AVC コード
Address Verification Code (AVC) は、住所に対する精度インジケータで構成される 11 バイトのコードです。これらのコードは、処理結果の品質を表し、必要に応じて入力データを修正する方法に関するガイドラインを示します。個別住所のそれぞれに、独自のコードが付与されます。このコードは、データフローの出力内で自動的に返されます。AVC は、以下のような形式です。
V44-I44-P6-100
AVC は、8 つの部分で構成されます。
- 検証ステータス
- 処理後検証マッチ レベル
- 処理前検証マッチ レベル
- パーシング ステータス
- 辞書識別マッチ レベル
- コンテキスト識別マッチ レベル
- 郵便番号ステータス
- マッチスコア
検証ステータス
住所の検証レベル。
- V — 検証済み。入力データは、使用可能な参照データからの単一のレコードと完全に一致しています。シンプルな住所検証では、このコードが返されることが最良の結果とみなされます。
- P — 部分的に検証済み。入力データは、使用可能な参照データからの単一のレコードと部分的に一致しています。住所情報の詳細なデータが提供されているが、完全な検証を行うためには追加情報が必要であることを意味する可能性があります。
- A — 曖昧。入力に一致する可能性のある複数の住所があります。
- U — 検証不可。住所を検証するための十分な情報がない場合や、入力クエリが読み取れない場合に、これが返されます。出力フィールドには入力データが含まれます。
- R — 元に戻されました。レコードを、指定された最小許容レベルで検証できませんでした。元に戻すための最小レベルなどの詳細設定オプションが、処理において設定されている場合に生じます。出力フィールドには入力データが含まれます。
- C — 矛盾。相反する値を持つ複数の参照データと近似一致します。
処理後検証マッチ レベル
使用可能な参照データに対する、入力データの処理後のマッチ レベル。
- 5 — 配達ポイント (建物または郵便受け)。入力レコードの ApartmentNumber、HouseNumber、Street、City、StateProvince が、Loqate のリファレンス データセットと一致する場合、レコードは引き渡されるか、高い確信レベルを付与されます。ApartmentNumber は正しいがその他のフィールドが正しくない場合、確信レベルは中程度になりますが、ApartmentNumber は他のフィールドよりも細かいレベルであるため、Loqate エンジンはこの場合に、ApartmentNumber を特定できるはずです。Loqate エンジンが ApartmentNumber とその他のフィールドをパーシングできない場合は、確信レベルは 0 となります。
- 4 — 敷地または建物。入力レコードの HouseNumber、Street、City、StateProvince が、Loqate のリファレンス データセットと一致する場合、レコードは引き渡されるか、高い確信レベルを付与されます。HouseNumber は正しいがその他のフィールドが正しくない場合、確信レベルは中程度になりますが、HouseNumber は他のフィールドよりも細かいレベルであるため、Loqate エンジンはこの場合に、HouseNumber を特定できるはずです。Loqate エンジンが HouseNumber とその他のフィールドをパーシングできない場合は、確信レベルは 0 となります。
- 3 — 大ストリート、道路、またはストリート。入力レコードの Street、City、StateProvince が、Loqate のリファレンス データセットと一致する場合、レコードは引き渡されるか、高い確信レベルを付与されます。City は正しいが StateProvince が正しくない場合、確信レベルは中程度になりますが、City は StateProvince に含まれるため、Loqate エンジンはこの場合に、StateProvince を特定できるはずです。Loqate エンジンが City または両方のフィールド (City と StateProvince) をパーシングできない場合は、確信レベルは 0 となります。
- 2 — 地方 (都市または町)。入力レコードの City と StateProvince の両方が、Loqate のリファレンス データセットと一致する場合、レコードは引き渡されるか、高い確信レベルを付与されます。City は正しいが StateProvince が正しくない場合、確信レベルは中程度になりますが、City は StateProvince に含まれるため、Loqate エンジンはこの場合に、StateProvince を特定できるはずです。Loqate エンジンが City または両方のフィールド (City と StateProvince) をパーシングできない場合は、確信レベルは 0 となります。
- 1 — 行政区域 (州または地域)。入力レコードの StateProvince が、Loqate のリファレンス データセットと一致する場合、レコードは引き渡されるか、高い確信レベルを付与されます。
- 0 — なし。これは、最も制限の緩いマッチ オプションと同じです。
処理前検証マッチ レベル
使用可能な参照データに対する、入力データの処理前のマッチ レベル。
- 5 — 配達ポイント (建物または郵便受け)
- 4 — 敷地または建物。
- 3 — 大ストリート、道路、またはストリート。
- 2 — 地方 (都市または町)。
- 1 — 行政区域 (州または地域)。
- 0 — なし。
パーシング ステータス
住所のパーシング レベル。
- I — 識別およびパーシング済み。入力データは識別され、各コンポーネントに配置されました。例えば、"123 Kingston Av" に対して Validate Address Loqate は、"123" が敷地番号で、"Kingston" が大ストリート名で、"Av" または "Avenue" が大ストリートのタイプであると判断できます。
- U — パーシング不可。Validate Address Loqate は、入力データを識別およびパーシングできませんでした。"未検証" の検証ステータスと同様に、入力データは不完全またはあいまいでした。
辞書識別マッチ レベル
パターン マッチング (例えば、数値は敷地番号である可能性があります) や辞書マッチング (例えば、"rd" は大ストリートのタイプ "road" であったり、"London" は地方であったりする可能性があります) の適用による、入力データの認識済み形式のレベル。
- 5 — 配達ポイント (建物または郵便受け)
- 4 — 敷地または建物。
- 3 — 大ストリート、道路、またはストリート。
- 2 — 地方 (都市または町)。
- 1 — 行政区域 (州または地域)。
- 0 — なし。
コンテキスト識別マッチ レベル
出現のコンテキストに基づいて認識可能な、入力データのレベル。最も精度の低い形式のマッチングで、単語を特定の住所要素として識別することに基づいて行われます。例えば、前に敷地らしい要素があり、後に地方らしい要素が続き、後の項目は参照データまたは辞書とのマッチングによって識別されている場合、入力は大ストリートであると判断できる可能性があります。
- 5 — 配達ポイント (建物または郵便受け)
- 4 — 敷地または建物。
- 3 — 大ストリート、道路、またはストリート。
- 2 — 地方 (都市または町)。
- 1 — 行政区域 (州または地域)。
- 0 — なし。
郵便番号ステータス
郵便番号の検証レベル。
- P8 — PostalCodePrimary と PostalCodeSecondary が検証済みです。
- P7 — PostalCodePrimary は検証済みで、PostalCodeSecondary は追加または変更されています。
- P6 — PostalCodePrimary が検証済みです。
- P5 — PostalCodePrimary が、小さな変更を加えることによって検証済みです。
- P4 — PostalCodePrimary が、大きな変更を加えることによって検証済みです。
- P3 — PostalCodePrimary が追加されています。
- P2 — PostalCodePrimary が辞書によって識別されています。
- P1 — PostalCodePrimary がコンテキストによって識別されています。
- P0 — PostalCodePrimary が空です。
マッチ スコア
識別済みの入力データと、レコードの出力データの間の類似性を表す 0 ~ 100 の間の数値。100 は、入力データに追加、エイリアス、大文字小文字、付加記号以外の変更を加えなかったことを表します。0 は、入力データと出力データの間にまったく類似性がないことを表します。