複数の関連性の使用

現実世界で 2 つのエンティティが複数の関連性で結ばれることがあるように、データベースの 2 つのエンティティ間にも複数の関連性が存在する場合があります。例えば、2 人の人物が、当座預金口座と住宅ローンにともに存在する場合があります。同様に、現実世界では、ある種の関連性が別の種類の関連性を排除する場合があります。例えば、2 人の人物の間に「兄弟姉妹」の関連性がある場合、それらの人物の間に「婚姻」の関連性は存在できません。

Visual Query Builder では、特有の方法で「および」と「または」の関連性を選択および表示することができます。[接続されているアイテムを追加] ダイアログ ボックスで関連性を選択する場合に、一度に複数の関連性を選択すると、Visual Query Builder ではこれらが「または」の関係にあると解釈されます。つまり、ある関連性または別の関連性を持つエンティティが検索されます。

次の図は、[接続されているアイテムを追加] ダイアログ ボックス内の「または」の関係の例です。

Query image

口座への預金または口座からの引き出しを行うエンティティをワークスペースに追加します。

Entities who deposit or withdraw relationships

あるいは、別個の手順で別々に複数の関連性を選択すると、Visual Query Builder ではこれらが「および」の関係にあると解釈されます。次に示すのは、[接続されているアイテムを追加] ダイアログ ボックス内の「および」の関係の例です。

Customer has credit card account
Customer makes payment to credit card

つまり、ある関連性または別の関連性のいずれかではなく、両方の関連性を持つエンティティが検索されます。クレジット カード口座を持ち、しかもそれらの口座で支払いを行ったエンティティが返されます。

Customer has account and makes payments