データ ソースの可変性

データは、頻繁に変更する場合と、ほとんど変更しない場合があります。Spectrum Spatial はこれを可変性として定義します。これは重要な概念です。データの可変性は、すべてのデータ操作 (クエリ、レンダリング、挿入など) のパフォーマンスに影響を与えるためです。名前付きテーブルの作成者は、データを可変であるとマーク付けするか、名前付きテーブル定義に含めないようにすることができます。

名前付きテーブルが Spectrum Spatial に最初に読み込まれる際に、メタデータの複数の部分が後で使用するために保存されます。この情報の一部は、テーブルのスキーマです。Spectrum Spatial がデータ アクセス操作を実行するときに、最初に行うのはデータ ソースが可変であるかどうかを確認することです。

名前付きテーブルが可変としてマーク付けされていない場合、Spectrum Spatial はキャッシュされているデータ ソース メタデータを使用して、必要なデータ アクセス操作を実行します。

名前付きテーブルが可変としてマーク付けされている場合は、Spectrum Spatial は最後にアクセスしてからデータ ソースが変更されているかどうかを、データ ソースに問い合わせます。変更されていない場合、Spectrum Spatial はキャッシュされているデータ ソース メタデータを使用して、必要なデータ アクセス操作を実行します。データが変更されている場合は、Spectrum Spatial はそのデータに関するすべての情報をキャッシュから削除し、名前付きテーブルを再度開いて、データ アクセス操作の実行に使用するデータ ソース メタデータを再構築します。'変更’ の定義は、各データ ソースによって定義されています。詳細については、「データ ソース」のセクションを参照してください。

可変性設定は、データ アクセス操作のパフォーマンスに多大な影響を及ぼす可能性があります。その影響は多くの場合、予期せぬ形で現れます。例えば、可変性をオンにして Spectrum Spatial Tile Service を使って名前付きテーブルからタイルを生成すると、パフォーマンスに悪影響を与えることがあります。可変性をオフにしてネイティブ TAB またはシェイプファイルに基づく名前付きテーブルを使うと、パフォーマンスが向上します。Spectrum Spatial では、パフォーマンスを向上させる目的で、すべての非揮発性 (可変でない) ネイティブ TAB ファイルおよびシェイプファイルのファイル ハンドルをキャッシュに保存します。

可変性はデフォルトで、すべてのテーブルに対して true に設定されます。この設定を変更するには、Spatial Manager のテーブル詳細ページに移動して、[変更] を選択してから、[可変] 設定で [偽] を選択します。