ジオコーディング データベースのインストール

次の項目を確認してください。
  • Spectrum サーバーが稼働しており、管理ユーティリティ (CLI コマンド ツール) を使用できる。このツールを使用したことがない場合は 管理ユーティリティを使用する前に を参照してください。
  • Java 8 がインストール済みである。
  • AIX 環境には、OpenJDK も必要です。
  • (オプション) 必要に応じて、次のコマンドを実行し、Spectrum が解凍済みファイルを格納するディレクトリを確認してください。
    productdata extract list
  • (オプション) 既存の Spectrum 製品データ (SPD) ファイルの詳細を確認する必要がある場合は、次のコマンドを実行してください。結果には、製品、コンポーネント、修飾子、ヴィンテージ、有効期限、識別子の各情報が表示されます。
    productdata list

ジオコーディング データベースには、場所に対してジオコーディングとリバース ジオコーディングを実行するのに必要なデータが含まれています。各国には専用のデータベースがあり、一部の国にはジオコーディングを強化するためのオプションのデータベースが提供されています。

これらのデータベースは、Global Geocoding モジュールまたは Enterprise Geocoding モジュールで使用します。

注: ジオコーディング データベースは、ネットワーク ドライブにインストールしないでください。パフォーマンスの問題が生じる恐れがあります。
  1. ライセンス済み SPD ファイル (xxx.spd) を選択してダウンロードするには、Pitney Bowes のメールに記載されたリンクを使用して Pitney Bowes にアクセスするか、Software and Data Marketplace にアクセスします。
  2. データベースは zip ファイルとしてダウンロードされます。インストールを開始する前に、データベースを解凍してください。
  3. SPD ファイルをインストールします。
    1. SPD ファイルを、SpectrumDirectory/server/import に配置します。これは、SPD ファイルのデフォルトの配置場所です。Spectrum™ Technology Platform サーバーはこのフォルダを監視し、2 秒間隔で新しいファイルの有無を確認します。
      データをインポートするディレクトリの場所を変更するには、SpectrumDirectory/server/conf/spectrum-container.properties ファイルの spectrum.import.dir プロパティを変更します。
    2. サーバーは新しい SPD ファイルを検出すると、自動的に SPD ファイルを SpectrumDirectory/server/ref-data に解凍します。
      データを格納するフォルダの場所を変更するには、SpectrumDirectory/server/conf/spectrum-container.properties ファイルの Data Manager 設定セクションにある spectrum.data.manager.storage.dir プロパティを変更します。
  4. データは、この時点で使用可能になり、Management Console の [Spectrum™ データベース] セクションで Spectrum™ データベース リソースとして追加できるようになります。
  5. データベース ファイルをインストールしたら、Management Console でデータベース リソース ツールを使用するか、管理ユーティリティ データベース コマンドを使用して、データベースをリソースとして定義します。
  6. 解凍済みの SPD ファイルはそれ以降不要なため、CLI コマンドを使用して、それらの SPD ファイルを削除します。SPD ファイルは、サーバーが SPD ファイルを解凍した場所から、手動で削除しないでください。手動ではなく、CLI コマンドを使用して SPD ファイルを削除します。製品データ CLI コマンドの詳細については、『Spectrum™ Technology Platform 管理ガイド』の「管理ユーティリティ」を参照してください。
    1. productdata list コマンドを実行して、現在インストールされている SPD ファイルの詳細を確認します。ファイル システムにアクセスしなくても、この結果から現在の情報がわかります。十分な情報に基づいて削除するデータを決定できるよう、このコマンドの実行後に productdata delete コマンドを実行することをお勧めします。
    2. productdata delete コマンドを実行して SPD ファイルを Spectrum™ Technology Platform から削除します。

      productdata delete --p productName --c productComponent --q qualifier --v dataVintage

      spectrum> productdata delete --p gam --c gav --q GAV-DEU --v 201907

AUS G-NAF

Australia Geocoded National Address File (G-NAF) をインストールした場合は、Management Console で GNAF123GNAF456 を別々のパスとして、ただし同じデータベース リソース内で指定する必要があります。

GNAF123 には、ポイントレベルの辞書が含まれます。これは、最高精度のジオコーディング (信頼レベル 1、2、または 3) です。GNAF456 には、高精度のジオコーディング基準を満たさない G-NAF の残りの住所情報 (信頼レベル 4、5、または 6 に相当) が含まれます。住所が存在するかどうかの確認には両方のデータベースを使用し、小区画レベルのジオコーディングには GNAF123 のみを使用することを推奨します。小区画レベルのジオコーディングが必要でない場合は、GNAF456 をジオコーディングに使用できます。