Expression Builder の使用

Conditional Router ステージの Expression Builder で式を作成し、それが真と評価された場合のみ入力レコードをステージの出力ポートに送信することができます。
  1. 各親グループは、子の式と子グループの適切な条件付き組み合わせで構成されます。
  2. 各式は、左オペランド、右オペランド、論理演算子で構成されます。
  3. 各グループでは、構成条件のすべてが成立する場合にグループ全体を真と評価するか、それともいずれかが成立すればグループ全体を真と評価するかを指定する必要があります。

Expression Builder を使用して式を作成するには

  1. [Expression Editor] で、[Expression Builder で作成した式] オプションを選択します。
    デフォルトで Expression Builder のオプションは選択されており、[Expression Builder] セクションの左側にある式階層ツリーに親グループが表示されます。
  2. 選択されているグループに子グループを追加するには、[グループの追加] をクリックします。
    新しく追加されたグループは、親グループの子として追加され、ツリー内においてデフォルトで選択状態になります。各グループ内で、子の式や子グループを追加できます。
  3. 各グループに対し、[式の結合方法] ヘッダの下で [すべて真] または [いずれかが真] を選択します。
    • [すべて真]: グループのすべての子条件が真である場合のみ、グループは真と評価されます。
    • [いずれかが真]: 子条件が 1 つでも真であれば、グループは真と評価されます。
  4. 選択されているグループに子の式を追加するには、[式の追加] をクリックします。
    新しく追加された式は、親グループの子として追加され、ツリー内においてデフォルトで選択状態になります。

    この子の式を定義するには

    1. [フィールド] ドロップダウンを使用して入力ファイルのいずれか 1 つの列を選択することにより、選択式の左オペランドを指定します。
    2. [演算子] フィールドから適切な演算子を選択することにより、選択式の 2 つのコンポーネントを接続する論理演算子を指定します。演算子は以下のとおりです。
      表 1. Expression Builder の演算子
      演算子 説明

      等しい

      フィールドの値が指定された値またはフィールドとマッチするかどうかを確認します。

      が次の値と異なる

      フィールドの値が指定された値またはフィールドとマッチしないかどうかを確認します。

      が NULL である

      フィールドが NULL 値かどうかを確認します。

      が NULL でない

      フィールドが NULL 値でないかどうかを確認します。

      フィールドが NULL かどうか、または長さ 0 の文字列かどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      空でない

      フィールドが NULL でないかどうか、または長さ 0 の文字列でないかどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      が次の値より小さい

      フィールドの数値が指定された値未満かどうかを確認します。この演算子は、数値データ タイプおよび数字を含む文字列フィールドに対してのみ適用できます。

      注: この演算子は、Boolean データ タイプのフィールドには使用できません。

      が次の値以下

      フィールドの数値が指定された値以下かどうかを確認します。この演算子は、数値データ タイプおよび数字を含む文字列フィールドに対してのみ適用できます。

      注: この演算子は、Boolean データ タイプのフィールドには使用できません。

      が次の値より大きい

      フィールドの数値が指定された値よりも大きいかどうかを確認します。この演算子は、数値データ タイプおよび数字を含む文字列フィールドに対してのみ適用できます。

      注: この演算子は、Boolean データ タイプのフィールドには使用できません。

      が次の値以上

      フィールドの数値が指定された値以上かどうかを確認します。この演算子は、数値データ タイプおよび数字を含む文字列フィールドに対してのみ適用できます。

      注: この演算子は、Boolean データ タイプのフィールドには使用できません。

      が次で始まる

      フィールドが指定された文字で始まっているかどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      が次で始まらない

      フィールドが指定された文字で始まっていないかどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      含む

      フィールドに指定された文字列が含まれているかどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      が次を含まない

      フィールドに指定された文字列が含まれていないかどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      が次で終わる

      フィールドが指定された文字で終了しているかどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      が次で終わらない

      フィールドが指定された文字で終了しているかどうかを確認します。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。

      正規表現と一致

      フィールドを、対象テキストの文字列 (特定の文字、単語、文字のパターン等) を識別する正規表現と照合します。値フィールドには、有効な正規表現パターンが含まれる必要があります。

      注: この演算子は、文字列データ タイプのフィールドにのみ使用できます。
    3. [値] または [フィールド] を選択することにより、選択式の右オペランドを指定します。
      • [値]: 選択式の左オペランドが、この値と比較されます。
      • [フィールド]: 選択式の左オペランドが、同じ入力ファイルのこの列と比較されます。右オペランドの列をドロップダウンから選択します。
  5. 任意のエンティティに兄弟となる式またはグループを追加するには、ツリー内でそのエンティティを選択して [式の追加] または [グループの追加] をそれぞれクリックします。
  6. 子の式または子グループを、ある親グループから別の親グループに移すには、左側の条件ツリー内で目的の親グループのヘッダまでそれをドラッグします。
  7. 上記の手順を繰り返して、子の式や子グループを必要なだけ追加し、所望の式条件を完成させます。
  8. [OK] をクリックします。
[Conditional Router オプション] ウィンドウの [条件/式] 列に、定義した式条件が表示されます。レコードがステージの対応する出力ポートに書き出されるためには、この条件が真と評価される必要があります。