ライン連結レイヤ

ライン連結を使用するマップでは、複数のポイントを、共通する変数に基づいて線で結ぶことにより、ポイント間の関連性を調べることができます。ライン連結マップの典型的な例としては、空港から発着する便を表示し、各空港間の接続を示すマップがあります。このような連結マップは、関連性の式 (列) に基づいて、ソースのジオメトリ (セントロイド) からデスティネーションのジオメトリ (セントロイド) を結んでマップ上に描画される線を表します。

1: ライン連結マップの例

A line linkage map example.

各ポイントや、各ポイントを結ぶ線の色をカスタマイズすることができます。ポイントにスタイルを設定するには、シンプルなスタイルを適用できます。ラインにスタイルを設定するには、グループ値にメトリック主題図を適用できます。レイヤでは、始点用に 1 つのスタイル、終点用に 1 つのスタイルが設定でき、また、ライン スタイル用に必要に応じて修飾子が設定できます。

ライン連結マップは、さまざまな方法で作成できます。名前付きレイヤを使用する方法、名前付きテーブルを使用するオーバーレイのある名前付きマップを使用する方法、マップ内でインライン定義されたライン連結を使用する方法があります。ただし、どの方法で作成しても基本構造はすべて同じです。すべての連結マップに、ジオメトリ テーブルと連結テーブルの 2 つのテーブルが必要です。また、すべての連結マップにおいて、関連性、メトリック、ソース、デスティネーションの式を定義する必要があります。

ジオメトリ テーブルには、関連性列とジオメトリ列という 2 つの重要な列があります。関連性列は、連結テーブルのソース列とデスティネーション列のレコードにリンクされるレコードを含む列です。これらの列の値は同じである必要があります。ジオメトリ列は、ソース列とデスティネーション列の両方のポイントをレンダリングするためのジオメトリを含む列です。連結テーブルには、ソース列、デスティネーション列、メトリック列という 3 つの重要な列が含まれます。ソース列は連結の始点で、デスティネーション列は連結の終点です。これら 2 つの列は、ジオメトリ テーブルの関連性列と同じタイプの情報を含む必要があります。メトリック列は、2 つのポイント間の実際の連結を定義し、ラインを表す値を含みます。この列は、主題図を追加したり、ラインにスタイルを設定したりするために使用します。例えば、メトリック列に、2 つの都市間の航空便の本数の値が含まれる場合が考えられます。この場合、航空便の本数に応じてラインを太く (細く) したり、異なるスタイルを適用したりすることができます。

LineLinkageLayer は、Spectrum™ Technology Platform において次の 4 つの形で表されます。
  • 名前付きマップの中にインラインで埋め込まれて
  • 名前付きレイヤとして
  • SOAP リクエストの中でオーバーレイとして
  • REST リクエストの中でメモリ内テーブルによるオーバーレイとして