MAPINFOW.PRJ を用いた座標系の管理

座標系の追加、変更、削除は、MAPINFOW.PRJ ファイルを編集することによって行うことができます。
注: 投影法と座標系の詳しい情報については、MapInfo Pro のドキュメント セットを参照してください。

例として、MAPINFOW.PRJ ファイルに新しいエントリを追加することにより、これらのパラメータを使用して以下の座標系を作成します。

パラメータ タイプ エントリ 説明

名前

"Equidistant Conic Plus"

新しい座標系の名前

投影法の種類

6,

正距円錐図法 (Equidistant Conic)

測地系

74,

(NAD 83)

単位

7,

メートル

原点の経度

-90.5,

90×30¢W

原点の緯度

30,

30×N,

標準緯線 1

10.33333,

10×20¢N

標準緯線 2

50,

50×N

疑似偏東距離

10000000,

10,000,000 m

擬似偏北距離

500000

500,000 m

  1. Spectrum™ Technology Platform サーバーを停止します。
  2. MAPINFOW.PRJ ファイルを含む jar ファイル: SpectrumFolder/app/types/li-sdk-coordsys-core-version.jar を探して解凍します。
  3. MAPINFOW.PRJ を、テキスト エディタまたはワード プロセッサで開きます。
  4. Equidistant Conic セクションに新しい行を追加します。
  5. 新しい座標系の名前を引用符で囲んで入力し、続いてカンマを入力します。
  6. 座標系を表す、以下の情報を入力します。

    6, 74, 7, -90.5, 30, 10.33333, 50, 10000000, 500000

  7. 編集した MAPINFOW.PRJ ファイルを保存し、jar ファイルの中で置き換えます。
  8. Spectrum™ Technology Platform サーバーを再起動します。

他の方法でもこのファイルを編集できます。リストを短くするには、座標系をファイルから削除します。名前やグループ見出しを変更したり、ニーズに合わせてファイルを並べ替えることもできます。

MAPINFOW.PRJ ファイルを編集する際には、次の点に留意してください。

  • 原点の X 座標と Y 座標 (小数度) を記録しておく必要があります。
  • 西経と南緯には、必ずマイナス記号を付けます。
  • 原点の経度を MAPINFOW.PRJ ファイル エントリの先頭に記述する必要があります。
  • 精度を高めるために、小数点以下桁数は 5 桁以上にします。
  • 大きな数値の千や百万の位にカンマを使用してはいけません。カンマは、パラメータを区切る場合にのみ使用します。
  • 投影法、測地系、単位は、パラメータを表す数値で指定します。これらの数値は、このセクションの前の方に示した、各パラメータの表に記載されています。この例では、6 は正距円錐図法、74 は NAD 83 測地系、7 はメートルを表します。
注: グループ見出しは、名前の先頭にハイフンが付いていることで区別されます。座標系の名前の先頭文字に、ハイフンやスペースを使用してはいけません。