マッチ ルールの変更の分析

Enterprise Designer のマッチ分析ツールを使用すると、マッチ ルールの変更がデータフローのマッチ結果に与える効果を詳細に表示できます。この操作を行うには、データフローを実行し、変更を行った後、データフローを再度実行して、マッチ分析ツールに結果を表示します。この手順は、マッチ結果に与える効果の表示方法を示しています。

重要: マッチ結果を比較する場合、ベースライン実行と比較実行で同じ入力データを使用する必要があります。異なる入力データを使用すると、本来の結果が得られない可能性があります。正確な比較を行うには、以下の点に従います。
  • 同じ入力ファイルまたはテーブルを使用します。
  • マッチング ステージの前にデータを同じ方法でソートします。
  • Transactional Match を使用するときは、同じ Candidate Finder クエリを使用します。
  1. Enterprise Designer で、分析するデータフローを開きます。
  2. 分析するマッチングがある各 Interflow Match、Intraflow Match、または Transactional Match ステージでは、ステージをダブルクリックし、[分析用データを生成する] チェックボックスをオンにします。
    重要: [分析用データを生成する] オプションを有効にすると、パフォーマンスが低下します。このオプションは、マッチ分析ツールの終了後にオフにする必要があります。
  3. [実行] > [現在のフローを実行] を選択します。
    注: 最適な結果を得るには、レコードの生成数が 100,000 件以下のデータを使用します。マッチ結果が多くなると、マッチ分析ツールのパフォーマンスが低下します。
  4. データフローのマッチャー ステージで、マッチ ルールを希望どおりに変更した後、データフローを再度実行します。

    例えば、しきい値を増やした場合の効果をテストするには、しきい値を変更した後、データフローを再度実行します。

  5. データフローの実行が終了したら、[ツール] > [マッチ分析] を選択します。

    [マッチ結果を表示] ダイアログ ボックスに、マッチ分析ツールに表示されたマッチ結果を持つデータフローの一覧が表示されます。分析対象のジョブが一覧に表示されない場合は、データフローを開き、マッチング ステージの [分析用データを生成する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

    ヒント: データフローが大量にあり、データフローをフィルタリングする場合は、[次のジョブのみ表示] ドロップダウン リストからフィルタ オプションを選択します。
  6. [マッチ分析] ウィンドウの左側に、マッチャー ステージの一覧があります。マッチャー ステージでは 1 回の実行で 1 つ使用します。比較のベースラインとして使用する、実行のマッチャー ステージを選択し、[ベースライン] をクリックします。次に、そのベースラインと比較する実行を選択し、[比較] をクリックします。

これで、サマリ マッチ結果を比較できます。例えば、重複レコードの合計数や、マッチ ルールに対する各レコードの評価方法を示すレコードレベルの詳細情報を比較できます。

マッチ結果の比較の例

例えば、HouseholdRelationshipsAnalysis というジョブを実行するとします。Household Match 2 ステージに加える変更の効果を確認します。最初に、元の設定を使用してジョブを実行します。次に、Household Match 2 ステージでマッチ ルールを変更した後、ジョブを再度実行します。マッチ分析ツールで、元の設定を持つジョブ ID 10 の実行をベースラインに設定します。ジョブ ID 13 は、変更後のマッチ ルールを使用した実行です。[比較] をクリックすると、変更後のマッチ ルール (ジョブ ID 13) では元のマッチ ルールより重複レコードの数が 1 つ増加し、ユニーク レコードの数が 1 つ減少しているのがわかります。

Match Analysis tool results