Oracle LogMiner の設定
Oracle LogMiner は、 Oracle データベースに対して作成されたログを、Spectrum がクエリおよびアクセスできるバックエンド ユーティリティです。
このユーティリティによってSpectrum™ は、DB Change Data Reader ステージの一部として、Oracle データ ソースのログを読み取り、そのテーブル列に加えられた変更を追跡することができます。
サポートされていないデータタイプとテーブル ストレージ属性
Oracle LogMiner は、以下のデータタイプとテーブル ストレージ属性をサポートしません。- BFILE データタイプ
- 単純な抽象データタイプと、入れ子になった抽象データタイプ (ADT)
- コレクション (入れ子になったテーブルと VARRAY)
- オブジェクト参照
- 圧縮が有効になっているテーブル
- SecureFiles
サポートされているデータベースと、REDO ログ ファイル バージョン
LogMiner は、Oracle データベースのバージョン 8.1 以降で動作します。
LogMiner を使用して、Oracle 8.0 データベースからの REDO ログ ファイルを分析することもできます。ただし、取得される情報は、使用しているデータベースのバージョンではなく、ログのバージョンに依存します。
例えば、LogMiner を最適な方法で使用するために、サプリメンタル ロギングが有効である場合は、Oracle9i の REDO ログ ファイルを拡張して追加情報をキャプチャすることができます。Oracle の古いバージョンで作成された REDO ログ ファイルには追加情報がなく、そのために、LogMiner でサポートされる操作とデータタイプに制約が生じる場合があります。
SQL* Loader の制約
- データは、従来型のパスによってロードする必要があります。Oracle LogMiner がダイレクト パス ロードをサポートしないため、Spectrum CDC は、ダイレクト パス ロードによってロードされたデータをキャプチャできません。
- ロード メソッドは、INSERT、APPEND、または REPLACE である必要があります。
TRUNCATE はサポートされていません。TRUNCATE コマンドは、SQL*Loader による TRUNCATE TABLE DDL コマンドの発行を引き起こすためです。Spectrum CDC 機能は、この DDL をキャプチャしないため、TRUNCATE TABLE DDL コマンドの使用によって生じる行の削除は、キャプチャされません。
必要なユーザ権限
以下の表に、Oracle CDC ユーザに必要な最小限のシステム権限を示します。
システム権限 | Oracle バージョン |
---|---|
ALTER ANY TABLE | ALL |
CONNECT | ALL |
LOCK ANY TABLE | ALL |
SELECT ANY TRANSACTION | 10g またはそれ以降 |
以下の表に、Oracle CDC ユーザに必要な最小限のオブジェクト権限を示します。
オブジェクト名 | 権限 |
---|---|
Source Tables | LOCK ANY TABLE OR SELECT |
PUBLIC.V$DATABASE | SELECT |
PUBLIC.V$LOGMNR_CONTENTS | SELECT |
SYS.DBMS_LOGMNR | EXECUTE |
SYS.DBMS_LOGMNR_D | EXECUTE |