データベース テーブルの変更
データベースを変更すると、データベースのデータに依存するシステムに意図しない影響をもたらす場合があります。スキーマ、キー、列、またはテーブルの変更は、下流のプロセス、そして最終的にはレポートに影響を与える可能性があり、その影響がはっきり見える場合とあまり見えない場合があります。したがって、データベースを変更する予定があるなら、その変更が下流に与える影響を確実に予測する必要があります。そうすれば、ビジネス ユーザがビジネスの意思決定の根拠としているデータの正確性と信頼性を維持するため、必要な変更を他のシステムに加えることができます。
Spectrum™ Technology PlatformMetadata Insights は、フロー、データベース、およびファイルを通過するデータの流れを視覚化して提供します。変更するデータベースを選択すると、そのデータを利用するフロー、データベース、およびファイルを確認できます。この情報をもとに、データベースの変更による影響を判断できます。詳細については、系統および影響分析の表示を参照してください。
図が表示され、テーブルを含む接続が示されます。接続の左側 (テーブルの系統) にあるのは、テーブルにデータを書き込むエンティティです。テーブルの右側にあるのは、フローなど、テーブルからのデータを使用するエンティティです。
例
複数のデータベースにわたって列名を正規化する作業を行っています。ここで、Customer_Data というテーブルの列名を変更することになったとします。この列名を変更する前に、どのエンティティがこのテーブルからのデータを使用するかを調べる必要があります。それらを分析し、新しい列名に合わせてそれらを更新する必要があるかどうかを確認するためです。
これを行うには、Metadata Insights を開いて [系統および影響分析] に移動し、エンティティ ブラウザを開きます。[接続] をクリックしてから、テーブルを含むデータベースに対する接続の名前をクリックします。続いてテーブルを選択し、[OK] をクリックします。表示された図で、テーブルを含む接続アイコンを展開すると、テーブルに接続されているフローが表示されます。
この図から、HouseholdRelationships フローが Customer_Data テーブルに対してデータの書き込みと読み取りを行っていることがわかります。また、Promotions フローが Customer_Data テーブルからデータを読み取っています。この図を確認した結果に基づき、Enterprise Designer で HouseholdRelationships フローと Promotions フローを開き、Customer_Data テーブルの列名の変更に合わせて変更を加える必要があるかどうかを調べることができます。