はじめに

Spectrum Spatial は、WMTS バージョン 1.0.0 の OCG 仕様 (http://www.opengeospatial.org/standards/wmts にあります) に基づく、OGC 準拠の Web Map Tile Service (WMTS) を提供します。WMTS は、パフォーマンスを重視したスケーラブルなサービスをユーザに提供することを目的に OGC によって策定された標準規格です。

Spectrum Spatial では、HTTP プロトコルを介したインタネットまたはプライベート イントラネット経由で、クライアントはサーバーに対し、タイル化されたマッピング データを送信するように要求できます。OGC 仕様に基づく任意のクライアントが、サービスを参照し、マップ タイルを要求することができます。

Spectrum Spatial の WMTS は、KVP および RESTful エンコーディングを使って名前付きタイルを公開する標準リクエストと Simple Profile をサポートし、WMTS v1.0.0 仕様に準拠しています。タイル キャッシュは Spectrum Spatial の WMTS でもサポートされています。Spectrum Spatial™ Manager でこれを有効にして設定することができます (詳細については、WMTS 設定を参照してください)。同じタイル マトリックス セットにあるタイル マトリックス間におけるスタイル パラメータと任意のスケール係数は、サポートされません。

基本的な Web Map Tile Service で提供されるリソースは、"WMTS レイヤ" に整理されます。名前付き WMTS レイヤには、WMTS を介してエクスポーズする名前付きタイルへのリンクが含まれます。これらの名前付きタイルを Spectrum Spatial™ Manager によって削除すると、WMTS のレイヤが機能しなくなるという通知が表示されます。