交差点の入力—交差点を入力するには、2 個のアンパサンド (&&) で区切られた 2 つのストリート名を指定します。

lastLine String 住所の最終行。これはオプションです。例:

Belvedere Aldo Nardi 1
20124 Milano

areaName1 String 地方 (region) を指定します。これはオプションです。
areaName2 String 州を指定します。これはオプションです。
areaName3 String コムーネ (comune) を指定します。これはオプションです。
areaName4 String 地方を指定します。これはオプションです。
postalCode String 5 桁の郵便番号を指定します。これはオプションです。
country String 3 文字の ISO 3166-1 Alpha-3 国コード。イタリアの国コードは ITA です。フォワード ジオコーディングに必須です。

イタリアの住所のガイドライン

最適なマッチングとジオコーディング結果が得られるように、次の推奨事項に従って、入力住所データをできる限り最良のフォーマットにしてください。イタリアの郵便制度の詳細については、Posteitaliane の Web サイト (www.poste.it) を参照してください。

  • 必須のフィールド — 住所には必ず都市名または郵便番号を含める必要があります。
  • ドイツ式の住所 — ドイツ式の住所フォーマット (イタリアの South Tyrol 地方で一般的なフォーマット) のジオコーディングは正しく行われます。一般的なドイツの大ストリートタイプと略語に対応済みです。例えば、Marienstraße というストリート名は Marienstr と略式に表記できます。どちらを入力に使った場合も、同じ候補が返されます。strasse と straße のどちらを入力した場合でも、出力候補には strasse が返されます。
  • 州、地方、および県のエイリアス — エイリアスを入力住所に含めることができます。例えば、Tuscany は Toscana 州のエイリアスです。ジオコーディングを行うと、入力と同じ名前が候補に返されます。つまり、エイリアスを使った場合はそのエイリアスが返されます。
  • 州と県 — ストリートのジオコーディングでは、州名 ([StateProvince] フィールドに入力される) は処理に使われませんが、返される候補には含まれます。県の略語は 2 文字で表され、[County] フィールドに返されます。イタリアには 20 の州と 110 の県があります。
  • 私書箱 — 私書箱番号は住所マッチングやジオコーディングに利用されませんが、住所に含まれていてもマッチングやジオコーディングの妨げにはなりません。私書箱情報は、返される候補に含まれません。次のフォーマットは認識されます。

    Casella Postale
    CP

  • 大ストリートタイプ — 入出力における大ストリートタイプ (前置/後置大ストリートタイプ) とその一般的な略語は認識され、完全に対応済みです。大ストリートタイプにはイタリアとドイツのフォーマットがありますが、両方に対応しています。
  • 一般的な語、略語、および方角 — ジオコーダは、住所に含まれる一般的な語、方角、家番号を指す記号、および略語を認識し、このような住所のジオコーディングを正しく実行できます。
  • 数字、数字に相当する文字、および序数 — 番号が付けられたストリートは、名前に読み替えたストリート名に変換されます。例えば、Via 42 Martiri というストリート名を入力すると、 QUARANTADUE MARTIRI という名前が返されます。入力住所に含まれる序数も認識されます。

単一行入力

住所の各要素を別々のフィールドに入力する代わりに、住所要素を次の順序で並べた住所全体を mainAddress 入力フィールドに入力できます。

[street_info][address_number][postal_code][area]

説明:
  • [street_info] は、ストリート名、ストリート タイプ、何らかの前置または後置方位記号 (例: East、West など) の情報で構成されます。これはオプションです。
  • [address_number] は省略可能です。
  • [postal_code] は郵便番号です。
  • [area] は、都市のみ、または都市に補足情報 (州、省、地方など) を加えたものです。
  • [area] または [postal_code] が必須です。

最適な結果を得るためには、ストリート情報と最後の住所行情報との間にカンマを入れます。

カスタム オプション

イタリア固有のオプションはありません。

出力フィールド

以下の表に、イタリアに所在する候補に対して返される住所フィールドの一覧を示します。

注: placeName、addressNumber、unitType および unitValue フィールド値は、ストリート住所の補間をサポートしているジオコーディング データセットがインストールされている場合にのみ返されます。
フィールド名 説明
mainAddressLine ストリート住所。会社名、家番号、建物名、ストリート名を含めることができます。
addressLastLine 住所の最終行。
placeName 住所に関連する建物名、場所名、POI (ポイント情報)、会社または企業名。
areaName1 地域 (region)。
areaName2 州。
areaName3 コムーネ。
areaName4 地方。
postCode1 5 桁の郵便番号。
postCode2 未使用。
country 3 文字の ISO 3166-1 Alpha-3 国コード。イタリアの国コードは ITA です。
addressNumber 住所番号。
streetName ストリートまたは道路の名前。
unitType ユニット タイプ (APT、STE など)。
unitValue ユニットの値/番号。"3B" など。
customFields 次の表に、イタリアのカスタム フィールドを示します。

カスタム出力フィールド

以下の表に、イタリアのみで使われる出力フィールドを示します。特に記載のない限り、これらのフィールドは、フォワード ジオコーディングとリバース ジオコーディングの両方で返すことができます。

名前 説明
HISTORICALPOSTCODE 入力郵便番号が過去の郵便番号である場合は、その住所の以前の郵便番号を返します。
注: フォワード ジオコーディングのみでサポートされます。