リバース ジオコーディング オプション

リバース ジオコーディング カテゴリは、検索およびマッチング条件を設定できるオプションを提供します。以降のセクションでは、リバース ジオコーディングのグローバル デフォルト オプション (すべての国で使用できます) と国固有のリバース ジオコーディング オプション (一部の国にのみ適用されます) について説明します。

Management Console のグローバル デフォルト

グローバル デフォルト オプションには、国ごとにオーバーライドを作成できます。それらのオプションには、[Country (国)] 列の値の横にが表示されます。オーバーライドの作成方法については、「国オーバーライドの設定」を参照してください。

グローバル デフォルト オプションを変更した場合、選択内容はすべての国に適用され、国ごとには変更できません。その後、ある国を選択してそのオプションを表示した場合、変更されたグローバル デフォルト オプションは GUI で非アクティブになります。

オプション名 国のサポート 説明
検索距離 すべて 入力座標に対するマッチを検索する半径の距離を設定します。この値は、フィートまたはメートルの単位で指定できます。デフォルトは 150 メートルです。最大値は 5280 フィート (1 マイル)、1609 メートルです。
通りオフセット すべて
ストリートレベルのジオコーディングに使うストリートセグメントからのオフセット距離を指定します。オフセット距離は、ジオコードがストリートの中央に位置付けられるのを防ぐために、ストリートレベルのジオコーディングで使われます。ストリートレベルのジオコーディングを行うと、住所が位置するストリートの中心点の緯度/経度が返されますが、これを補正するのがオフセットです。住所が指し示す建物はストリートの真上に建っているわけではないので、路上のポイントに相当する住所のジオコードが返されるのは不都合です。ジオコードは、ストリートに面して建つ建物の場所を表している必要があります。

例えば、50 フィートのオフセットは、ジオコードがストリートの中心から 50 フィート離れた場所を表すことを意味します。距離は、住所のストリートセグメントから垂直方向に計算されます。また、オフセットは、ストリートをはさんで向かい合う住所が同じポイントになるのを防ぐ目的にも使われます。デフォルト値は 7 メートルです。

以下に、オフセット ポイントと元のポイントとの比較図を示します。

距離単位には、フィートまたはメートルを選択できます。

コーナー オフセット すべて
ストリートレベルでのマッチングに使うストリートの終端からのオフセットを指定します。この値は、通りの角の住所に交差点と同じジオコードが与えられるのを防ぐために使われます。角に対するジオコード ポイントのオフセット位置を定義します。デフォルト値は 7 メートルです。

以下に、ストリートの終点とオフセット終点の比較図を示します。

距離単位には、フィートまたはメートルを選択できます。

座標系 すべて ジオメトリの変換先の座標系を指定します。形式は、European Petroleum Survey Group (EPSG) コードまたは SRID コードである必要があります。デフォルトは EPSG:4326 です。

国固有のリバース ジオコーディング オプション

オプション名 国のサポート 説明
検索オプション USA これらのオプションは、マッチング時に使用する制約を設定します。
最も近い住所
最も近い住所に対するマッチングを試みます。デフォルトでは有効です。
最も近い交差点
最も近い交差点に対するマッチングを試みます。デフォルトは無効です。
範囲に該当しない最も近いセグメント
最も近い範囲外セグメントに対するマッチングを試みます。デフォルトは無効です。
最も近いポイントへの一致を優先
最も近いフィーチャ (ストリートのセグメントまたは交差点や、ポイント住所) ではなく、検索範囲内の最も近いポイント住所へのマッチングを試みます。デフォルトは無効です。
注: この機能では、少なくとも 1 つのポイント データ セットと 1 つのストリート データ セットがロードされている必要があります。この条件が満たされていない場合は、最も近いフィーチャに対してマッチングが行われます。
複数の一致を保持 USA 返される候補の最大数を設定します。
有効
すべてのマッチ候補を返します。
無効
最良のマッチ候補のみを返します。こちらがデフォルトです。