日本 (JPN)

このセクションでは、日本でサポートされているジオコーディング データセット、操作、入力および出力フィールドの情報を示します。

サポートされているジオコーディング データセット

次の表に、日本でサポートされているジオコーディング データセットと使用可能なジオコーディング レベルを示します。

注: カスタム ユーザ辞書はサポートされていません。
ジオコーディング データセット 都市セントロイド 郊外/村セントロイド 郵便番号セントロイド ストリートセントロイド 補間されたストリート住所 ポイントレベル住所 POI (ポイント情報)
IPC Kanji、Latin Kanji はい はい はい いいえ いいえ はい はい

サポートされている操作

以下の操作が、日本に対してサポートされています。
  • ジオコーディング — 1 つ以上の住所を入力として受け取り、それに対応する緯度/経度座標などの情報を返します。
  • リバース ジオコーディング — 1 つ以上の緯度/経度座標を入力として受け取り、その場所に対応する住所を返します。

入力フィールド

日本の住所には、次の住所要素の一部またはすべてを含めることができます。

フィールド名 タイプ 説明
placeName String このフィールドは使用されていません。
mainAddress String 単一行入力 — 他のフィールドがまったく入力されていない場合、mainAddress の内容は単一行入力として処理されます。日本の住所の単一行入力の詳細については、後述の「単一行フォーマット」のセクションを参照してください。

ストリート住所 — 地番と支号。

lastLine String 住所の最終行。これはオプションです。
areaName1 String 都道府県を指定します。これはオプションです。
areaName2 String 都市 (市) を指定します。これはオプションです。
areaName3 String 地方自治体の下位区分 (町・大字) を指定します。これはオプションです。
areaName4 String 市内の地区 (丁目) を指定します。これはオプションです。
postalCode String 日本には、999-9999 という形式の7 桁の数字からなる郵便番号制度があります。これはオプションです。
country String 3 文字の ISO 3166-1 Alpha-3 国コード。日本の国コードは JPN です。フォワード ジオコーディングに必須です。

日本の住所のガイドライン

日本の住所については、日本郵便株式会社の Web サイト (http://www.post.japanpost.jp) を参照してください。

一般に日本の住所は、次のように表記されます。



この住所を構成する要素について以下の表に説明します。

住所要素

フィールド名

都道府県

areaName1

市区町村

areaName2

町・大字

areaName3

丁目

areaName4

番地号または地番/支号

mainAddress

番地号または地番/支号の番号は、日本の住所で最も狭い住所要素です。通常、日本の住所ではストリート名を使いません。

漢字表記の複数行住所では、最初の行に郵便番号を入力するのが一般的なパターンです。2 行目には、その他の住所要素を、最も大きなもの (県) から最も小さなものまで順に入力します。3 行目には、受取人、企業、または組織の名前を入力します。例:

欧米式の複数行住所では、住所要素の順序が逆になります。例:

Tokyo Central Post Office
5-3, Yaesu 1-Chome
Chuo-ku, Tokyo 100-8994

単一行フォーマット

通常、日本の住所は単一行で書かれ、住所フィールドを区切る区切り文字はありません。標準フォーマットは次のとおりです。

[prefecture][city][municipality subdivision][city district][block][lot][other]

説明:
  • prefecture = 都道府県
  • city = 市区町村
  • municipality subdivision = 大字
  • city district = 丁目
  • block = 番地または地番
  • lot = 号または支号
  • other = 建物名、集合住宅の番号、またはその他の識別名日本の住所のジオコーディングでは、この情報は無視されます。
注: 番地号または地番/支号の番号は、日本の住所で最も狭い住所要素です。通常、日本の住所ではストリート名を使いません。
単一行の日本の住所の例 説明
丁目、番、号をハイフンで区切ります。
番と号の数字をハイフンで区切り、丁目には識別子として "丁目" を明記します。
丁目、番、および号を各自の識別子で区切ります。

カスタム オプション

日本固有のオプションはありません。

パース済み住所 出力フィールド

以下の表に、日本に所在する候補に対して返されるパース済み住所フィールドの一覧を示します。

Management Console を使用して [パース済み住所] フィールドを返すには、次のいずれかのオプションを選択します。
  • [パース済み住所] フィールドを返す場合: [Country Filters (国フィルタ)] ドロップダウン メニューで [グローバル デフォルト] を選択します。次に、[Return Values (戻り値)] タブで、[パース済み住所] を選択します。
  • すべての出力フィールドを返す場合: [Country Filters (国フィルタ)] ドロップダウン メニューで [グローバル デフォルト] を選択します。次に、[Return Values (戻り値)] タブで、[すべての使用可能な情報を返す] を選択します。
注: placeName、addressNumber、unitType および unitValue フィールド値は、ストリート住所の補間をサポートしているジオコーディング データセットがインストールされている場合にのみ返されます。
フィールド名 説明
mainAddressLine ストリート住所。会社名、家番号、建物名、ストリート名を含めることができます。
addressLastLine 住所の最終行。
placeName 住所に関連する建物名、場所名、POI (ポイント情報)、会社または企業名。
areaName1 都道府県。
areaName2 都市 (市)。
areaName3 地方自治体の下位区分 (町・大字)。
areaName4 市内の地域 (丁目) の名称。
postCode1 郵便番号の最初の部分。
postCode2 郵便番号の 2 番目の部分。
country 3 文字の ISO 3166-1 Alpha-3 国コード。日本の国コードは JPN です。
addressNumber 支号。
streetName ストリートまたは道路の名前。
unitType ユニット タイプ (APT、STE など)。
unitValue ユニットの値/番号。"3B" など。
customFields カスタム フィールド定義については、次のセクションを参照してください。

カスタム出力フィールド

以下の表に、日本のみで使われる出力フィールドの一覧を示します。特に記載のない限り、これらのフィールドは、フォワード ジオコーディングとリバース ジオコーディングの両方で返すことができます。

  • これらのカスタム出力フィールドのうち 1 つ以上を返すには、Management Console で [国フィルタ] ドロップダウン メニューを使用して [日本] を選択します。続いて [戻り値] タブで、必要な出力フィールドを選択します。
  • すべてのカスタム出力フィールドを返すには、Management Console で [国フィルタ] ドロップダウン メニューを使用して [日本] を選択します。続いて [戻り値] タブで、[すべての使用可能な情報を返す] チェック ボックスをオンにします。
フィールド名 説明
JPN.Banchi 番地。

このフィールドを出力に含めるには、

[戻り値] > [住所データ] チェック ボックスをオンにします。

JPN.Chomoku 丁目 (街区番号)。

このフィールドを出力に含めるには、

[戻り値] > [住所データ] チェック ボックスをオンにします。

JPN.Chooaza 町・大字。

このフィールドを出力に含めるには、

[戻り値] > [住所データ] チェック ボックスをオンにします。

JPN.Go 号 (家番号)。

このフィールドを出力に含めるには、

[戻り値] > [住所データ] チェック ボックスをオンにします。

JPN.Jusho Code 一意の住所を表すポイント ID。

このフィールドを出力に含めるには、

[戻り値] > [住所コード] チェック ボックスをオンにします。