タイルの取得

WMTS サービスを確立する最大の理由は、タイルを独自のアプリケーションで使用する他のユーザに提供することです。WMTS サーバーからタイルを取得するには、GetTile リクエストを使用します。GetTile リクエストは必ず HTTP 文字列として送信し、レスポンスでは、地理空間パラメータと次元的パラメータが適切に定義されたマップ イメージが、リクエストで指定したイメージ形式で返されます。Simple Profile の場合、GetTile リクエストは、一般的な可視化である CRS (球面メルカトル座標系または一般的なメルカトル図法) および WGS 84 をサポートしています。どちらも座標系の境界があります。

WMTS タイル キャッシュが有効である場合、WMTS サービスは GetTile リクエストを受信したときに、まずはタイルのキャッシュを確認します。キャッシュにタイルがなければ、タイルを生成してキャッシュに保存してから、タイルをクライアントに返します。Spectrum Spatial™ Manager を使用して WMTS タイル キャッシュを有効にして設定する方法の詳細については、WMTS 設定を参照してください。

注: WMTS サービス用にマップ タイルをバッチで生成する方法については、WMTS Tile Generatorを参照してください。WMTS Tile Generator によっても、キャッシュにタイルを保存することができます。

標準リクエスト

キー/値ペア (KVP) エンコーディングを使用した GetTile 標準リクエストの例を次に示します。

http://wmtsserver:port/rest/Spatial/WMTS?VERSION=1.0.0&SERVICE=WMTS&REQUEST=GetTile
&LAYER=World_WMTS_Layer&STYLE=default&FORMAT=image/png&TILEMATRIXSET=WorldWebMercatorQuad
&TILEMATRIX=1&TILEROW=1&TILECOL=1

RESTful エンコーディングを使用した GetTile 標準リクエストのテンプレートを次に示します。

http://wmtsserver:port/rest/Spatial/WMTS/1.0.0/default/tiles/
{LAYER}/{STYLE}/{TILEMATRIXSET}/{TILEMATRIX}/{TILECOL}/{TILEROW}.{IMAGE_FORMAT_EXTENSION}
注: スタイル パラメータは、Spectrum Spatial でサポートされていません。

Simple Profile リクエスト

タイルは次のいずれか書式に設定された URL を使用してリクエストできます。

RESTful エンコーディングを使って、一般的な可視化である CRS (球面メルカトル座標系または一般的なメルカトル図法) をリクエストする場合:

http://wmtsserver:port/rest/Spatial/WMTS/1.0.0/simpleProfileTile/tiles/
{LAYER}/{TILEMATRIX}/{TILECOL}/{TILEROW}.{IMAGE_FORMAT_EXTENSION}

RESTful エンコーディングを使って、WGS 84 をリクエストする場合:

http://wmtsserver:port/rest/Spatial/WMTS/1.0.0/simpleProfileCRS84Tile/tiles/
{LAYER}/{TILEMATRIX}/{TILECOL}/{TILEROW}.{IMAGE_FORMAT_EXTENSION}
注: 上記のコードは、全体を改行なしの 1 行にする必要があります。このドキュメントでは、スペースの制約上、実際とは異なる表示になっています。

レスポンスのサンプル

GetTile リクエストが成功すると、リクエストのパラメータで指定したマップのイメージが GetTile レスポンスとしてサービスから返されます。