Location Intelligence モジュール

Map Uploader

このリリースのために、新しい Map Uploader ユーティリティが開発されました。機能が強化され、MapInfo Pro から Spectrum Spatial にマップをアップロードする手順が簡単になりました。アップロードが正常に完了すると、Spatial Manager へのリンクを使って、リポジトリ内のマップと名前付きリソースを表示することができます。アップロード中に問題が発生した場合、Map Uploader はフィードバックを出力します。その内容を参考にすると、アップロードするアイテムの種類による適切な扱い方や、マップのどこを修正すれば最適な結果が得られるのかがわかります。

新しい Map Uploader は、MapInfo Pro 16.0 以降のみで使用できます。Spectrum Spatial Analyst を使用する場合は、Spectrum Spatial Analyst のバージョン 12.0 も必要です。前のバージョンの Map Uploader は、バージョン 16 より前の MapInfo または Spectrum Spatial Analyst 12.0 で引き続き使用できます。

どちらのツールも、ようこそページの [Spectrum Spatial] セクションにある、[ユーティリティ] タブの [Map Uploader] からダウンロードできます。Map Uploader のドキュメントは、バージョン 12.0 の『Spectrum Spatial ガイド』に含まれています。ようこそページに、このドキュメントへのリンクがダウンロード用のリンクと一緒に用意されています。Map Uploader のヘルプまたは support.pb.com/Spectrum にあるリンクからアクセスしてください。現在、『Spectrum Spatial ガイド』の「ユーティリティ」セクションには、Map Uploader の 2 つのバージョンに対応する 2 つのドキュメントがあります。

以前と同じで、このツールを使用するには、少なくとも spatial-admin 権限が必要です。

変更項目

新しい Map Uploader は、以前のバージョンとはかなり異なります。
  • Spectrum Spatial でレイヤを使用可能にするため、以前はアップロード前に MapInfo Pro ですべてのレイヤをオンにする必要がありましたが、この制約がなくなりました。
  • 初期のマップ表示には、MapInfo Pro で設定された可視性がそのまま適用されます。アプリケーションでは、MapInfo Pro の使用時と同じように任意のレイヤの表示または非表示を選択することができます。
  • ラベルの重複検出とラベル表示の優先順位は、MapInfo Pro でデザインされたとおりに、マップ上のすべてのレイヤについて考慮されます。
  • ラベル レイヤ設定は、ラベルの可視性とは関係なく常にアップロードされます。詳細については、名前付きラベル ソースを参照してください。
  • ズーム レベルによって制御されるラベルと表示のオーバーライドは、アップロードされたマップにおいても保持されます。
  • MapInfo ネイティブ TAB、ネイティブ拡張 TAB、Shape ファイルおよび GeoPackage などのファイルベースのデータは、サーバーの複数の場所に配置されていることがあります。以前のバージョンは、設定タブで設定された 1 つの場所のみを検索しました。GeoPackage ファイルを参照するには、読み取りと書き込みの両方の権限が必要です。
  • 読み込んだマップは、指定したリポジトリ内の場所に保存されます。以前のバージョンでは、指定した場所の下に NamedMaps フォルダが必ず作成されました。
  • Map Uploader で作成した名前付きテーブルとレイヤは、MapInfo Pro でも同じ名前で使用できます。レイヤとテーブルが同じ名前を持つことは珍しくないため、名前付きレイヤとラベル ソースは、マップごとに一意なサブフォルダに作成されます。名前付きテーブルは、マップと同じフォルダに作成されます。
  • Map Uploader は、新しいテーブルが作成されていることや、既存のテーブルが再利用されていることを明確に示します。上書きによって修正されているマップでは、既存のマップによって使用された既存の名前付きリソースが保持されます。
  • 主題図は、半円グラフを除き、サポートされています。
  • マップをアップロードするたびにログインする必要はなくなりました。サインアウトするまで、サーバーとの接続が維持されます。
  • Map Uploader は、MapInfo Pro のアドイン環境に完全に統合されています。ウィンドウをドッキング、フローティング、またはタブ形式で表示することが可能で、将来拡張が予定されている設定の予備スペースもあります。

新しい Map Uploader へのアップグレード

新しい Map Uploader をインストールする際は、以前のバージョンの Map Uploader 用の設定ファイルから設定が取得され、そこに保存されている接続が認識されることに注意してください。新しい Map Uploader を使用するときに複数の接続が使用できる場合は、この接続が最初に使用されます。

バージョン 12.0 における Map Uploader の更新点

新しい Map Uploader (バージョン 2.0) は、バージョン 11.0 SP1 用の S12 アップデートの一部として初めてリリースされました。バージョン 12.0 および Map Uploader 2.1 において、複数の修正と追加が加えられています。

  • 個別値主題図の "その他すべて" のビンは、凡例から削除されました。
  • レンジ主題図は、MapInfo Pro におけるユーザの選択に基づきます。
  • 複数のレイヤからのラベルが、同一テーブルに対して正しく動作するようになりました。
  • レンジ主題図の一番上のレンジは、正しい値で表示されます。
  • 透過性、透明度、透明色に対して、ラスタ オーバーライドが使用可能になりました。
  • リソースをルートに保存しても、エラーが発生しなくなりました。
  • Spectrum Spatial Analyst に対応するために、マップ名からカンマが削除されました。
  • 名前付きテーブルが使用できない場合に、警告メッセージが表示されるようになりました。
  • 名前付き接続が、これまでの使用方法に基づいて適切な順序で表示されるようになりました。
  • 使用されている接続をオーバーライドできるようになりました。
  • タイムアウトの処理が改善されています。デフォルトのタイムアウト値は、150 秒です。
  • 棒グラフおよび円グラフ主題図に、正しく表示するための縮尺設定が追加されました。
  • レイヤのフレンドリ名の設定が修正され、凡例応答に表示されるようになりました。
  • 自動サイズ調整の制御が改良されました。
  • 主題図を使用する場合のラベルの可視性が MapInfo Pro と同様になりました。ラベルは、MapInfo Pro と同様に、レイヤが非表示でも表示されます。
  • 使用されている名前付き接続のキャッシュ機能が追加されました。
  • 再利用をサポートするために、Map Uploader では、ファイルを参照する名前付きテーブルと、データベースを参照する名前付きテーブルを区別できるようになりました。
  • 式に座標が含まれる場合の自動変換が追加されています。MapInfo Pro の "現在の座標" がテーブル座標ではない可能性があるためです。
  • ホーム ページが、必要に応じてカレント マップに更新されます。
  • ツリー コントロールで、以前の場所が "記憶" されます。
  • 既存の名前付きテーブルが、MapInfo Pro マップで使用されているテーブルと同じ名前で、このテーブルがマップ上で複数回使用されている場合の例外を処理します。
  • Map Uploader ツールは、初めて使用する際にドッキング表示されます。
  • Map Uploader ではこれまで、有効期限切れトークンがある場合に空のルートを表示していました。現在は、トークンをシームレスに更新します。
  • ツリーで、ダブルクリックでフォルダを開けるようになりました。
  • 棒グラフ主題図で、独立した縮尺が使えるようになりました。
  • Map Uploader で、読み取り専用権限を持つユーザが GeoPackage ファイルを参照できるようになりました。
  • [続行] ボタンをクリックした後に実行されるさまざまな操作が、ユーザに通知されるようになりました。[続行] ボタンは、データ マッチの操作を開始します。

これまでのバージョンにおける既知の問題

S21 アップデートを適用した Spectrum Spatial 11.0 SP1 で、Map Uploader 2.0 または 2.1 を使用する場合:
  • Microsoft C Runtime 100 をインストールする他のソフトウェアによっては、ECW がサーバー上で機能しない場合があります。
  • 個別値主題図の "その他すべて" のビンは、凡例に必ず表示されます。
  • MapInfo POI フォントが使用できない場合があります。バージョン 12.0 に付属する固定フォントをインストールことで回避できます。

パフォーマンスの向上

Spectrum Spatial の複数の部分でパフォーマンスが向上しています。

  • Find Nearest ステージと Point in Polygon ステージは再設計され、分析が高速になりました。
  • Spectrum Spatial での特に WGS84 から BNG への座標変換が高速化しました。
  • 空間リポジトリにアクセスする際のパフォーマンスが向上しました。特に Spatial Manager の使用時と、Render Named Map や Map Tiling サービスなどの複数のリソースとやり取りを行うときに、パフォーマンスの向上が顕著です。

WFS の機能強化

MapInfo Pro バージョン 16.0 に合わせて、WFS 2.0 (バージョン 2.0.0 と 2.0.2) のサポートが追加されています。

WMTS の機能強化

WMTS レイヤを Spatial Manager で作成する際に、参照タイルとして選択する名前付きタイルについて、使用できるタイル レベルまたは名前付きタイルの座標系に制限がありましたが、これがなくなりました。以前のリリースでは、WMTS のタイルは一般的な可視化の CRS である「一般的なメルカトル図法」(EPSG:3857) を使うものに制限されていました。現在は WMTS サービスを設定して、座標系や境界に制限なくタイルを返すことができます。これは Map Tiling Service の使用時と同様の操作です。具体的には、緯度/経度 (WGS 84) [EPSG:4326] 座標系がサポートされました。OGC WMTS Simple Profile 仕様のすべての要件がこれで実装されました。詳細については、『Spectrum Spatial ガイド』の「OGC サービス」セクションを参照してください。

Map Tiling サービスで提供されているキャッシュに似たタイル キャッシュが、WMTS で使用できるようになりました。WMTS タイル キャッシュはデフォルトで無効になっていますが、Spatial Manager を使用して有効にし、設定することができます。イメージ キャッシュを使用して、レンダリング済みの地理参照マップ タイルを提供すれば、パフォーマンスを重視したスケーラブルなサービスを WMTS ユーザに提供することができます。

WMS の機能強化

WMS レイヤを Spatial Manager で作成または編集するときに、名前付きレイヤだけでなく、名前付きテーブルも参照レイヤに選択できるようになりました。名前付きテーブルを参照レイヤとして選択する場合は、テーブルをレンダリングするデフォルトのスタイルも選択することができます。

名前付きラベル ソース

新しいタイプの名前付きリソースが Spectrum Spatial に追加されました。これを名前付きラベル ソースと呼びます。名前付きラベル ソースの内容はレイヤ定義 XML の LabelSource セクションに保存されているラベル プロパティと同じです。名前付きラベル ソースは Map Uploader ユーティリティで MapInfo Pro からマップをアップロードしたときに作成されます。

名前付きラベル ソースは、権限と再利用に関しては他の名前付きリソースと似ています。名前付きラベル ソースを管理ユーティリティのlimrepoコマンドでインポートまたはエクスポートする、WebDAV を介して Spatial リポジトリとの間でコピーする、Spatial マネージャで表示または管理 (作成は不可) することもできます。名前付きラベル ソースのサンプルは、このリリースの一部として /Samplesフォルダに提供されています。

注: この名前付きリソースが追加されたことにより、Named Resource Service の SOAP レスポンスに含まれる resourceType には新しい値 (NamedFeatureLabelSource) が設定されることがあります。そのため、Named Resource Service のすべての検証クライアントを再ビルドする必要があります。

ラベルの可視性の制御

現在は、名前付きラベル ソースを使用することにより、重なりのない複数のテーブル内のラベルに対して、クライアント アプリケーションから完全にインタラクティブな制御を行うことができます。特定のラベル レイヤ (名前付きかインラインかは問わない) に名前付きラベル ソースを含め、そこに XML の LabelSource セクションに保存されているものと同じラベル プロパティを含めることができます。

フィーチャー レイヤから名前付きラベル ソースへの参照

フィーチャ レイヤから名前付きラベル ソースを参照できるようになりました。フィーチャ レイヤの定義内で新しいオプションの属性namedLabelSourceRefを使用して、クライアントがフィーチャ レイヤにラベルを付けるためにどの名前付きラベル ソースを使うかを指定できます。Map Uploader の新しいバージョンは、この参照を使うフィーチャ レイヤを作成します。/Samples/NamedLayersフォルダの中のサンプル フィーチャ レイヤもこのリリースに伴い、名前付きラベル ソースを参照するように更新されています。

REST メソッド

新しいメソッドである Describe Named Label Sources が REST Mapping Service に追加されました。この記述からのレスポンスに含まれるラベル ソース部は、マップ定義のラベル レイヤ セクションに組み込むことができます。この定義は、REST Render Map や Render Map Legend などのリクエストでラベルの可視性を指定するために利用できます。

REST Mapping Service の Describe Named Layer メソッドと Describe Named Layers メソッドは、ラベル レイヤに含まれる名前付きラベル ソースを記述する機能が追加されました。これらのメソッドを使って、インラインのラベル ソースを持つラベル レイヤを記述すると、ラベル ソースの完全な記述が返されます。名前付きラベル ソースを持つラベル レイヤを記述すると、名前付きラベル ソースへの参照が返されます。この記述からのレスポンスに含まれるレイヤ部は、マップ定義に組み込むことができます。この定義は、REST Render Map や Render Map Legend のリクエストで利用できます。

フィーチャ レイヤのように、ラベル レイヤ内に Render Map または Render Map Legend リクエストの一部としてラベル レイヤが存在するかどうかに応じてラベルの表示と非表示の状態が切り替わります。POST リクエストの JSON 本体でrenderableプロパティを設定して、名前付きラベル リソースの可視性をオーバーライドできます。これらのリクエストの SOAP バージョンを使うと、名前付きラベル ソースの詳細情報は返されますが、名前付きラベル ソースそのものは返されません。

名前付きラベル ソース、フィーチャ レイヤの定義、および REST Render Map リクエストでのラベルの可視性の制御の詳細については、『Spectrum Spatial ガイド』を参照してください。

エッジまでの距離を測る関数

MI_DistanceToEdge ジオメトリ測定関数が、MI SQL 言語と Spatial Calculator ステージに追加されました。この関数は、距離単位を使用して、2 つのジオメトリ間の距離を返します。具体的には、2 つのジオメトリの最も近い 2 点間の距離が測定されます。一方のジオメトリが他方のジオメトリの内部にあるときは、2 つのジオメトリの最短距離が正の距離値によって返されます。

注: 11.1 S12 製品アップデートでは、計算タイプが Spatial Calculator のオプションとして含まれていました。12.0 リリースに伴い、このオプションは削除されています。

Find Nearest ステージと Point in Polygon ステージ

新しい Find Nearest ステージと Point in Polygon ステージが作成され、使いやすくなったほか、Enterprise Geocoding モジュール、Global Geocoding モジュール、Enterprise Routing モジュールのステージとの相互運用性が改善されています。元のステージは非推奨となり、それぞれ Legacy Point in Polygon と Legacy Find Nearest に名前が変更されています。新しいデータフローを作成するときは、新しいステージを使用してください。これらの非推奨のステージを使用する既存のデータフローは、これらのステージが削除されるまでは正常に機能します。

刷新された Point in Polygon ステージは、ポイント ジオメトリまたは緯度/経度値と、ポリゴンを含む名前付きテーブルを入力として受け取り、ポリゴンに含まれるポイントを返します。また、ポリゴンの辺までの距離も返します。これは、元の Point in Polygon ステージにあった Centrus の "エッジまでの距離" 機能に代わるものです。この新しいステージでは、GSB (Centrus データベース) 形式はもうサポートされません。新しいステージにデータフローを移行する際には、GSB ファイルのデータを TAB またはシェイプファイル形式で取得する必要があります。

刷新された Find Nearest ステージは、Point in Polygon ステージと同じジオメトリに加えて、入力ポイントに最も近いジオメトリを返します。検索距離と返されるレコード数については、上限が設定できます。この新しいステージでは、ルーティング ネットワークを用いて検索を絞り込むオプションはまだサポートされていません。"最短時間" または "最短距離" の検索条件オプションを使用していた場合は、この機能が新しい Find Nearest ステージに追加されるまで、古いステージをそのまま使用してください。

刷新された 2 つのステージは、新しい [エッジまでの距離] フィルタを使用することで、パフォーマンスが向上しています。特に Centrus データベースを使用しなくなった Point In Polygon では、パフォーマンスの向上が顕著です。

マップ イメージの品質

生成されるマップ イメージの品質を高めるために、REST または SOAP Mapping サービス リクエストの一部としてマップ レンダリングを Quality (アンチエイリアス有効) または Speed (アンチエイリアス無効) に変更する機能は無効になっています。マップ レンダリングは現在、Quality に設定されます。

デフォルトの Java レンダリングに代わるものとして、さらに高いパフォーマンスとスケーラビリティを提供可能なオープンソースの Marlin レンダラーもテスト済みです。Spectrum Spatial で Marlin レンダラーを使用する手順については、『Spectrum Spatial ガイド』の「開発」セクションを参照してください。

Mapping サービスの機能強化

Mapping サービスにいくつかの改良が加えられています。
  • ドット密度主題図を含むマップに対して、凡例が作成できるようになりました。
  • 凡例をレンダリングする機能が、Mapping サービスのデモ ページに追加されています。
  • REST Mapping サービスで、Get Legend for a Named Map (名前付きマップの凡例の取得) メソッドと Render Legend for a Map (マップの凡例のレンダリング) メソッドの新しいクエリ パラメータ (ignoreLegendRowOverrideVisibility) により、名前付きリソースにおける可視性設定 LegendRowOverride を無視して、すべての凡例を返すことができます。

MRR の機能強化

Spectrum Spatial では、MapInfo Pro Raster 3.0 を使用して生成された MRR ファイルをサポートするようになりました。MRR イメージおよび凡例は、Spectrum Spatial において MapInfo Pro により近い形でレンダリングされるようになりました。

PostGIS ジオメトリの機能強化

PostGreSQL/PostGIS のジオメトリを挿入または更新したときに、ジオメトリをアップキャストまたはダウンキャストする機能がサポートされました。

例:

  • ポリゴン ジオメトリは、MultiPolygon タイプのポリゴンを受け入れるように設定されたテーブルに挿入することができます。
  • MultiPolygon ジオメトリは、単一のポリゴンがそれに含まれている場合に、Polygon タイプのジオメトリを受け入れるように設定されたテーブルに挿入することができます。

サービスの設定の改善項目

サービスの設定について、サービス設定ファイルからリポジトリの場所が削除されるなど、いくつかの改善が加えられました。これによりリポジトリ URL の変更箇所が java.propertiesファイル内の単一の場所になり、Spectrum Spatial の設定が容易になります。

これらの変更を反映するため、すべてのサービス設定ファイルがアップグレード プロセスによって変更されます。ただし、不要になったためこのリリースで削除された Named Resource Service、Catalog Service および User Management Service はこれに含まれません。このリリースでは、次のサービスの設定があります。

  • FeatureConfiguration
  • Mapping Configuration
  • MapTilingConfiguration - OSBM プーリング設定も削除されています
  • WFSConfiguration
  • WMSConfiguration
  • WMTSConfiguration

管理ユーティリティで limrepo export コマンドと import コマンドを使って前のバージョンから設定ファイルをバックアップし、復旧する場合、設定ファイルはバージョン 12.0 に準拠する形式に変更されます。

GeoPackage の機能強化

RTree インデックスは必須でなくなりましたが、パフォーマンスに問題が生じるのを防ぐため使用することを推奨します。

サンプル接続の名前の変更

FileNamedConnectionというサンプルのリソースが (/Samples/NamedConnections/FileNamedConnection) にありましたが、名前がSampleData に変更されました。このサンプル接続の名前を変更したのは、サンプルとして提供されることを明確にするためです。サンプルは、Spectrum Spatial を学習するために提供されます。アップグレード時に変更または削除される可能性があります。一時的なデモの目的以外では、このサンプル データをお客様独自のマップで使わないようにすることをお勧めします。前のバージョンの FileNamedConnectionを使用していた場合は、Spatial Manager を使って接続の名前を変更してください。

あたらしい新しい MapInfo SQL 関数

StringByteLength 関数が MapInfo SQL 言語に追加されました。この文字列関数は、指定された文字セットを考慮し、文字列に含まれるバイト数を返します。これは、テーブルの最大列数を決める場合などに便利です。

新しい座標楕円体定義

このリリースでは、以下の 2 つの新しい楕円体定義がサポートされています。
  • #56 - GSK-2011
  • #57 - PZ-90.11
これらのロシアの楕円体は、MapInfo Pro バージョン 16.0.1 でもサポートされています。

User Management Service の削除

バージョン 9.0 で非推奨となった User Management Service が今回、Spectrum Spatial から削除されました。ユーザ、役割、権限の管理は、Management Console のみで行われるようになりました。
注: バージョン 12.0 にアップグレードすると、java.properties fileに UserManagementConfiguration のエントリが維持されます。