オプション

Match Key Generator のオプションを定義するには、[追加] ボタンをクリックします。[マッチ キー フィールド] ダイアログが表示されます。
注: Enterprise Designer の [データフロー オプション] 機能を使用すると、Match Key Generator を実行時に公開して設定できます。
表 1. Match Key Generator のオプション

オプション名

説明と有効値

アルゴリズム

マッチ キーの生成に使用するアルゴリズムを次の中から 1 つ指定します。

Consonant (子音)
指定したフィールドから子音を削除して返します。
Double Metaphone
文字の発音表記に基づくコードを返します。Double Metaphone は Metaphone アルゴリズムの改良版で、さまざまな言語に多数存在する不規則性を考慮しています。
Koeln
ドイツ語で発音される名前に、音声によってインデックスを付けます。同じ発音を持つ名前を同じ表現にエンコードできるので、綴りに小さな相違があっても、マッチさせることができます。結果は常に一連の数字です。特殊文字および空白は無視されます。このオプションは、Soundex の制限に対応するために作成されました。
MD5
128 ビットのハッシュ値を生成するメッセージ ダイジェスト アルゴリズム。このアルゴリズムは、データの一貫性の確認によく使用されます。
Metaphone
選択したフィールドを Metaphone コード化したキーを返します。Metaphone は、英語の発音を使用して単語をコード化するアルゴリズムです。
Metaphone (スペイン語)
選択したフィールドをスペイン語用に Metaphone コード化したキーを返します。この Metaphone アルゴリズムは、スペイン語の発音を使用して単語をコード化します。
Metaphone 3
Metaphone アルゴリズムおよび Double Metaphone アルゴリズムを、より正確な子音および内部母音の設定で改良したもので、単語または名前の一致性を高く、または低くして、音声ベースで語を検索できるようにします。Metaphone 3 では、音声エンコーディングの精度が 98% に向上しています。このオプションは、Soundex の制限に対応するために作成されました。
Nysiis
近似の発音と正確な綴りをマッチさせ、同じように発音される単語にインデックスを付ける、音声コード アルゴリズム。New York State Identification and Intelligence System の一部です。例えば、住民のデータベースで誰かの情報を探しているとします。その人物の名前は "John Smith" のように聞こえますが、実際の綴りは "Jon Smyth" です。"John Smith" の完全一致を探す検索を実行した場合、返される結果はありません。しかし、NYSIIS アルゴリズムを使用してデータベースにインデックスを作成し、再度 NYSIIS アルゴリズムを使用して検索した場合は、正しいマッチが返されます。なぜなら、"John Smith" と "Jon Smyth" は、このアルゴリズムによってどちらも "JAN SNATH" というインデックスが付けられているからです。
Phonix
100 を越える変換ルールを適用することによって、名前文字列を単一の文字またはいくつかの文字のシーケンスに前処理します。これらのルールのうち 19 個は文字がその文字列の先頭にある場合にのみ適用され、12 個はその文字列の中間にある場合にのみ適用され、28 個は文字列の終わりにある場合にのみ適用されます。変換された名前文字列は、開始文字とそれに続く 3 桁 (ゼロおよび重複する数字を削除) で構成されるコードにエンコードされます。このオプションは、Soundex の制限に対応するために作成されました。このオプションは複雑なため、Soundex より遅くなります。
このアルゴリズムは、文字の発音表記に基づいて、2 つのフランス語の文字列間の類似性を判断します。
選択したフィールドを Sonnex コード化したキーを返します。
Soundex
選択したフィールドの Soundex コードを返します。Soundex は、単語の英語の発音に基づいて、固定長のコードを生成します。
部分文字列
選択したフィールドの指定した部分を返します。

フィールド名

選択したアルゴリズムを適用してマッチ キーを生成するフィールドを指定します。例えば、LastName というフィールドを選択し、Soundex アルゴリズムを選択した場合、Soundex アルゴリズムが LastName フィールドのデータに適用されて、マッチ キーが生成されます。

開始位置

指定したフィールド内での開始位置を指定します。すべてのアルゴリズムで開始位置を指定できるとは限りません。

長さ

開始位置から含める文字の数を指定します。すべてのアルゴリズムで長さを指定できるとは限りません。

ノイズ文字の削除

ハイフン、空白、その他の特殊文字等、英数字以外の文字を入力フィールドからすべて削除します。

ソート入力

入力フィールド内の文字または語をすべてアルファベット順にソートします。

文字
ユニーク ID を作成する前に、入力フィールドの文字値をソートします。
ユニーク ID を作成する前に、入力フィールドの各語値をソートします。

複数のマッチ キー生成アルゴリズムを追加する場合は、[上へ移動] ボタンと [下へ移動] ボタンを使用して、アルゴリズムの適用順序を変更することができます。

Express マッチ キーの生成

[Express マッチ キーを生成] オプションを有効にし、[追加] をクリックして、後のデータフローの Intraflow Match ステージまたは Interflow Match ステージで使用する Express マッチ キーを定義します。

[Express マッチ キーを生成] オプションが有効で、[Express マッチ キー有効] オプションを下流の Interflow Match ステージまたは Intraflow Match ステージで選択すると、ここで作成した Express マッチ キーを使用して最初の照合が試行されます。2 つのレコードの Express マッチ キーが一致すると、レコードはマッチと見なされ、それ以上の処理は試行されません。レコードの Express マッチ キーが一致しない場合は、Interflow Match または Intraflow Match で定義されたマッチ ルールを使用してレコードの一致を調べます。