Open Parser

Open Parser は、世界のさまざまなカルチャーからの入力データを、シンプルかつ強力なパーシング グラマーでパースします。このグラマーを使用すると、ドメイン パターンを表す一連の式を入力データのパース用に定義できます。また、Open Parser は、統計データを収集してパーシング マッチにスコアを付けるため、パーシング グラマーの効果を調べるのも容易です。

Open Parser を使用して、次のことができます。

  • ドメインエディタで定義したドメイン固有およびカルチャー固有のパーシング グラマーを使用して、入力データをパースします。
  • ドメインエディタで使用できるものと同じ、シンプルかつ強力なパーシング グラマーを使用して Open Parser で定義した、ドメインに依存しないパーシング グラマーを使用して、入力データをパースします。
  • データフロー オプションで定義したドメインに依存しないパーシング グラマーを実行時に使用して、入力データをパースします。
  • ターゲット入力データファイルを使用してジョブを実行する前に、パーシング グラマーをプレビューして、サンプル入力データがどのようにパースされるかをテストします。
  • パーシング グラマー結果をトレースして、定義した式にトークンがどれくらいマッチしたか、またはマッチしなかったかを確認し、マッチング処理に関する理解を深めます。

設定ファイル

これらの表には、Open Parser ジョブを実行する前に指定する必要があるパラメータと値が記載されています。

表 1. inputFileConfig
パラメータ 説明
pb.bdq.input.type 入力ファイルの種類。値は TEXTORCPARQUET のいずれかです。
pb.bdq.inputfile.path 入力ファイルを HDFS 上に置いたパス。例: /user/hduser/sampledata/opennameparser/ input/OpenParser_Input.csv
textinputformat.record.delimiter テキスト タイプの入力ファイルで使用されるファイル レコード区切り文字。例えば、LINUXMACINTOSH、またはWINDOWS
pb.bdq.inputformat.field.delimiter カンマ (,) またはタブなど、入力ファイルで使用されるフィールドまたは列の区切り文字。
pb.bdq.inputformat.text.qualifier 入力ファイルの列またはフィールドのテキスト修飾子 (存在する場合)。
pb.bdq.inputformat.file.header 入力ファイルで使用されるヘッダーのカンマ区切りの値。
pb.bdq.inputformat.skip.firstrow 最初の行をスキップするかどうか。値は True または False です。True はスキップを示します。
表 2. openParserConfig
パラメータ 説明
pb.bdq.job.type これは、ジョブを定義する定数値です。このジョブの値は、OpenParser です。
pb.bdq.job.name ジョブの名前。デフォルトは OpenParserSample です。
pb.bdq.dnm.openparser.configuration オープン パーサーの設定を定義する Json 文字列。使用する構文解析文法、解析するデータの言語やカルチャーなどの詳細を指定します。
pb.bdq.reference.data リファレンス データを配置している場所のパス。例: {"referenceDataPathLocation":"LocaltoDataNodes","dataDir":"/home/data/referenceData"}
表 3. openParserConfigHDFSRefData(DataDownloader)
パラメータ 説明
pb.bdq.job.type これは、ジョブを定義する定数値です。このジョブの値は、OpenParser です。
pb.bdq.job.name ジョブの名前。デフォルトは OpenParserSample です。
pb.bdq.dnm.openparser.configuration オープン パーサーの設定を定義する Json 文字列。使用する構文解析文法、解析するデータの言語やカルチャーなどの詳細を指定します。
pb.bdq.reference.data HDFS 上にあるリファレンス データのパスとデータ ダウンローダのパス。例: {"referenceDataPathLocation":"HDFS","dataDir":"/home/data/dm/referenceData","dataDownloader":{"dataDownloader":"HDFS","localFSRepository":"/local/download"}}
表 4. mapReduceConfig
MapReduce 設定パラメータを指定します。
ジョブでの必要性に応じて、mapreduce.map.memory.mbmapreduce.reduce.memory.mbmapreduce.map.speculative などの MapReduce パラメータをカスタマイズします。
注: このファイルは MapReduce ジョブでのみ使用します。
表 5. OutputFileConfig
パラメータ 説明
pb.bdq.output.type 出力が TEXTORC、または PARQUET 形式の場合に指定します。
pb.bdq.outputfile.path HDFS で出力ファイルを生成するパス。例: /user/hduser/sampledata/ opennameparser/output
pb.bdq.outputformat.field.delimiter カンマ (,) またはタブなどの出力ファイルのフィールドまたは列の区切り文字。
pb.bdq.output.overwrite 値が true のとき、出力フォルダはジョブが実行されるたびに上書きされます。
pb.bdq.outputformat.headerfile.create 出力ファイルにヘッダーが必要な場合は、true を指定します。
Parquet ファイルのプロパティ
parquet.compression ページの圧縮に使用する圧縮アルゴリズム。UNCOMPRESSEDSNAPPYGZIPLZO のいずれかを指定します。

デフォルトは UNCOMPRESSED です。

parquet.block.size メモリにバッファリングされる行グループのサイズ。

値を大きくするほど読み込み時の I/O が向上しますが、書き込み時のメモリ消費が大きくなります。

デフォルトのサイズは 134217728 バイト (= 128 * 1024 * 1024) です。

parquet.page.size ページはブロックを構成し、単一レコードにアクセスするために完全に読み込む必要がある最小単位です。
デフォルトのサイズは 1048576 バイト (= 1 * 1024 * 1024) です。
注: ページ サイズが小さすぎると、圧縮に支障が生じます。
parquet.dictionary.page.size デフォルトのサイズは 1048576 バイト (= 1 * 1024 * 1024) です。
parquet.enable.dictionary 辞書エンコーディングの有効または無効を指定する boolean 値 (True または False)。デフォルトは True です。
parquet.validation デフォルトの boolean 値は False です。
parquet.writer.version Writer のバージョンを指定します。PARQUET_1_0 または PARQUET_2_0 を指定する必要があります。デフォルトは PARQUET_1_0 です。
parquet.writer.max-padding デフォルト設定は、パディングなし、行グループ サイズの 0% です。
parquet.page.size.check.estimate デフォルトの boolean 値は True です。
parquet.page.size.row.check.min デフォルト値は 100 です。
parquet.page.size.row.check.max デフォルト値は 10000 です。