接続を使用する利点

JDBC データベース、GeoPackage ファイル、TAB ファイル、またはシェイプファイルをデータソースとして使用する名前付きテーブルは、Spectrum Spatial 内の接続を利用できます。古いバージョンの製品では、このことが TAB およびシェイプファイルについては当てはまりません。代わりに、そうしたデータソースへのインライン参照を使用して名前付きテーブルが作成されていました。

インライン参照とは、テーブルのデータソースとなる TAB またはシェイプファイルへの完全なパス (例: D:\Spectrum Spatial\Data\tabfiles\CustPoints.tab) を指定する直接参照です。

接続ベースの参照は、接続で定義されているパスを基準としたデータソースの場所を指定します。例: MySpatialData + \tabfiles\CustPoints.tab (MySpatialDataD:\Spectrum Spatial\Data を指している接続)。

インライン参照を使用した名前付きテーブルは、接続を使用するように更新してください。こうしたタイプのテーブルに接続を追加する必要はありませんが、そうすることには次の利点があります。
  • 必要に応じて、このテーブルを使用しているアプリケーションやデータフローを一切変更することなく、別のデータソースを使用するように名前付きテーブルを容易に変更できます。こうしたテーブルでは、新しいデータソースのデータの使用を簡単に開始できます。
  • データ (ファイルやフォルダ) を物理的に移動した後も、接続に対する変更を 1 回行うだけでリソースをそれまで通りに利用することができます。例えば、データが D:\Spatial Data 内にあり、これが接続のためのソース フォルダであるとします。このフォルダの下には、名前付きテーブルのための TAB ファイルが含まれているその他のフォルダがいくつかあります。データを E:\Spectrum\Spatial Data に移動すると、すべての名前付きテーブルが正しく動作しなくなります。これらのテーブルは、接続を編集してソース フォルダを D:\Spatial Data から E:\Spectrum\Spatial Data に変更するだけで修復できます。
  • 名前付きテーブルが接続を使用している場合は、そのテーブルを Spectrum Spatial™ Manager で編集できます。