共通リポジトリ データベースのセットアップ

クラスタに対して共通リポジトリ データベースを使用するように、Location Intelligence モジュールを設定する必要があります。これによって、名前付きリソース、地理メタデータ、構成設定が、クラスタ全体で管理されるようになります。

リポジトリは、一連の名前付きリソース、地理メタデータ、構成ファイルとともにインストールされています。これらのリソースを共通データベース リポジトリに移行するには、リソースをデフォルトの内部リポジトリ データベースから新しい共有リポジトリ データベースへとエクスポートする必要があります。

リポジトリ コンテンツを一括でエクスポートまたはインポートする場合はlimrepo import、管理ユーティリティの limrepo export コマンドと コマンドを使用します。これらのコマンドには、権限を維持するオプションがあります (手順については『Spectrum Spatial ガイド』の「管理」セクションを参照してください)。

PostgreSQL、Oracle、または Microsoft SQL Server のいずれかの共通データベースにリポジトリをセットアップするには、次の手順を実行します。

  1. 管理ユーティリティの limrepo export コマンドを使用して、すべてのリポジトリ リソースをローカル フォルダにエクスポートします (手順については『Spectrum Spatial ガイド』の「管理」セクションを参照してください)。

    インストールしたリポジトリのコンテンツをエクスポートする必要があります。このステップは 1 回だけ実行します。 Spectrum™ Technology Platformのすべてのインスタンスに対し、この時点でのリポジトリのコンテンツを同一にするためです。

  2. すべてのノード上で Spectrum™ Technology Platform サーバーを停止します (手順についてはクラスタの停止を参照してください)。
  3. Spectrum™ Technology Platform のすべてのノード上で、共通データベースを指定するように設定を変更します。
    1. repository.<databaseType>.xml の内容を、repository.xml にコピーします。このファイルは server/modules/spatial/jackrabbit フォルダにあります。ここで <databaseType> は、お使いのデータベースに対する適切なタイプです (postgres、oracle、または mssql)。
    2. repository.xml で、次の処理を行います。
      • DataSource セクションを、サーバーのホスト名、ポート、データベース、ユーザ、パスワードで変更します。
      • Cluster セクションを変更して、Node1 のような個別のクラスタ ID を割り当てます。クラスタ内の後続のすべてのノードに一意の ID を割り当てます (Node2、Node3 など)。
      • 変更を repository.xml に保存します。
    3. /server/modules/spatial/jackrabbit フォルダから、repository、version、workspaces というフォルダを削除します。
  4. データベースにこれまでにリポジトリ コンテンツが含まれていたことがある場合は、クリーンなリポジトリが作成できるようにデータベースからテーブルを削除しておく必要があります。以下のテーブルを削除する必要があります。
    default_binval security_binval
    default_bundle security_bundle
    default_names security_names
    default_refs security_refs
    rep_fsentry version_binval
    rep_global_revision version_bundle
    rep_journal version_names
    rep_local_revisions version_refs
    Oracle を使用している場合は、version_seq_names_id, security_seq_names_iddefault_seq_names_id も削除します。
  5. シード ノード上にのみ、バックアップしたリポジトリ コンテンツをインポートします。
    1. Spectrum™ Technology Platform サーバーを起動します (手順については「クラスタの起動」を参照してください)。
    2. limrepo import コマンドでシード ノードを指定して、コンテンツをインポートします。
  6. クラスタ内の残りのノードを起動します (手順については「クラスタの起動」を参照してください)。