Screener の概要
Spectrum Screener ™ は、銀行や金融機関が費用対効果の高いコンプライアンスを実現するのを支援する、審査の包括的な解決策です。Screener は以下の点で役立ちます。
- 誤検出の削減
- コンプライアンスの改善
- 制裁リストの管理
- チーム全体の生産性の向上
ウォッチリストは、金融犯罪の防止に重要な役割を果たしています。しかし審査においては、不適切なデータおよび一致が原因で誤検出が絶えず、費用のかかる無駄な調査が発生しています。
このような問題を解決するのに、Screener が役立ちます。Screener のユーザ フレンドリーなインターフェイスは、強力な機能に支えられています。これらの機能が完全に連携して、データ品質、リスト管理、求められる透過性をもたらすことにより、検出漏れの防止、誤検出の削減、アラートの迅速な解決を実現します。Screener は、お使いのケース管理システムとシームレスに統合します。内部と外部のリスト、およびそれらのリストのエントリを管理します。リストとエントリのバージョン管理も行います。Screener は、これらのリストに照らしてパーティ (顧客/見込顧客) の審査を行うことも、またはリスト (PB サービス) を審査システムに展開することもできます。
Screener は、次の各機能において優れています。
エンティティの解決
Screener は、異なるシステムと形式にわたる顧客データの相違点を調整し、正確なビューを作成します。
- 名前と住所を正規化および標準化します。
- 名前の派生形や、性別や文化の違いを把握します。
- 欠落、フィールド間違い、誤った国コードなどを修正します。
- 顧客プロファイルを充実させます。審査のための合理的なビューを作成します。
リスト管理
Screener は、リストとウォッチリストを統合および調整します。複数のデータ ベンダーからのリスト エントリを集約し、重複を削減し、リストの品質を向上させます。リスト管理機能は、以下の点で役立ちます。
- リストのインポートおよびアーカイブ処理を自動化します。
- 複数のデータ ベンダーからのリスト エントリを集約します。
- グローバルまたはローカルな、集中型管理および分散型管理を可能にします。
- 内部リストと外部リストにわたって、強力なエンティティの解決を適用します。
- 効率的な識別およびマッチングのために、グローバル一意識別子 (GUID) を自動的に割り当てます。
- 審査のための、完全に監査可能な、合理的なリストを作成します。
審査
Screener は、レビューが必要なケースを特定する、完全に統合されたマッチング エンジンを備えています。データの系統および監査証跡の透過的なビューを提供します。
- 各パーティ (顧客、取引先、従業員、ベンダーなど) をリスト メンバーおよび否定的なメディア候補と一致させます。
- 明快な、簡単にアクセスできるデータ系統および監査証跡を生成します。
- 調査者に対し、アラートのコンテキストを透過的に提供します。
アラートの生成
Screener は、すべてのイベントを統合して優先順位を付け、操作を必要としないイベントを自動的にクローズします。
- ケース管理に先立って新しい効率性を導入します。
- 設定されたルールに従い、よく出るアラートのクローズと監査履歴を自動化します。
セキュア エンティティ
セキュア エンティティは次の要素で構成されています。
- リスト - リストについてのメタデータ、およびリスト内のエントリのセット。
- リスト エントリ - 個人または組織についての情報を含む個別のレコード。
- スクリーナー グループ - パーティを審査するリストのグループ。
- ユーザー定義属性 (UDA) - 上記の任意のセキュア エンティティに組織が追加する追加情報。注: Screener において、パーティ (制裁の審査を行う必要がある銀行の顧客および見込顧客など) は、セキュア エンティティではありません。
権限とアクセス制御
Management Console の [システム] メニュー オプション から、Screener の各機能に対する権限およびアクセス制御を管理できます。特定のリストのレベルなど、細かいレベルでアクセス権を付与することもできます。