データの準備

データ ウェアハウスを設定する前に、データが良質であること、また意味のある洞察をビジネス ユーザに提供するために必要なすべての属性をデータが備えていることを確認する必要があります。一般的な方法の 1 つは、オペレーショナル データ ストア (ODS) をこの目的のために使用することです。ODS は、データ ウェアハウス内にロードするためにデータを準備するデータ品質操作を実行できるデータベースです。Spectrum™ Technology Platform には、データの品質を向上したり、空間データや人口統計データなどによってデータを強化したりするために ODS 内に実装できるさまざまな機能があります。次の機能が現在ライセンスされていない場合は、Pitney Bowes まで詳細をお問い合わせください。

パーシング、名前の正規化、名前のバリデーション

正規化をきわめて正確に実行するには、一連のデータ列を複数のフィールドに分割する必要がある場合があります。Spectrum™ Technology Platform は、個人名、企業名、およびその他多くの語や略語をパースする高度なパーシング機能を備えています。また、スキャン/抽出操作のベースとして使用するカスタム表現のリストを独自に作成することもできます。Universal Name モジュールは、この機能を備えています。

重複除外統合

一意のエンティティを識別することで、レコードを統合する、重複レコードを排除する、および "最良の組み合わせ" レコードを作成できます。"最良の組み合わせ" レコードとは、別のレコードのデータを使用して作成する複合的なレコードです。Advanced Matching モジュールと Data Normalization モジュールは、この機能を備えています。

住所検証

住所検証では、管轄の郵便当局のルールを適用して、住所を標準形式に変換し、その住所が配達可能な住所であるかどうかを確認します。住所検証により、郵便料金の割引を受けやすくなり、郵便物の配達品質を高めることができます。Universal Addressing モジュールと Address Now モジュールは、この機能を備えています。

ジオコーディング

ジオコーディングとは、住所を地図上のポイント(緯度と経度)に変換する処理です。ジオコーディングは、地図製作に使用されますが、それは 1 つの使用例にすぎません。基盤を成すロケーション データがあると、ビジネス上の意思決定を行いやすくなります。処理を逆にすることで、ジオコード (緯度と経度で表現される地図上のポイント) を入力し、そのジオコードに関する住所情報を取得できます。Enterprise Geocoding モジュールは、この機能を備えています。

ロケーションインテリジェンス

ロケーション インテリジェンスは、地理関係を調査、評価、分析、およびモデル化して、データに関する新しい情報を作成します。ロケーション インテリジェンス処理を使用すると、ロケーションを検証し、情報を有益なビジネス インテリジェンスに変換できます。Location Intelligence モジュールは、この機能を備えています。

税務管轄区域の割り当て

税務管轄区域の割り当てでは、住所の地域に適用される税務管轄区域を判断します。税務管轄区域を最も正確に割り当てると、経済上のリスクや、法的義務を軽減できます。

Spectrum™ Technology Platform が提供する Pitney Bowes ソフトウェアでは、最新の税務管轄区域と顧客レコードの正確な住所を統合して正確な州、郡、郡区、市、および特殊な税務管轄区域の情報をレコードに追加できます。税務管轄区域の割り当ての使用例を次に示します。

  • 売上税と使用税
  • 動産税
  • 保険料税

Enterprise Tax モジュールは、この機能を備えています。