Spectrum Spatial の HTTP ポート番号の変更

HTTP ポートは、すべての Spectrum Web サービスにアクセスするために使用されます。REST と SOAP のどちらにも対応し、ようこそページ、サンプル アプリ、および Spatial Manager のアクセスにも使用します。

Spectrum™ Technology Platform のインストール後、グローバル、起動用、または個別のサービス設定ファイルを手動で編集すれば、インストール中に割り当てられた既存のポート設定を変更できます。ポート番号の変更が必要となる理由はいくつかあります。

  • 現時点では、Spectrum™ Technology Platform のサイレント インストーラでポートを指定することはできません。インストール後にのみ指定できます。
  • インストール後に、ポートの競合が発生した場合。
  • 古い Spectrum を削除せずに新バージョンの Spectrum を試してみたい場合。両方をインストールすることはできないため、既存のバージョンの Spectrum を無効にし、別のポートを使用する Spectrum イメージを配置します。
  • ポート 8080 にプロキシが必要だが、外部へ公開するポート数に制限があるために、設定やデータ フローを作成し直すことなく Spectrum を移動したい場合。
注: この作業は、アプリケーション サーバーのポート番号を変更したことのある経験豊富な管理者のみが実行してください。ネットワーク ポートに競合があると、モジュール コンポーネントが起動に失敗する恐れがあります。コンポーネントが Management Console に表示されない場合は、コンポーネントが起動に失敗したことを表しています。この問題をトラブルシューティングするには、Spectrum サーバーの wrapper log を確認してください。このログには、どのポートが問題を起こしているかが示されています。Spectrum サーバーの wrapper log は、<install folder>\server\app\repository\logs\wrapper.log にあります。

Spectrum を新しい HTTP ポートで実行するには、プロパティの項目の番号と設定ファイルを変更する必要があります。サービス設定を変更するには、WebDAV ファイルの編集がサーバーで有効になっている必要があります。WebDAV は Windows サーバーと Linux サーバーで使用できますが、インストールされている必要があります。

ポート番号を変更するには

  1. spectrum-container.properties で、spectrum.http.port の値を新しいポート番号に変更します。このファイルは、<install_folder>/server/app/conf に配置されています。
  2. java.properties ファイルで、すべての repository.host ポートと image.webapp.url を変更します。このファイルは、<install_folder>/server/modules/spatial. に配置されています。
  3. Spectrum の実行中に WebDAV 編集を使って、リポジトリのコンテンツをドライブ名として開き、リポジトリのルートにある Configuration フォルダに配置されたサービス設定を編集します。各サービス設定の古いポート番号を新しい番号に変更します。各設定には、ポート番号を参照する項目が 1 つか 2 つあります。

    サーバーを移動するため別のポートを使う場合は、Spectrum サーバーが実行されていない可能性があります。このサーバーを実行しないと、サービス設定ファイルを編集できません。サーバーを起動し、設定を編集し、サーバーを再起動する必要があります。

    注: リポジトリの Configuration フォルダにあるファイルを編集していることを確認してください。Spectrum をインストールした場所の Configuration フォルダは編集対象ではありません。
  4. Spectrum を再起動してポートとプロパティの変更を適用します。