Enterprise Tax モジュール
Master Location Data に一致する場合の新しい出力フィールド PBKey
新しい出力フィールド PBKey が、Master Location Data への一致を返す住所に対して利用できるようになりました。このフィールドは、住所に対する永続的な識別子です。pbKey™ unique identifier は、住所ロケーションに属性データを追加するための Pitney Bowes GeoEnrichment データセットの検索キーとして使用できます。
拡張マッチ コード
拡張マッチ コードは、入力住所による住所マッチングで家番号、ユニット番号、およびユニット タイプに何らかの変更があった場合に、それを追加情報として返します。また、入力住所行の入力情報が無視されたかどうも示します。これはマルチユニット住所で入力ユニット番号まで一致したのかメインの住所のみが一致したのかを識別するのに役立ちます。
拡張マッチ コードは住所レベルのマッチング (文字 A、G、H、Q、R、S、T、または U で始まるマッチ コード) でのみ返され、マッチ コードの 3 桁目に 16 進数が付加されます。
- 出力住所に住所行の余計な情報 (例えば、郵便物集配所) が含まれている。
- 出力住所に 2 番目の住所行 (
AddressLine2
) がある。 - 入力住所が住所を二重に含む (入力住所に 2 つの完全な住所がある) 。例: 4750 Walnut St.P.O.Box 50
- 入力の最終行の余計な情報 (都市、州、郵便番号以外) が無視された。例えば、"Boulder, CO 80301 USA" の場合、"USA" がマッチング時に無視されます。
入力住所行 | 出力住所行 | 拡張コード | 説明 |
---|---|---|---|
4750 WALNUT ST STE 200 | 4750 WALNUT ST STE 200 | 0 |
ユニット番号およびユニット タイプが含まれる場合、行のすべての住所がそれらを含めて一致しています。 |
4750 WALNUT ST C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST | 1 |
ユニット番号およびユニット タイプが含まれる場合、それらが一致しています。住所行の余分な情報が無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
4750 WALNUT ST UNIT 200 | 4750 WALNUT ST STE 200 | 2 |
ユニット番号が一致しています。ユニット タイプが変更されています。 |
4750 WALNUT ST UNIT 200 C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST STE 200 | 3 |
ユニット番号が一致しています。ユニット タイプが変更されています。住所行の余分な情報が無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
4750 WALNUT ST STE 2-00 | 4750 WALNUT ST STE 200 | 4 |
ユニット番号が、変更または無視されています。 |
4750 WALNUT ST STE 2-00 C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST STE 200 | 5 |
ユニット番号が、変更または無視されています。住所行の余分な情報が無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
4750 WALNUT ST STE 400 | 4750 WALNUT ST STE 400 | 6 |
ユニット番号が、変更または無視されています。ユニット タイプが、変更または無視されています。この例では、Suite 400 は入力住所として有効ではありませんが、無効なユニット番号が原因で住所マッチが妨げられません。 |
4750 WALNUT ST UNIT 2-00 C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST STE 200 | 7 |
ユニット番号が、変更または無視されています。ユニット タイプが、変更または無視されています。住所行の余分な情報が無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
47-50 WALNUT ST STE 200 | 4750 WALNUT ST STE 200 | 8 |
ユニット番号およびユニット タイプが含まれる場合、それらが一致しています。家番号が、変更または無視されています。 |
47-50 WALNUT ST STE 200 C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST STE 200 | 9 |
ユニット番号およびユニット タイプが含まれる場合、それらが一致しています。家番号が、変更または無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
47-50 WALNUT ST UNIT 200 | 4750 WALNUT ST STE 200 | A |
ユニット番号が一致しています。ユニット タイプが変更されています。家番号が、変更または無視されています。 |
47-50 WALNUT ST UNIT 200 C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST STE 200 | B |
ユニット番号が一致しています。ユニット タイプが変更されています。家番号が、変更または無視されています。住所行の余分な情報が無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
47-50 WALNUT ST STE 20-0 | 4750 WALNUT ST STE 200 | C |
家番号が、変更または無視されています。ユニット番号が、変更または無視されています。 |
47-50 WALNUT ST STE 20-0 C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST STE 200 | D |
家番号が、変更または無視されています。ユニット番号が、変更または無視されています。住所行の余分な情報が無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
47-50 WALNUT ST UNIT 20-0 | 4750 WALNUT ST STE 200 | E |
家番号が、変更または無視されています。ユニット番号が、変更または無視されています。ユニット タイプが、変更または無視されています。 |
47-50 WALNUT ST UNIT 2-00 C/O JOE SMITH | 4750 WALNUT ST STE 200 | F |
家番号が、変更または無視されています。ユニット番号が、変更または無視されています。ユニット タイプが、変更または無視されています。住所行の余分な情報が無視されています。マッチングに必要と思われない余計な情報が AddressLine2 に移動されました。 |
新しいランドマークの補助ファイルのテンプレート
Windows および Unix/Linux システム用の新しいファイル テンプレートを利用して、より簡単にランドマークの補助ファイルを作成できるようになりました。
テンプレート ファイルは Enterprise Tax モジュールのインストール時に作成される data フォルダにあります。
- Windows の場合: InstallationDirectory\server\modules\gtx\data\LANDMARK.GAX
- Unix/Linux の場合: InstallationDirectory/server/modules/gtx/data/landmark.gax
ここで、InstallationDirectory は Spectrum™ Technology Platform サーバーのインストール フォルダを指します。
英数字の家番号のマッチングの改善
入力住所に英数字の家番号がある場合のマッチングが改善されました。また、英数字の家番号の入力の数字と英字の間にスペースがある場合の処理も改善されました。
入力住所 | 新しいマッチ結果 | 古いマッチ結果 |
---|---|---|
4111 B BAKER LN, NOTTINGHAM, MD 21236 Input address with a space between 4111 and B. |
4111B BAKER LN, NOTTINGHAM, MD 21236 マッチ コード: T80 ロケーション コード: AP02 マッチ結果が得られるようになりました。 |
マッチ コード: E020 - 通りが見つかりません |
160 A W HOLLIS ST, NASHUA, NH 03060 入力住所の160 と A の間にスペースがある。 |
160A W HOLLIS ST, NASHUA, NH 03060 マッチ コード: T80 ロケーション コード: AP02 マッチ結果が得られるようになりました。 |
マッチ コード: E020 - 通りが見つかりません |
交差点マッチングの機能強化
複数の交差点の候補が返される場合や、交差点マッチングで補間が行われている場合に、単一の最良のマッチが提供されるように機能が強化されました。
ランドマークの補助ファイルに対するマッチングの機能強化
ランドマークの補助ファイルに対するマッチングにおいて、さまざまな機能強化が行われています。
- ランドマークの補助ファイルに対するマッチングで、すべての住所フィールドにおける整合性が確保されるように修正が行われました。これにより、都市および州のマッチが必要になりました。
- ランドマークの補助ファイルに対するマッチングが変更され、通りの種類を省略した形やスペルアウトした形でそのまま使用できるようになりました。
- ランドマークの補助ファイルに対するマッチングが変更され、句読点の差異が無視されるようになりました。
ランドマーク補助ファイルでの大幅なパフォーマンス向上
このリリースでは、ランドマーク補助ファイルとのマッチング時のパフォーマンスが改善されました。300,000 レコードを擁するランドマーク補助ファイルの使用により、起動にかかる時間が 99% 改善され、実行時パフォーマンスが 98% 向上しました。
完全な保険料管轄区域 (IPD) 名を返す
以前返されることがあった省略形ではなく、完全な区域名を返すように IPD データが変更されました。このデータは以前のバージョンと互換性がありません。
境界マッチングの距離単位の変更
境界マッチングに使用される距離単位がフィートとメートルに変更されました。キロメートルとマイルのオプションは削除されました。