名前付きタイルのパラメータ
名前付きタイルはリポジトリ内に保存され、ホスティングされている個々の名前付きマップを Map Tiling Service がどのように使用するかを定義します。Map Tiling Service によって公開したいマップごとに、対応する名前付きファイルが必要です。名前付きタイル ファイルの NamedTile 要素には、名前付きタイルを定義するパラメータが含まれます。各パラメータには、次の一覧に示す子要素の一部またはすべてが含まれます。
パラメータ | タイプ | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
DisplayName | string | はい | マップ リポジトリ内に保存されている名前付きマップのエイリアス。このエイリアスは、名前付きマップの実際の名前と異なる名前を指定でき、名前付きタイルを呼び出すタイリング サービス リクエストで使用されます。 |
説明 | string | はい | 名前付きマップのメタデータの説明。この情報は、getDescription 呼び出しが Map Tiling Service に送信されたときにユーザに表示されます。 |
ResourceLocation | string | はい | リポジトリ ベースからのリポジトリ内のディレクトリおよび実際の名前付きマップの名前。例えば、名前付きマップが http://<サーバー>:<ポート>/RepositoryService/repository/default/Samples/NamedMaps/World にある場合、ResourceLocation は /NamedMaps/World として定義します。 注: 先頭の '/' を指定する必要があります。 |
投影法 | string | はい | 名前付きマップをホスティングする座標系の投影法。Map Tiling Service は、名前付きマップを定義された投影法に変換します。投影法は EPSG 形式で定義されます。最良の結果が得られるように、epsg:3857 (一般的な可視化の CRS である「一般的なメルカトル図法」) を使用します。 |
MinimumLevel | integer | はい | マップをホスティングする最小ズーム レベル。0 より大きい値を指定する必要があります。レベルの定義については、タイルのレベルとはを参照してください。 |
MaximumLevel | integer | はい | マップをホスティングする最大ズーム レベル。0 より大きい値を指定する必要があります。レベルの定義については、タイルのレベルとはを参照してください。 |
TileWidth | integer | はい | ピクセル単位で表したタイルの幅。16 以上、かつ 2n の式 (例: 24=16、25=32、28=256) から計算できる数字を指定する必要があります。 |
境界 | string | はい | マップの境界。座標はカンマ区切りで、projection オプションで指定された座標系に含まれます。タイルを正しく分割するには、境界が正方形を表す必要があります。 |
MimeList | string | いいえ | このマップ専用にタイル サーバーが生成するタイルで利用可能なタイプの一覧。 |
ExpirationDate | date | いいえ | クライアントがマップ タイルをキャッシュから削除し、サーバーから新しいコピーをリクエストする必要がある日付。ExpirationDate の値は、yyyy-MM-dd という W3C 形式の日付文字列で指定する必要があります。 |
MaxAge | integer | いいえ | ブラウザや Squid など、外部のキャッシュを使用している場合にこの値をグローバルに設定するには、リポジトリの MapTilingConfiguration に <MaxAge> 要素を追加し、<ExpirationDate> をコメントアウトします。この値を個別の名前付きタイル定義に対して設定するには、Management Console の名前付きタイル セクションに、[タイル有効期限] フィールドの最長期間を指定します。このフィールドは、yyyy-MM-dd 形式の有効期限と秒単位の最長期間の両方を受け入れます。タイル定義に ExpirationDate 要素と MaxAge 要素の (両方ではなく) どちらか一方がある場合、グローバル設定がどのように設定されていても、タイル定義が優先されます。例えば、タイル定義に MaxAge があってグローバル設定に ExpirationDate がある場合、返されるタイルには max-age HTTP ヘッダが設定されます。タイル定義にどちらの要素も設定されていない場合は、グローバル設定の内容 (デフォルトでは ExpirationDate) が使用されます。 |
RenderLabels | boolean | いいえ | タイルの生成時に LabelLayers をレンダリングしないようサービスに指示します。値の大文字と小文字は区別されません。優先設定 RenderLabels を指定しない場合、設定内のグローバル優先設定が使用されます。どちらも指定しない場合、デフォルトは 'true' です。 |
PadFactor | double | いいえ | ラベルがタイル境界にまたがる場合に、ラベルのクリッピングを防ぐために使用します。PadFactor によって、リクエストされたタイルの周囲にレンダリングされるタイルの数を制御する場合、0 はパディングなしを意味し、1 はリクエストされたタイルの周囲の 1 タイルのパディングを意味します。以降も同様です。優先設定 PadFactor を指定しない場合、設定内のグローバル優先設定が使用されます。どちらも指定しない場合、デフォルトは 1.0 です。 |
BackgroundOpacity | double | いいえ | タイル イメージの背景透過性 (透明度) のレベル。背景透過性は、0.0 (ゼロ) から 1.0 の段階で定義します。0.0 は完全に透明で、1.0 は完全に不透明です。例えば、値 0.75 は 75% の透明度になります。 |
注: バージョン 11 では、マップの解像度とマップ レンダリング プロパティは、それぞれ 96 dpi と Quality に設定され、マップ タイルを最適な見え方で表示します。これらのプロパティは設定可能ではなくなりました。
名前付きタイル定義の例を以下に示します。
<NamedTile>
<DisplayName>World</DisplayName>
<Description>Map Of The World</Description>
<ResourceLocation>/Samples/NamedMaps/WorldMap</ResourceLocation>
<Projection>epsg:3857</Projection>
<MinimumLevel>1</MinimumLevel>
<MaximumLevel>20</MaximumLevel>
<TileWidth>256</TileWidth>
<Bounds>-20037508.34,-20037508.34,20037508.34,20037508.34</Bounds>
<MimeList>
<Mime>image/png</Mime>
<Mime>image/jpeg</Mime>
<Mime>image/gif</Mime>
</MimeList>
<ExpirationDate>2019-12-31</ExpirationDate>
<RenderLabels>false</RenderLabels>
<PadFactor>1.0</PadFactor>
</NamedTile>