パーシング イベントのステップ スルー

Open Parser のトレース詳細ビューでは、マッチング処理でのイベントごとのステップを示す図を表示できます。マッチング処理のトラブルシューティングを行っていて、各トークンがどのように評価されるか、パーシング グラマーのトークン化、および 1 トークンごとのマッチング結果を確認したい場合は、このビューを使用してください。

  1. Enterprise Designer で、パーシング結果をトレースする Open Parser ステージが含まれているデータフローを開きます。
  2. キャンバス上の [Open Parser] ステージをダブルクリックします。
  3. [プレビュー] タブをクリックします。
  4. パースするサンプル データを入力し、[プレビュー] ボタンをクリックします。
  5. [トレース] 列で、[ここをクリック...] リンクをクリックするとトレース図が表示されます。

    パーシング グラマーのツリー ビューには、選択したオプションに応じて、次の要素が 1 つまたは複数表示されます。

    • <root> 変数。ツリーの最上位ノードは、<root> 変数です。
    • <root> 変数で定義された式。第 2 レベルのノードは、<root> 変数で定義された式です。<root> 式は、出力フィールドの名前も定義します。
    • 第 2 レベル ノードの変数定義。第 3 レベル ノードとその下の各レベルは、各 <root> 式の定義です。他の変数、エイリアス、またはルール定義を式の定義にすることができます。
    • 出力となる値とトークン。ツリーの最下位ノードには、パーシング グラマーで連続した各 トークンに割り当てられた値が表示されます。
    • パーシング グラマーの関連要素のパーサー スコア。パーサー スコアは、ルート式の下位から上位に決定されます。例えば、ある式パターンの重みが 80 で、上位のルールの重みが 75 の場合、上位の式の最終的なスコアは、子のスコアと上位のスコアから作成されます。この例では、60% になります。
    • 見やすくなるよう、改行なしの空白文字 (上向きの括弧) として [入力データ] テキスト ボックスに表示される空白文字。トークンとして使用されない区切り文字は、灰色で表示されます。
  6. マッチと非マッチは、トレース図で次のように色分けされます。
    • 緑色のボックスは、最終的な成功結果の一部であるマッチを示します。
    • 赤色のボックスは、非マッチを示します。
    • 黄色のボックスは、イベントのステップ スルー時に最終的にはロールバックされる中間マッチを示します。中間マッチは、[パーシング イベントのステップ スルー] にのみ表示されます。
    • 灰色のボックスは、そのトークンを別の式用に解放するためロールバックされた中間マッチを示します。中間マッチは、[パーシング イベントのステップ スルー] にのみ表示されます。
  7. [情報] リストで [パーシング イベントのステップ スルー] を選択します。
  8. [詳細レベル] リストで、いずれかのオプションを選択します。
    • マッチしない式を非表示。マッチまたは非マッチ結果となるブランチを表示します。マッチにならないルート式のブランチは、省略記号ボタンとして表示されます。マッチにならないブランチを見たい場合は、省略記号ボタンをダブルクリックしてください。
    • マッチしないルート式を非表示。マッチまたは非マッチ結果を含むルート式のすべてのブランチを表示します。その他のルート式は表示されません。
    • すべてのルートを表示。すべてのルート式を表示します。ルートにマッチ結果がない場合、そのルート式の表示は省略記号ボタンを使用して折りたたまれます。
    • すべての式を表示。ルート式とすべてのブランチを表示します。ルート式は省略記号ボタンとして表示されなくなります。代わりに、ブランチ内の各式のルールが表示されます。

    マッチしない式を非表示にする詳細レベル ビューを選択し、現在表示されていないルート式を選択した場合、トレース詳細によって、詳細レベルの選択がルート式の最小数を示すリスト項目に変更されますが、ルート式は引き続き表示されます。

  9. [スコアを表示] をクリックすると、ルート式、変数式、マッチング結果、および非マッチング結果のパーサー スコアが表示されます。
  10. [ズーム] フィールドで、ツリー ビューのサイズを選択します。
  11. [ルート節] のリストで、いずれかのオプションを選択して、ルート式ツリーのそのブランチを表示します。

    トレース図の式ブランチをクリックすると、[ルート節] リストが更新され、選択された節が表示されます。省略記号をダブルクリックすると、折りたたまれた式が表示されます。

  12. デフォルトでは、[選択されたノードまで自動的にステップ] チェック ボックスが選択されます。このチェック ボックスが選択されている状態で [再生] ボタンをクリックすると、イベントが最初から実行され、選択したノードまたはそのいずれかの子で発生した最初のイベントで停止します。停止せずにすべてのイベントを再生するには、[再生] ボタンをクリックする前にこのチェック ボックスをクリアします。
  13. [遅延再生 (秒)] フィールドで、再生の速度を制御するための遅延を指定します。
  14. [再生] ボタンをクリックして、パーシング イベントの実行を開始します。
  15. 必要な操作が終了したら、[OK] をクリックします。