WMTS に対するサードパーティ キャッシュのサポート

デフォルトのファイルベースのタイル キャッシュに加えて、WMTS では、JCache (JSR-107) 仕様に準拠するサードパーティのキャッシュ実装がサポートされるようになりました。例えば Apache JCS2.1 を使用して、キャッシュしたタイルを 1 つのディスク ファイルに入れたり、さらにはデータベースに格納したりできます (詳細については JCS2.1 のドキュメントを参照してください)。JCache 実装を使用するには、WMTS サービス設定の [キャッシュ] セクションでプロバイダ クラスを指定します。Location Intelligence モジュールがクラスを検出できるように、必要なすべての jar (サードパーティ キャッシュ実装と依存関係) を、Spectrum\server\modules\spatial\lib に配置する必要があります。

以下に、JCS2.1 の場合の WMTS 設定の [キャッシュ] セクションを示します。オプションのプロパティを使用して、JCS 固有のキャッシュ設定の場所を指定します。
<ns5:Cache enabled="true" cachingProvider="org.apache.commons.jcs.jcache.JCSCachingProvider">
       
  <ns5:Property name="ConfigFileURI" value="file:///C:/Program%20Files/Pitney%20Bowes/
Spectrum/server/modules/spatial/cache.ccf"/>
       
</ns5:Cache>
以下のオプション プロパティが、JCache プロバイダで使用できます。
  • TileKeyPattern - キャッシュ キーのパターン。例えば、"{TileMatrix} - {TileCol} - {TileRow}.{Format}"
  • EmptyTileKeyPattern - 空のタイルを提供するタイル用のキャッシュ キーのパターン。このタイルは、要求されたタイルがキャッシュに見つからなかった場合に返されます。空でないタイルのみが生成される場合の事前生成タイルとして使用できます。事前生成タイル セットに対し、ユーザは空でないタイルしか作成できません。この種のタイル セットを提供するとき、必要なタイルがキャッシュにないことがあります。このキーを指定すると、この場合、事前に定義されたタイル (空白のタイル) が返されます (MVT の場合、このタイルは長さ 0 バイトの [] となり、ラスタの場合、背景スタイルを含むタイルとなります)。
  • EnableJMX - キャッシュの JMX および統計を有効にします。