はじめに
このセクションでは、サンプル フローを用いたエンドツーエンドのデータ移行プロセスを説明します。
サンプル テンプレートが置かれている場所
弊社では Spectrum の移行機能を実演するように事前に設定された、一連のテンプレートを提供しています。これらのテンプレートは、フローを作成するためのスタート地点として利用できます。移行機能を実演するには、2 つ以上の接続を作成してこれらのフローをシステムにインポートします。サンプル テンプレートは Spectrum Technology Platform インストーラ zip で提供されます。インストール ディレクトリにもよりますが、通常、サンプル テンプレートは次のパスにあります。
Program Files\Pitney Bowes\Spectrum\server\modules\metadata-insights\connectors\samplesこのフォルダ内にデータ フローの設定に必要なすべてのファイルがあります。
接続の作成
データ フローの設定に必要なファイルをインポートして展開するために 2 つの接続を確立する必要があります。次の手順で接続を確立してください。
- 最新版の Spectrum platform Server をインストールします。
- Spectrum Server ホームページを開きます。
- [プラットフォーム クライアント ツール] をクリックして、[Web] をクリックします。
- [Management Console] ビューを開きます。
- [リソース] メニューをクリックした後、[データ ソース] をクリックして 2 つの接続を確立します。
ファイルをサーバーにインポートして展開する方法
接続が確立されたら次は、ファイルをサーバーにインポートして展開するコマンドライン ユーティリティが必要です。
- Spectrum platform ホームページを開き、[プラットフォーム クライアント ツール]、[コマンド ライン] の順にクリックして以下のファイルをダウンロードします。
- Job Executor - 実体は 1 つの *.jar ファイル
- 管理ユーティリティ - zip ファイル (spectrum-cli)
- spectrum-cli ファイルを解凍します。
- サンプル テンプレート フォルダ内のすべてのファイルを spectrum-cli フォルダにコピーします。これでコマンドごとにファイルの完全パスをいちいち入力しなくてすみます。
- spectrum-cli フォルダ内の cli.cmd ユーティリティを実行し、コマンド ライン インターフェイスを起動します。
- connect server name:port --u <username> --p password コマンドで、Spectrum サーバーに接続します。接続が確立されると、次のメッセージが表示されます。 Connected to server server name : port
- サンプル データ フローをインポートして展開するために以下のコマンドをこの順序で入力して実行します。
- 次のコマンドで Model Store をインポートします: spectrum modelstore bulkImport --importDependency true。このコマンドにより、すべての依存関係を維持したまま Model Store がインポートされます。
- 次のコマンドで modelstore を展開する: modelstore deploy --n name
- 次のコマンドで dbconnection をインポートする: dbconnection import --f name.json
- 次のコマンドでデータ フローをインポートする: dataflow import --f name.df
注: コマンド内のファイル名の前後に余計なスペースを入れず、プレースホルダー <名前> は、ファイルの実際の名前に置き換えてください。
インポートしたファイルの表示
インポート後、これらのデータ フローを使用して Spectrum 機能のデモを行うことができます。ファイルが保存されている場所は次のとおりです。
- Model Store: Metadata Insights の [Physical Model] タブと [Model Store] タブ
- データフロー: Enterprise Designer アプリケーションのサーバー エクスプローラ
- JSON: Management Console の Model Store
インポートされたフローを使用してシステムから別のシステムにデータを移行できます。これには Enterprise Designer を使用します。各フローの詳細な手順は、それぞれの該当セクションに記載されています。
注: これらのサンプル テンプレートは Spectrum インストーラ ファイルに含まれており、スタンドアロンでは機能しません。なお、これらのサンプルに対する追加サポートは一切行っていません。