Spatial モジュールでのサポート

データベース

ルーティングを含む Spatial モジュールでは、空間サービス、データ、リソースで使用する次の空間データベースをサポートしています。

  • Oracle 11GR2 および Oracle 12CR2
  • SQL Server 2016 および SQL Server 2017
  • PostgreSQL 11.5 (PostGIS 2.5 を使用) および PostgreSQL 12.0 (PostGIS 3.0 を使用)
    注: Spectrum Spatial では、空間的な機能が必要ないか使用されなくても、PostGreSQL データ ソース プロバイダの PostGIS 拡張機能が必要です。
  • GeoPackage (Windows および CentOS)

データ形式

Spatial モジュールでは、以下のデータ形式を空間サービスに使用できます。

  • 汎用 JDBC (XY 含)
  • TAB (ネイティブ、ネイティブ拡張、ラスタ、グリッド、シームレス、DBF)
  • ESRI シェイプファイル

JDK

Linux で Azul JDK を使用するユーザは、Spatial マップのレンダリングに Lucida フォントが必要です。このフォント ファミリを入手するには、Zulu Commercial Compatibility Kit (ZCCK) をダウンロードおよびインストールします。ダウンロードとインストール手順については、次を参照してください。https://www.azul.com/products/zulu-and-zulu-enterprise/cck-downloads

ラスタ形式

ラスタおよびグリッドをマップ レイヤとして使用するには、境界、座標系、登録点などのイメージに関する地理参照情報を含む関連 .TAB ファイルが必要です。

Location Intelligence モジュールは、次のラスタ形式とグリッド形式 (64 ビットのみ) をサポートしています。

ラスタ形式

書式 ファイル拡張子
ADRG .gen
ASRP .gen
BMP .bmp、.wbmp
CADRG .gen
CIB 各種
ECW (SDK v5) .ecw
GeoTiff .geotif
GIF .gif
JPEG .jpg/.jpeg
MrSID (SDK v9)
注: MG4 (MrSID 第 4 世代) をサポートします。以下の OS 固有の注意事項を参照してください。
.sid
NITF .ntf
PNG .png
TIFF
注: Feature サービスと Mapping サービスで使用される TIFF ファイルは 2GB を超えてはいけません。
.tif
注: Solaris および AIX マシンは、32 ビットと 64 ビットのどちらの JVM がインストールされている場合でも、ECW および MrSID ラスタ形式をサポートしません。
注: 次の Linux オペレーティング システムでは、MrSID ラスタ ファイルを読み込むためにライブラリ ファイルがインストールされている必要があります。
OS MrSID の必要条件
CentOS 7.x libpng12.so が、MrSID ラスタ ファイルを読み込むために必要です。
Ubuntu 16.x LTS

Ubuntu 18.x LTS

libpng12.deb および libjpeg62 が、MrSID ラスタ ファイルを読み込むために必要です。この条件が満たされない場合、次のコマンドを使用して実行時ライブラリをインストールすると、ラスタ ファイルの読み込みがエラーになったことを意味するメッセージが表示されます。

apt-get install libstdc++5:i386 zlib1g:i386.

ライブラリ ファイルをインストールするには、システム管理者として次の操作を行います。

  1. libpng12.deb をダウンロードし、次のコマンドを使用してそれを /tmp フォルダに配置します。

    wget -q -O /tmp/libpng12.deb http://mirrors.kernel.org/ubuntu/pool/main/libp/libpng/libpng12-0_1.2.54-1ubuntu1_amd64.deb

  2. 次のコマンドを実行して、debian パッケージ (/tmp フォルダ内) をインストールします。

    dpkg -i /tmp/libpng12.deb

  3. 次のコマンドを実行して libjpeg62 をインストールします。

    apt-get install libjpeg62

グリッド形式

書式 ファイル拡張子
Defense Digital Terrain Elevation Data (DTED) .dt0、.dt1、.dt2、.dt3
MapInfo グリッド .mig
MRR (Multi-Resolution Raster)
注: このサポートは、Windows で提供されています。
注: このサポートは、以下の Linux 環境で提供されています。
  • Oracle Linux 6.5 および 7.1
  • CentOS 6.4 および 7.1
  • Ubuntu 16.04 および 18.04
.mrr
Vertical Mapper の分類グリッド .grc
Vertical Mapper の連続グリッド .grd

ユーティリティ

Spatial モジュール ユーティリティ (Tile Generator、WMTS Tile Generator、Geometry Validator) には、Java 8 以降が必要です。

.NET サンプル

.NET サンプルには、最低限 Visual Studio 2013 と Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。

MapInfo Professional の互換性

Spatial モジュールで提供される Map Uploader は、MapInfo Professional 16.x 以降と互換性があります。2 つの製品における相互運用性の詳細については、『Spectrum Spatial Getting Started ガイド』の「はじめに」と「ツール」にある「MapInfo Pro」セクションを参照してください。

Internet Explorer

Internet Explorer 11 を使用するには、[互換表示] 設定で [イントラネットを互換表示で表示する] の選択を解除します。

WebDAV

HTTPS を介してサーバーと通信し、ドライブをリポジトリにマッピングする場合、WebDAV クライアントでは TLS v1.2 プロトコルの使用が必要です。

非推奨

Centrus のサポート

Centrus を操作するには、32 ビット版 JDK をインストールする必要があります。

Centrus を使用する場合、Spectrum™ Technology Platform と Spatial モジュールのインストール後、またはアップグレード後に、追加の手順を実行します。Centrus を操作するには、32 ビット版 JDK のインストールに連動できるように Spectrum プロパティ ファイル jdks.properties を更新する必要があります。

  1. 2 つ目のプロパティ jdk.java.exe.32 をファイルに追加します。このプロパティによって 32 ビット版 JDK のインストールが指定されます。ファイルには 2 つのエントリがあります。1 つは 64 ビット版 JDK、もう 1 つは 32 ビット版 JDK に対するエントリです。以下に例を示します。

    jdk.java.exe.64=C:/Java/Zulu/zulu-8-202/64/bin/java

    jdk.java.exe.32=C:/Java/Zulu/zulu-8-202/32/bin/java

    パスには、バックスラッシュではなく、通常のスラッシュ (/) を使用してください。

  2. Spectrum™ Technology Platform サーバーを再起動します。
    • Unix または Linux 上のサーバーを開始するには、SpectrumDirectory/server/bin/server.start スクリプトを実行します。