ジオメトリ ノードを表す桁数の制御

Location Intelligence モジュールと Routing モジュールに新しいプロパティが追加され、Web サービスの応答で返されるジオメトリ ノードを表す桁数が制御できるようになりました。デフォルトでは、返されるジオメトリに桁数の制限はありません。桁数は最大で 16 桁にもなる場合があります。余分な桁数は、特に大きなポリゴンや多くのレコードが返される場合に、JSON または SOAP の応答のペイロードを不要に増加させます。また、元のデータにはない精度を期待させてしまう恐れもあります。最下位桁の 1 の違いは、10 億分の 1 メートルの違いにしかならない場合があります。例えば、3989657.014543291 と 3989657.014543292 の差は、10 億分の 1 メートルです。空間データが、それほどまでの精度を持つことはほとんどありません。プロパティに true を設定することで、値は一般的に有効桁数 9 桁または 10 桁に丸められます。先ほどの例を使用すると、返される値は 3989657.01 となり、その精度は 1 センチメートルです。

ノード値を丸めるには、次のプロパティを %Spectrum%\server\bin\wrapper\wrapper.conf に追加し、サーバーを再起動します。

wrapper.java.additional.xx=-Dcom.pb.midev.service.output.geometry.useprecision=true

ここで、xx は、セクション内の次の使用可能な行番号です。

座標値は、呼び出しが SOAP または REST のどちらであっても、データ フローから公開されるサービスを含むすべてのサービスにおいて、すべてのジオメトリで同じように扱われます。これには、Location Intelligence モジュールの Feature サービス、Mapping サービス、Geometry サービス、Map Tiling サービス、WMS、WMTS、WFS、および Enterprise Routing サービスが含まれます。

Web サービスによってポリゴン データを編集するアプリケーションでは、丸められたジオメトリを書き戻すことによって、隣接するジオメトリの間に小さな重なりや隙間ができる可能性がある場合は、このプロパティを使用してはいけません。