数字パターン
数値データのデータ タイプ オプションを定義する場合、あらかじめ定義されているオプションでニーズを満たすことができないときは、独自の数字パターンを作成できます。基本的な数字パターンは、次の要素で構成されます。
- 通貨記号などの接頭辞 (オプション)
- オプションのグループ文字を含む数字のパターン (例えば、桁区切り文字として使用するカンマ)
- 接尾辞 (オプション)
例えば、次のパターンを使用します。
$ ###,###.00
次のような形式の数字が生成されます (最初の 3 桁の数字の後に桁区切り文字を使用していることに注意)。
$232,998.60
負の数のパターン
デフォルトでは、負の数は、正の数と同じ形式で表記されますが、数字の先頭に負記号が追加されます。数字記号に使用される文字はロケールに基づきます。マイナス記号 "-" は、ほとんどのロケールで使用されます。例えば、次の数字パターンを指定するとします。
0.00
マイナス 10 は、ほとんどのロケールで次の形式で表記されます。
-10.00
ただし、負の数に使用する別の接頭辞または接尾辞を定義する場合は、2 つ目のパターンを指定し、そのパターンと 1 つ目のパターンをセミコロン (";") で区切ります。例:
0.00;(0.00)
このパターンでは、負の数は、次のように括弧で囲んで表記されます。
(10.00)
指数表記
数字を指数表示する場合は、文字 E
の後に続けて、指数に含める最小桁数を指定します。例えば、次のパターンを使用するとします。
0.###E0
数字 1234
は、次のような形式で表記されます。
1.234E3
つまり、これは 1.234 x 103 を表します。
次のことに注意してください。
- 指数文字の後に続く桁数は、指数の最小桁数を表します。最大桁数はありません。
- 負の指数は、このパターンの接頭辞や接尾辞ではなく、ローカライズされた負の記号を使用した形式で表記されます。
- 指数表記パターンにグループ区切り文字 (桁区切り文字など) を含めることはできません。
特殊な数字パターン文字
次の文字は、その文字自体では別の文字を表しますが、実際には結果の数字で再現されます。次の特殊文字を数字パターンの接頭辞または接尾辞のリテラル文字として使用する場合は、特殊文字を引用符で囲みます。
記号 | 説明 |
---|---|
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必要な位置にゼロを含むパターン内の桁を表します。例えば、数字 27 に次のパターンを適用するとします。
次のように表されます。 0027 |
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桁を表しますが、ゼロは省略されます。例えば、数字 27 に次のパターンを適用するとします。
次のように表されます。 27 |
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選択したロケールで使用される小数点記号または通貨区切り文字。例えば、米国の場合、小数点記号にはドット (.) が使用されますが、フランスの場合、小数点記号にはカンマ (,) が使用されます。 |
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選択したロケールで使用される負の記号。ほとんどのロケールでは、マイナス記号 (-) が使用されます。 |
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選択されたロケールで使用されるグループ文字。選択されたロケールの適切な文字が使用されます。例えば、米国の場合、区切り文字にはカンマ (,) が使用されます。 一般に、グループ区切り文字は千の位を区切るのに使用されますが、一部の国では一万の位を区切るのに使用されます。グループのサイズは、グループ区切り文字間の桁数を指定する定数です。例えば、3 は 100,000,000、4 は 1,0000,0000 になります。パターンに複数のグループ区切り文字を指定すると、最後のグループ区切り文字と数値の末尾との間隔が、使用される間隔です。例えば、次のパターンはすべて同じ結果を生成します。
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指数表記の仮数と指数を区切ります。パターン内で E を引用符で囲む必要はありません。指数表記 を参照してください。 |
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正のサブパターンと負のサブパターンを区切ります。負の数のパターン を参照してください。 |
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数字を 100 で乗算し、その数字をパーセンテージで表示します。例えば、数字 .35 に次のパターンを適用するとします。
次のような結果が生成されます。 35% |
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選択したロケールの通貨記号。double の場合、国際通貨記号が使用されます。パターンで表す場合、小数点記号ではなく、通貨区切り文字が使用されます。 |
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接頭辞または接尾辞の特殊文字を引用符で囲むのに使用されます。例:
123 は次のように表記されます。
単一引用符自体を作成するには、2 つの単一引用符を続けて使用します。
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