レコード レベルの結果インジケータ

レコード レベルの結果インジケータは、各レコードに対する ValidateAddress 処理の結果に関するデータを提供します。例えば、マッチング試行の成功または失敗、住所を処理したコーダーなどの詳細情報を示します。以下の表に、ValidateAddress が返すレコード レベルの結果インジケータの一覧を示します。

表 1. レコード レベル インジケータ

columnName

説明

AddressFormat

返された住所データのタイプ。

F
フランス語フォーマット (例: 123 Rue Main)
E
英語フォーマット (例: 123 Main St)

Confidence

返された住所に割り当てられた確信レベル。範囲は 0 ~ 100 です。0 は失敗を表し、100 はマッチ結果が正しいことに対する確信レベルが非常に高いことを表します。複数のマッチ結果がある場合、確信レベルは 0 です。この数値の計算方法については、Validate Address 確信アルゴリズムの概要 を参照してください。

CouldNotValidate

マッチしなかった場合の、妥当性が確認できなかった住所コンポーネント。

  • ApartmentNumber
  • HouseNumber
  • StreetName
  • PostalCode
  • 都市
  • Directional
  • StreetSuffix
  • Firm
  • POBoxNumber
  • RuralRoute
注: 複数のコンポーネントがカンマ区切りリストとして返されることがあります。

CountryLevel

利用可能な住所マッチングのカテゴリ。米国およびカナダの住所に対しては、常に 「A」 です。次のいずれかです。

A
住所は非常に詳細な郵便データを利用できる国にあります。このマッチ レベルにある住所では、以下の住所要素を検証および修正でき、入力から欠落している場合は追加できます。
  • 郵便番号
  • 都市名
  • 州/郡名
  • 通り住所要素
  • 国名
B
住所は中程度の詳細さの郵便データを利用できる国にあります。このマッチ レベルにある住所では、以下の住所要素を検証および修正でき、入力から欠落している場合は追加できます。
  • 郵便番号
  • 都市名
  • 州/郡名
  • 国名
C
住所は郵便データが詳細ではない国にあります。このマッチ レベルにある住所に対して、以下のアクションを実行することができます。
  • 国名の検証および修正 (欠落している国名を補うことはできません)
  • 郵便番号のフォーマットの検証 (欠落している郵便番号を補ったり、番号を検証することはできません)

MatchScore

MatchScore は、出力住所がどの程度正しいかを示します。MatchScore は、マッチ結果を得るために入力住所をどれだけ変更したかを表す Confidence とはまったく異なるものです。MatchScore の意味は、米国住所と米国以外の住所で異なります。

米国住所に対しては、MatchScore は 0 ~ 9 の段階に対応する 1 桁のスコアで、ストリート名マッチの近さを反映します (ValidateAddress による変換があれば実行後)。0 は完全一致を意味し、9 は最も可能性の低い一致を意味します。マッチしなかった場合、このフィールドは空白です。

米国とカナダ以外の住所では、MatchScore は 5 桁のスコアで、最大値は 00999 です。数字が大きいほど、より近い一致を意味します。

このフィールドは、カナダの住所には適用されません。

米国住所のマッチ スコアと米国以外の住所のマッチ スコアは、同等と見なすことはできないことに注意してください。例えば、米国住所に対するマッチ スコア 4 は、米国以外の住所に対する 00004 と同じマッチ レベルを意味するものではありません。

注: Validate Address および Advanced Matching モジュールのコンポーネントは、どちらも MatchScore フィールドを使用します。データフローの出力の MatchScore フィールドの値は、出力ステージに送られる前に最後に値を変更したステージによって決まります。データフローに Validate Address および Advanced Matching モジュールのコンポーネントが含まれ、各ステージの MatchScore 出力フィールドを確認したい場合は、Transformer ステージを使用して、MatchScore 値を他のフィールドにコピーしてください。例えば、Validate Address によって MatchScore という出力フィールドが作成され、Transformer ステージによって Validate Address の MatchScore フィールドが AddressMatchScore というフィールドにコピーされます。マッチャー ステージを実行すると、マッチャーから得た値が MatchScore フィールドに設定され、Validate Address から得た AddressMatchScore の値が 引き渡されます。

MultimatchCount

複数のマッチが検出された場合、一致する可能性のあるレコードの数を示します。

MultipleMatches

複数のマッチが検出された場合に、複数のマッチを持つ次の住所コンポーネントを示します。

  • Firm
  • LeadingDirectional
  • PostalCode
  • StreetName
  • StreetSuffix
  • TrailingDirectional
  • Urbanization
注: 複数のコンポーネントがカンマ区切りリストとして返されることがあります。

ProbableCorrectness

検出された全体のマッチについて推定される相対的な正確性

空白
マッチが見つかりません。
0
マッチは正確である可能性が最も高いです。
1-8
マッチ レベルは中間で、状況により変動します。
9
マッチは正確である可能性が最も低いです。
注: これらの値は、プログラムによる相対的な正確性の推定のみを反映しています。場合により、スコア 0 と評価されたマッチが正確でなかったり、スコア 9 と評価されたマッチが正確であったりする可能性もあります。

ProcessedBy

住所を処理した住所コーダーです。

USA
米国住所コーダー
CAN
カナダ住所コーダー
INT
国際住所コーダー

RecordType

米国およびカナダの郵政当局が定義した住所レコードのタイプ (米国およびカナダの住所のみサポート):

  • FirmRecord
  • GeneralDelivery
  • HighRise
  • PostOfficeBox
  • RRHighwayContract
  • Normal

RecordType.Default

"デフォルト" マッチを示すコード

Y
住所はデフォルト レコードにマッチしています。
NULL
住所はデフォルト レコードにマッチしていません。

Status

マッチの成功または失敗。複数のマッチがある場合、一致する可能性のあるすべてのものに対してこのフィールドが "F" になります。

NULL
成功
F
失敗

Status.Code

失敗の原因 (ある場合)。複数のマッチがある場合、一致する可能性のあるすべてのものが "MultipleMatchesFound" になります。

  • DisabledCoder
  • InsufficientInputData
  • MultipleMatchesFound
  • UnableToValidate

Status.Description

問題の説明 (ある場合)。

Possible Multiple Addresses Found
Status.Code=MultipleMatchesFound の場合にこの値が表示されます。
Address Not Found
Status.Code=UnableToValidate の場合にこの値が表示されます。
PerformUSProcessing disabled
Status.Code=DisabledCoder の場合にこの値が表示されます。
PerformCanadianProcessing disabled
Status.Code=DisabledCoder の場合にこの値が表示されます。
PerformInternationalProcessing disabled
Status.Code=DisabledCoder の場合にこの値が表示されます。