ネットワーク ポート

Spectrum™ Technology Platformサーバーは、通信にいくつかのネットワーク ポートを使用します。ネットワーク ポートに競合があると、モジュール コンポーネントが起動に失敗する恐れがあります。コンポーネントが Management Console に表示されない場合は、コンポーネントが起動に失敗したことを表しています。この問題をトラブルシューティングするには、Spectrum™ Technology Platformの wrapper.log を確認してください。このログには、どのポートが問題を起こしているかが示されています。Spectrum™ Technology Platformの wrapper.log は、次の場所にあります。

server\app\repository\logs\wrapper.log

以下のファイルのプロパティを修正してサーバーを再起動することによって、ポートを変更できます。

server\app\conf\spectrum-container.properties

注: クラスタ環境では、クラスタ内のノードごとspectrum-container.properties ファイルを変更する必要があります。
ポート 説明
5001 このポートは、Spectrum™ Technology Platform構成データベースが使用します。

非クラスタ環境で別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.repository.server.coordinator.port

クラスタ環境で別のポートを使用するには:

  • 5001 の代わりに使用するポートを spectrum.repository.server.coordinator.port に指定します。
  • 構成データベースのシード ノードを spectrum.repository.server.cluster.seeds に指定します。
5701 このポートは、クラスタ内の Spectrum™ Technology Platformサーバー間の分散処理を管理するために Hazelcast が使用します。

非クラスタ環境で別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.hazelcast.port

クラスタ環境で別のポートを使用するには:

  • 5701 の代わりに使用するポートを spectrum.hazelcast.port に指定します。
  • spectrum.cluster.seeds に指定したすべての IP アドレスの最後に Hazelcast ポート番号を追加します。例えば、spectrum.hazelcast.port が 5702 に設定され、シード ノードの IP アドレスが 1.2.3.4.5 である場合、1.2.3.4.5:5702spectrum.cluster.seeds に指定します。
6362 このポートは、Spectrum™ Technology Platform構成データベースのバックアップが有効になっている場合に使用されます。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.backup.http.port

7474 このポートは、Spectrum™ Technology Platform構成データベースが使用します。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.repository.server.connector.http.port

7687 このポートは、Spectrum™ Technology Platform構成データベースが使用します。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.repository.server.connector.bolt.port

8080 サーバーと Enterprise Designer と Management Console の間の通信に使用するポート。このポートは Web サービスも使用します。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.http.port

9200 このポートは、Advanced Matching モジュールで使用される検索インデックス エンジンで使用されます。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.index.http.port

9300 このポートは、Advanced Matching モジュールで使用される検索インデックス エンジンで使用されます。

非クラスタ環境で別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.index.tcp.port

クラスタ環境で別のポートを使用するには:

  • 9300 の代わりに使用するポートを spectrum.index.tcp.port と、spectrum.index.client.addresses のコロンの後に指定します。
  • 検索エンジンで使用するシード ノードを spectrum.index.server.cluster.seeds に指定します。
10119 このポートは、サービスに対する API 呼び出しで使用されます。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.socketgateway.port

15431 このポートは、Machine Learning モジュールで使用されます。
15432 このポートは、Machine Learning モジュールで使用されます (デフォルト)。
32750 このポートは、Metadata Insights で作成される JDBC 接続モデル ストアで使用されます。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.metadata.jdbc.port

32751 このポートは、Metadata Insights で作成される ODBC 接続モデル ストアで使用されます。別のポートを使用するには、次のプロパティを変更します。

spectrum.metadata.odbc.port