GeoConfidence モジュール

GeoConfidence モジュールは、指定された領域に住所または交差点が含まれる可能性を判定するために使われます。このモジュールは住所または交差点の場所 (Geocode US Address で確認された場所) を受け取り、それをポイント、ライン、またはポリゴン (どれになるかはマッチング精度による) に変換した後で、その形状を既知の形状のデータベースと照合して、重なり合う形状があるかどうかを調べ、あった場合は重なる部分の割合を確認します。例えば、GeoConfidence モジュールを使って洪水危険地域の格付けを判定できます。この場合、住所の場所と洪水発生地域データの重なり合う面積が判定基準となります。過去 100 年間の洪水発生地域と 95% 以上が重なるなら、その住所は洪水危険地域と判定できます。逆に、重なる面積が 95% 未満であれば、ビジネス プロセスに従って、その住所を除外プロセスに引き渡して手動で検証を行うことができます。

住所または交差点は、ポイント、通りセグメント沿いの住所 (通りセグメント ポイントの配列)、ZIP + 4 セントロイド、ZIP + 2 セントロイド、または ZIP Code セントロイド (ポリゴン) にジオコードできます。これらの形状 (ポイント、ライン、またはポリゴン) を他の形状と比較して重なり合う部分があるかどうかを調べ、その結果を根拠としてリスクや可能性を判定できます。

モジュールから返される GeoConfidence 結果によって生成されるポリゴンは異なります。Enterprise Geocoding モジュールによって返される GeoConfidence 情報の詳細については、Enterprise Geocoding モジュールのドキュメントを参照してください。

GeoConfidence モジュールは、米国の住所のみに対応します。

注: GeoConfidence では、Enterprise Geocoding モジュールおよび Spatial モジュールから提供されるサービスが利用されます。

ステージ

GeoConfidence から展開される 3 つのデータフローは、Enterprise Designer を使って変更できます。各データフローはさまざまなステージによって構成されますが、それらのステージは Enterprise Geocoding モジュールや Spatial モジュールに付属する形でインストール済みです。

インストール済みのデータフローの各ステージの詳細については、『Spectrum™ Technology Platform ユーザ ガイド』の関連コンポーネントの章を参照してください。

以下のデータフローが使用可能です。

  • GeoConfidenceSurface - 詳細な分析に利用できる GeoConfidence Surface を作成するデータフローです。入力は、Enterprise Geocoding モジュールから返された GeoConfidence 情報です。現在、Geocode US Address ステージのみがこの情報を返すことができます。
  • CreatePointsConvexHull - GeoConfidenceSurface テンプレートで使われるサブフローです。通常、このサブフローを変更する必要はありません。
  • FloodRiskAnalysis - サンプルのデータフローです。