クラスタ アーキテクチャ

クラスタ環境では、サーバーの複数のインスタンスが処理を共有します。Spectrum™ Technology Platformとのすべての通信は、ロード バランサーを通して行われます。Spectrum™ Technology Platformサーバーの URL とポートを使用する代わりに、ロード バランサーの URL とポートを使用します。フェイルオーバー冗長性と大量の高性能処理が必要な場合は、この方法を検討してください。

次の図に、クラスタ アーキテクチャの構成を示します。

ロード バランサー

クラスタに要求が届くと、ロード バランサーは要求の処理に使用できる最善のSpectrum™ Technology Platformノードを特定します。要求はその Spectrum™ Technology Platformノードに渡されます。

分散アーキテクチャは、ユーザからは見えないところで自動的に処理されます。ユーザは、単独の Spectrum™ Technology Platformサーバーの場合と同じように、ロード バランサーの Spectrum™ Technology Platform の URL とポート (通常、分散環境の場合はポート 80) に要求を送信します。

ノード

ノードとは、インストールされたSpectrum™ Technology Platformサーバーのことです。各ノードは、構成データベースのコピーを保持します。各コピーは常に同期されています。これによって各ノードは、ライセンス情報、データフロー、データベース リソースなど、同じ設定を共有できます。

クラスタを構成するには、Management Console または Enterprise Designer で Spectrum™ Technology Platformに対するロード バランサーの URL とポート (通常、分散環境の場合はポート 80) を指定するだけです。

外部リソース

データベース リソース (郵便データベース、ジオコーディング データベースなど)、JDBC 接続、ファイル サーバーなどの外部リソースの定義は、構成データベースに存在します。リソース自体 (データベース、ファイル、Web サービス) は、ユーザが自由に選択できます。データベース リソースは、クラスタ内の各ノードにインストールするか、または、共有ネットワーク上の場所にインストールすることができます。

データベース リソース自体はクラスタの外部にあるので、複数のクラスタが同じデータベース リソースを共有できます。Management Console を使用してクラスタごとにリソース定義を作成する必要があります。例えば、複数のクラスタで同じジオコーディング データベースを共有する場合は、各クラスタからアクセスできるサーバーにジオコーディング データベースをインストールし、各クラスタがそのジオコーディング データベースを参照するように Management Console で設定します。

クラスタのインストール

クラスタのインストール手順については、『Spectrum™ Technology Platformインストール ガイド』を参照してください。