モデルでの仮想メタデータの使用
メタデータを使用して Relationship Analysis Client のツールボックスをソースとし、ローカルに保存されるモデルを作成できるだけでなく、モデルの Data Federation をソースとする仮想メタデータも使用できます。この機能を使うと、仮想エンティティを (Data Hub に存在しないフェデレーション データを経由して) 物理エンティティ (Data Hub に存在するフェデレーション データ) にリンクできます。フェデレーション データは、Salesforce や Siebel などのアプリケーション、データベース、あるいはフラットファイルなど、さまざまなソースから利用できます。次の例は、このシナリオの具体的な使い方を示しています。
また、仮想エンティティだけで構成されるモデルを作成することもできます。ただし、このトピックでは、物理エンティティと仮想エンティティの組み合わせのみをテーマとし、仮想エンティティを物理エンティティが含まれる既存のモデルに追加するシナリオについて説明します。
注: 仮想データの詳細については、『Data Federation ガイド』を参照してください。
- [ホーム] タブの [リボン] で [開く] をクリックし、仮想メタデータを追加するモデルを選択します。
- [モデルの詳細] タブをクリックし、[メタデータを開く] を選択します。
- ツールボックスのいずれかのグループからエンティティ アイコンを選択し、モデル キャンバスにドラッグします。[エンティティ タイプの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
- 作成するエンティティのタイプ ("Person" や "Firm" など) を [タイプ] フィールドに入力します。
- [仮想] ボックスをオンにします。
- フェデレーション データ (仮想データ) を提供する [データ ソース] を選択します。これが、Data Federation で作成し、Management Console で接続を確立した仮想データ ソースです。
- 使用するテーブルが存在する [スキーマ] を選択します。
- このエンティティに使うプロパティを持つ Baseview または Metaview テーブルの名前を選択します。グリッドには、このテーブルの名前とタイプが埋め込まれます。
- [プライマリ キー] にするプロパティを選択します。エンティティのこのフィールドに含まれるデータが、モデル内でのそのエンティティのラベルと _stp_id になります。例えば、"Customer ID" というプロパティをプライマリ キーに選んだ場合、このタイプのエンティティのラベルとして顧客 ID が使用されます。
- エンティティに含めるプロパティを選択します。
- [OK] をクリックします。作成したエンティティのアイコンには青い星印が付けられます。このマークはエンティティが仮想であることを示します。
- モデルに仮想と物理の両方のエンティティタイプをすべて追加するまで、この手順を繰り返します。
- キャンバス上に 2 つ以上のエンティティがある状態で、ツールボックスの [関連性] タブをクリックします。デフォルトでは [<新規>] アイコンが選択されます。
- キャンバス上でソース エンティティをクリックしてターゲット エンティティへドラッグし、マウス ボタンを離します。[関係性ラベルの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
- 新しい関連性の [ラベル] を入力します。このラベルは、接続する 2 つのエンティティ間の関連性を説明するものです。例えば、保険データのモデルを作成する場合、ラベルは "Visited" (患者エンティティとプロバイダ エンティティ間) または "Billed" (プロバイダ エンティティと保険会社エンティティ間) にすることができます。
- [仮想] ボックスには、この関係で接続されるエンティティの一方または両方が仮想エンティティの場合にチェックが付きます。エンティティが両方とも物理エンティティの場合はチェックが付きません。
- この関係に使うプロパティを持つ Baseview または Metaview 結合テーブルの名前を選択します。グリッドには、このテーブルの名前とタイプが埋め込まれます。これらの 2 つのエンティティをリンクする独立したテーブルがない場合 (1 対 1 関係を使う場合など)、リンクされた仮想エンティティに選択したテーブルを再利用できます。このような場合は、ステップ 18 でソース リンク ID とターゲット リンク ID のプライマリ キーに使うフィールドを選択します。2 つの仮想エンティティをリンクする場合は、ソース エンティティ ID とターゲット エンティティ ID がエンティティ メタデータでプライマリ キーとして選択されたプロパティである限り、いずれかのテーブルを再利用できます。
- [ソース エンティティ ID] と [ターゲット エンティティ ID] を選択します。これらのプロパティは、結合テーブルで値が一致するソース エンティティとターゲット エンティティのプロパティです。例えば、保険データを扱うためソース エンティティとして医療機関、ターゲット エンティティとしてその患者を利用する場合、ソースには "TIN" を選び、ターゲットには "ClaimNo" を選ぶとします。
- [プロパティ] テーブルから [ソース リンク ID] と [ターゲット リンク ID] を選択します。これらは、結合テーブルのフィールドで、ステップ 19 で選択したプロパティと一致することになるものです。保険データのサンプルを使うには、"ProviderID" のようなフィールドをソース ID に、"ClaimID" のようなフィールドをターゲット ID に選びます。
- 関係のプロパティとして含めるフィールドを結合テーブルから選択します。
- [OK] をクリックします。関係がエンティティの間に表示されます。
- [保存] をクリックし、新しいモデルの名前を [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスに入力します。