系統および影響分析の表示

系統および影響分析は、データ ソースからデータ デスティネーションまでの Spectrum™ Technology Platform フローを通過するデータの流れを表示します。統計と影響分析は、共通点の多い概念で、どちらもデータのフローをトレースして表現しますが、その手法は異なります。

系統は、データがどこから取得されたのかを示します。ソースまでさかのぼってデータのパスをトレースし、その間にデータを処理し、保存したすべてのシステム (Spectrum™ Technology Platform フロー、データベース、ファイルなど) を表示します。

影響分析は、データが到達した場所と、選択されたデータ ソースにデータを依存するシステムを表示します。この機能は、データ リソースを直接または間接に利用するフロー、データベース、またはファイルを表示するために使用できます。影響分析に着目するのは、データベース、ファイル、またはフローへの変更が、データを利用するプロセスとシステムにどう影響するのかを知りたい場合に便利です。

Metadata Insights は、系統と影響分析を 1 つの図に表示し、データのフローを最初から最後まで完全に示すことができます。系統のみ、または影響のみを表示するように選択することもできます。データ系統と影響分析を合わせて見ると、データ プロセスにある問題点をピンポイントで特定し、データ プロセスのアップグレードや手直しを検討することができます。



  1. Web ブラウザで、次の場所に移動します。

    http://server:port/metadata-insights

    ここで server は、Spectrum™ Technology Platform サーバーの名前または IP アドレスで、port は HTTP ポートです。デフォルトの HTTP ポートは 8080 です。

  2. ログインします。
  3. [系統および影響分析] をクリックします。
  4. [エンティティを選択] ボタン をクリックします。
  5. 分析するエンティティのタイプを選択します。例えば、データフローの系統または影響分析を表示する場合は、[データフロー] を選択します。
  6. データを分析したいエンティティを選択します。
  7. [OK] をクリックします。

図が生成され、選択したエンティティの入力と出力のデータフローが示されます。エンティティの系統は、エンティティの左側に表示されます。エンティティの影響は、右側に表示されます。この図を変更して、エンティティの系統のみ 、またはエンティティの影響のみ を表示することができます。

一部のエンティティは、展開してエンティティ内部のデータ フローを表示できます。データベース内でデータが格納されるテーブルや、Spectrum™ Technology Platform フローにおけるステージなどを確認できます。エンティティを展開するには、エンティティのアイコンの右下隅にあるタブをクリックします。

展開すると、エンティティを通過するデータの詳細なフローが表示されます。例えば、以下は Prod SQL Server というデータベース エンティティを展開したところです。テーブル Customer Table のデータが Add to Customer DB という Spectrum™ Technology Platform フローに由来することに注目してください。また、Customer Table のデータが Query Customer Job および Geocode Job という 2 つのフローで使用されることもわかります。Geocode Job フローでデータが Customer Table に書き戻されるため、この例では Customer Table は Geocode Job の入力であり、出力でもあることに注意してください。この例は、Geocode Job が Customer Table から顧客の住所を読み取り、その住所の緯度と経度を確認してから緯度と経度のフィールドを Customer Table の顧客レコードに追加する、といった使い方を想定しています。