DB2 Loader

DB2 Loader により、Spectrum™ Data Integrationプラットフォームで設定された任意の DB2 データベースにデータをロードすることができます。
注: DB2 Loader を使用するには、DB2 ランタイム クライアントが管理者によってインストールされ、設定されている必要があります。
オプション名 説明

接続

使用するデータベース接続を選択します。使用できるデータベース接続は、Management Console の Connection Manager に定義されている接続によって異なります。新しいデータベース接続を作成、あるいは既存のデータベース接続を変更または削除する必要がある場合は、[管理] をクリックします。

データベース接続を追加または変更する場合は、次のフィールドに必要な値を指定します。
接続名
接続の名前を入力します。任意の名前にすることができます。
データベース ドライバ
適切なデータベース タイプを選択します。
接続オプション
データベースへの接続に使用するホスト、ポート、インスタンス、ユーザ名、およびパスワードを指定します。
テーブル/ビュー 接続を選択した後、出力先のテーブルまたはビューを指定します。参照ボタン ([...]) をクリックして使用するテーブルまたはビューに移動するか、[テーブルの作成] をクリックしてデータベースに新しいテーブルを作成します。
データベース/エイリアス

DB2 サーバーとデータベースをカタログ化する変数です。

DB2 サーバーをカタログ化するには

Spectrum サーバー コンピュータ上で DB2 コマンド ライン プロセッサを使用して、次のコマンドを入力します。

CATALOG TCPIP NODE <nodename> REMOTE <hostname> SERVER <port>
説明:
nodename: 接続名

hostname: DB2 サーバー コンピュータの TCP/IP 名

port: サーバー ポート

データベースをカタログ化するには

次のコマンドを使用します。

CATALOG DATABASE <databasename> AS <local_database_alias> AT NODE <nodename>
説明:
databasename: DB2 サーバー上のデータベース名

local_database_alias: サーバー コンピュータからの接続中にデータベースに与えられるローカル名

nodename: 前回の CATALOG TCP/IP コマンドで使用された名前

ステージ フィールド この列には、データフローで使用されるフィールド名のリストが表示されます。これらのフィールド名は変更できません。
タイプ この列には、各フィールドのデータ タイプのリストが表示されます。

[実行時] タブ

オプション名 説明
ロード方法 データを DB2 テーブルに書き込むモードを示します。
挿入
既存のテーブル データはそのままで、ロードされたデータをテーブルに挿入します。
置換
既存のテーブル データをすべて削除した後で、ロードされたデータをテーブルに挿入します。

テーブルのスキーマとインデックス定義は変更されません。

再起動
前回のロード処理が中断された場合に、データのロードを再開します。
回復不能 このロード トランザクションが回復不能であることを示します。

このオプションを選択すると、ロード トランザクションは回復不能としてマーク付けされます。テーブル スペースはロード操作の後にBackup Pending状態にならず、また、ロード操作中にロードされたデータのコピーを作成する必要はなくなります。したがって、rollforwardが後で試みられた場合も、回復不能のトランザクションがデータ ロード失敗時に回復できません。

このオプションを選択すると、DB2rollforwardユーティリティを使用してもトランザクションを回復できません。このユーティリティは、このような回復不能なトランザクションをスキップし、テーブルに "無効" としてマーク付けします。また、このテーブルに対するそれ以降のトランザクションも rollforwardでは無視されます。

回復不能なトランザクションが含まれるテーブルを回復するには、回復不能なロードの後のコミット ポイントで作成されたテーブル スペース レベルのバックアップまたはフルバックアップを使用する必要があります。

注: File Link Control 属性が存在する Datalink 列を含むデータについては、このオプションは選択しないでください。
CPU ロード ユーティリティが、各データベース パーティションにテーブル オブジェクトを構築しながら、レコードのロード、パーシング、およびフォーマットのために生成して維持できる並列スレッドの数。
ディスク ロード ユーティリティが、テーブル スペース コンテナニデータを書き込むために生成し、維持できる並列スレッドの数。
インデックス作成モード ロード ユーティリティのインデックス処理モードを示します。
自動選択
ロード ユーティリティは、データの量とインデックス ツリーの深さに基づいて、再構築モードまたはインクリメント モードのどちらを適用するかを決定します。
再構築
すべてのインデックスが再構築されます。
インクリメント
新しいデータが既存のインデックスに追加されます。

インデックス オブジェクトが有効で、ロード処理を開始した時点でそれらにアクセスできる場合にのみ、このモードを適用できます。

注: 以下の条件がすべて満たされる場合、インクリメンタル モードは使用できません。
  1. ロード コピーのオプションが指定されている (logretainまたは userexit が有効)。
  2. テーブルが DMS テーブル スペースに存在する。
  3. インデックス オブジェクトが、ロードされるテーブルに属する他のテーブル オブジェクトと共有されるテーブル スペースに存在する。
この制約を回避するには、インデックスを別のテーブル スペースに配置します。
据え置き
ロード ユーティリティは、インデックスを作成しません。既存のインデックスは要更新としてマーク付けされます。
注: インデックス構築に必要な時間は、据え置きモードの方が再構築モードより長くなります。そのため、複数のロード処理を実行する場合は、ロード処理以外での最初のアクセスでインデックスを再構築するのではなく、最後のロード処理でインデックスを再構築するようにしてください。
注: このモードは、非ユニーク インデックスを持つテーブルに対してのみサポートされます。
高速パース パフォーマンスを向上するために、列値の構文検証を省くかどうかを示します。

このオプションを選択すると、パフォーマンスの最適化を優先し、データの構文エラーが無視されます。

例えば、12wxvg56 という文字列値が ASCII ファイル内の整数列にマッピングされたフィールド内に見つかった場合、ロード ユーティリティは通常であれば構文エラーにします。しかし、[高速パース] を選択した場合は、この構文エラーは無視され、ランダムな数値が整数フィールドにロードされます。

注: このオプションは、正確でエラーのないデータに対してのみ使用してください。
スキーマ名 例外テーブルを格納するスキーマ。
テーブル名 ロード中にエラーが発生した場合にその列をコピーして格納する例外テーブル。
ログ ファイル フォルダ ログ ファイルが格納されるディレクトリへのパス。

ログ ファイルには、DB Loader ステージによって 1 回のロード セッションで実行されたデータベース ロード トランザクションのリストが格納されます。

省略記号ボタン (...) をクリックして、ログ ファイルを保存するディレクトリを指定します。

不正ファイル フォルダ 不正ファイルが格納される DB2 サーバ上のディレクトリへのパス。

不正ファイルには、DB Loader ステージでデータベースへのロードに失敗したレコードのリストが記録されます。

省略記号ボタン (...) をクリックして、不正ファイルを保存するディレクトリを指定します。

許容最大エラー数 ロード処理を中止するまで許容するエラーの最大数。

エラーが 1 つでも発生したら即座にロード処理を中止する場合は、このフィールドに 0 を設定します。

注: 最大で 32767 個のエラーを許容できます。
並列処理
環境を複数の物理ノードに複製することで、DB2 データベースは複数のパーティションに分割することができます。

データベースからの個々のデータ フェッチと更新のリクエストが自動的に複数のパーティションに分割され、並列で処理されることにより、パフォーマンスが最適化されます。

例外処理
DB2 データベースでは、クエリとプロシージャの実行中に発生したエラーと例外を記録し、適切に処理することができます。

これを行うため、DB2 データベースは、例外のソースと各データベース例外のログ トレースを保存する固有の例外テーブルとスキーマを備えています。