コマンド ラインからのジョブの実行

コマンド ラインからジョブを実行するには、その前に、ジョブをエクスポーズする必要があります。ジョブをエクスポーズするには、Enterprise Designer でジョブを開き、[ファイル] > [エクスポーズ/アンエクスポーズして保存] を選択します。

コマンド ラインからジョブを実行するには、ジョブを実行するシステムに Job Executor ユーティリティをインストールする必要があります。Job Executor は Spectrum™ Technology Platform サーバー上の Spectrum™ Technology Platform Welcome ページ (例えば、http://myserver:8080) にあります。

使用方法

java -jar jobexecutor.jar -uUserID -p Password-j Job [オプションの引数]
必須 引数 説明
いいえ -? 使用方法を出力します。
いいえ -d delimiter インスタンス/ステータス区切り文字を設定します。これは、同期出力にのみ表示されます。
いいえ -e Spectrum™ Technology Platform サーバーとの通信にセキュアな HTTPS 接続を使用します。
いいえ -f property file ジョブ プロパティ ファイルへのパスを指定します。ジョブ プロパティ ファイルには Job Executor の引数が含まれています。ジョブ プロパティ ファイルの詳細については、ジョブ プロパティ ファイルの使用を参照してください。
いいえ -h host name Spectrum™ Technology Platform サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
いいえ -i poll interval 完了したジョブを確認する間隔を秒数で指定します。これは、同期モードにのみ適用されます。
はい -j job name 実行するジョブをカンマで区切って指定します。ジョブ名は大文字と小文字が区別されます。ジョブは、列挙された順序で開始されます。
いいえ -n email list ジョブ通知設定に対する追加の電子メール アドレスをカンマで区切って指定します。
いいえ -o property file

データフロー オプション プロパティ ファイルへのパスを指定します。データフロー オプション プロパティ ファイルは、データフローのステージのオプションを設定するために使います。プロパティ ファイルを使用してデータフロー オプションを設定するには、実行時にステージ オプションをエクスポーズするようにデータフローを設定する必要があります。詳細については、「 データフロー実行時オプションの追加」を参照してください。

例えば、Assign GeoTAX Info ステージを含むデータフローのデータフロー オプション プロパティ ファイルは、次のようなものになります。

OutputCasing=U
UseStreetLevelMatching=N
TaxKey=T
Database.GTX=gsl
はい -p password ユーザのパスワードです。
いいえ -r

ジョブについての詳細レポートを返すには、この引数を指定します。このオプションは、-w も指定している場合にのみ機能します。レポートには、次の情報が含まれます。

  • 位置 1 — ジョブの名前
  • 位置 2 — ジョブ プロセス ID
  • 位置 3 — ステータス
  • 位置 4 — 開始日時 (MM/DD/YYYY HH:MM:SS)
  • 位置 5 — 終了日時 (MM/DD/YYYY HH:MM:SS)
  • 位置 6 — 成功したレコードの数
  • 位置 7 — 失敗したレコードの数
  • 位置 8 — 形式に誤りのあるレコードの数
  • 位置 9 — 現在未使用

例:

MySimpleJob|4|succeeded|04/09/2010 14:50:47|04/09/2010 14:50:47|100|0|0|

情報は、-d 引数で指定された区切り文字で区切られて出力されます。

いいえ -s port Spectrum™ Technology Platform サーバーが実行されているソケット (ポート)。デフォルト値は 8080 です。
いいえ -t timeout 同期モードの場合のタイムアウト (秒単位) を設定します。デフォルト値は 3600 です。最大数は 2147483 です。これは、すべてを合わせたグローバルなタイムアウト値で、spawn されたすべてのジョブが完了するまでの最大待機時間を表します。
はい -u user name ユーザのログイン名を指定します。
いいえ -v 詳細な出力を返します。
いいえ -w Job Executor を同期モードで実行します。この場合、Job Executor はジョブが完了するまで実行されたままになります。

-w を指定しない場合は、Job Executor はジョブの開始後に終了します。ただし、ジョブがサーバー上のファイルを読み書きする場合は、Job Executor はローカル ファイルがすべて処理されるまで実行され、その後で終了します。

いいえ StageName=Protocol:FileName Read from File または Write to File で指定された入力または出力ファイルをオーバーライドします。詳細については、「 ジョブ ファイルの場所のオーバーライド」を参照してください。
いいえ StageName:schema=Protocol:SchemaFile Read from File または Write to File で指定されたファイル レイアウト定義を、スキーマ ファイルで定義されたファイル レイアウト定義でオーバーライドします。詳細については、「 コマンド ラインでのファイル フォーマットのオーバーライド」を参照してください。

Job Executor の使用例

以下は、コマンド ラインによる起動とその出力の例です。

D:\spectrum\job-executor>java -jar jobexecutor.jar -u user123 -p "mypassword" -j validateAddressJob1 -h spectrum.example.com -s 8888 -w -d "%" -i 1 -t 9999

validateAddressJob1%105%succeeded

この例の出力からは、'validateAddressJob1' という名前のジョブ (識別子 105) がエラーを生じることなく実行したことがわかります。その他の実行結果としては、"失敗" と "実行中" があります。