Business Steward モジュール

Business Steward モジュールは、例外レコードを特定および解決することのできる機能の集合です。例外レコードとは、Spectrum™ Technology Platform で適切に処理できなかったレコードです。例外レコードは、データ スチュワード (data steward) が手動で確認する必要があります。例外の例としては、次のものがあります。
  • 住所検証エラー
  • ジオコーディング エラー
  • 信頼性の低いマッチング
  • マージ/統合の結果

Business Steward モジュールでは、ブラウザベースのツールを使用して例外レコードを確認できます。手動で修正され、承認された例外レコードは、Spectrum™ Technology Platform データ品質処理に再度追加できます。

監査ログには、Business Steward モジュール内で行われる操作の多くが表示されます。監査ログは、ユーザ アクティビティを記録する Management Console ツールです。このログには、次の情報が含まれている場合があります。
  • Write Exceptions ステージでの例外の追加
  • Read Exceptions ステージおよび Business Steward Portal Manage Exceptions ページでの例外の削除
  • Business Steward Portal Exception Manager での例外の割り当て
  • Business Steward Portal 例外エディターでの例外の読み込み
  • Business Steward Portal 例外エディターでの例外の更新
  • Business Steward Portal 例外エディターでの例外の再検証

監査ログの詳細については、Spectrum™ Technology Platform の Web UI 用管理ガイドを参照してください。

コンポーネント

Business Steward モジュールは、次の部分で構成されます。
  • Exception Monitor — レコードを一連の条件と照合して、データ スチュワードによる手動での確認が必要なレコードかどうかを判断するステージです。レコードがこれらの条件を満たすと、このステージでは電子メールを送信して受取人に例外を通知できます。
  • Write Exceptions — 例外レコードを例外リポジトリに書き出すステージです。例外リポジトリに書き出された例外レコードは、データ スチャワードが確認できる状態になります。
  • 例外ダッシュボードと例外エディター — 統計情報の要約とグラフをダッシュボード形式で表示するブラウザベースのツールです。これらの情報を使用して、データに発生した例外の種類を確認できます。また、例外レコードを変更し、その再処理を承認できるエディターも用意されています。
  • 例外の管理 — すべてのユーザの例外レコード アクティビティを確認および監視できるブラウザベースのツールです。
  • Data Quality Performance — 例外レコードのトレンドに関する情報を提供するブラウザベースのツールです。主要パフォーマンス指標を特定し、所定の条件が満たされた場合に通知を送信することができます。
  • Read Exceptions — 例外リポジトリから承認済みまたは未承認の例外を読む込むステージです。このステージでは、データ スチュワードが修正した例外レコードの再処理を行えます。