サービスまたはサブフローの入力フィールドの定義

サービスまたはサブフローの入力フィールドを定義するには、Input ステージを使用します。

注: 入力フィールドで階層データを定義した場合は、データをインポートしたり、データを垂直に表示したりすることはできません。
  1. Input ステージをキャンバス上にドラッグします。
  2. Input ステージを、データフローの後続ステージに接続します。
  3. Input ステージをダブルクリックします。
  4. 入力として使用するフィールドを選択します。表示されるフィールドの一覧は、Input ステージが接続されているステージによって異なります。
  5. フィールド リストに新しいフィールドを追加するには、[追加] をクリックします。[カスタム フィールドの追加] ウィンドウが表示されます。
  6. [追加] を再度クリックします。
  7. [フィールド名] フィールドに、このフィールドに対して使用する名前を入力します。
  8. データ タイプを選択します。

    次のデータ タイプがサポートされています。

    bigdecimal
    小数点以下 38 桁の精度をサポートする数値データ タイプ。高い精度が必要な算術計算で使用されるデータ (特に金融データ) には、このデータ タイプを使用してください。bigdecimal データ タイプは、double データ タイプより正確な計算をサポートします。
    boolean
    true と false の 2 つの値を持つ論理タイプ。
    bytearray
    バイトの配列 (リスト)。
    注: bytearray は REST サービスの入力としてはサポートされていません。
    date
    月、日、年を含むデータ タイプ。例: 2012-01-30、January 30, 2012。デフォルトの日付の形式は Management Console で指定できます。
    datetime
    月、日、年、時、分、秒を含むデータ タイプ。例: 2012/01/30 6:15 PM。
    double
    正と負の倍精度数を含む数値データ タイプ。値の範囲は、2-1074 ~ (2-2-52)×21023。指数表記すると、値の範囲は、-1.79769313486232E+308 ~ 1.79769313486232E+308 となります。
    float
    正と負の単精度数を含む数値データ タイプ。値の範囲は、2-149 ~ (2-223)×2127。指数表記すると、値の範囲は、-3.402823E+38 ~ 3.402823E+38 となります。
    integer
    正と負の整数を含む数値データ タイプ。値の範囲は、-231 (-2,147,483,648) ~ 231-1 (2,147,483,647)。
    list
    厳密に言えば、リストはデータ タイプではありません。しかし、フィールドが階層データを含む場合、"リスト" フィールドとして扱われます。Spectrum™ Technology Platform では、リストは複数の値で構成されるデータのコレクションです。例えば、Names フィールドには名前の値のリストを含めることができます。これは、XML 構造では次のように表すことができます。
    <Names>
        <Name>John Smith</Name>
        <Name>Ann Fowler</Name>
    </Names>
    XML のリスト データ タイプが複数の値で構成される単純データ タイプであるのに対し、Spectrum™ Technology Platform のリスト データ タイプは XML の複合データ タイプに似ているという点で、Spectrum™ Technology Platform のリスト データ タイプは XML スキーマのリスト データ タイプと異なることに注意してください。
    long
    正と負の整数を含む数値データ タイプ。値の範囲は、-263 (-9,223,372,036,854,775,808) ~ 263-1 (9,223,372,036,854,775,807)。
    string
    文字シーケンス。
    time
    時刻を含むデータ タイプ。例: 21:15:59 or 9:15:59 PM。

    また、必要に応じて、ユーザ定義の新しいデータ タイプを追加して、定義済みのデータ タイプの一覧に加えることができます。例えば、名前 (文字列) のリストや、AddressLine1 (文字列)、City (文字列)、StateProvince (文字列)、PostalCode (文字列) などを含む住所の新しいデータ タイプを定義できます。フィールドを作成した後は、[入力オプション] ダイアログにアクセスして [データ タイプ] 列のボタンを押すと、そのデータ タイプを表示できます。[データ タイプ詳細] ダイアログ ボックスが表示され、フィールドの構造が示されます。

  9. OK を再度クリックします。
  10. [エクスポーズ] 列のチェックボックスをオンにすると、フィールドがステージ操作で使用可能になります。このチェック ボックスをオフにして [OK] をクリックすると、フィールドがフィールド リストから削除されます。
  11. [データ タイプ名] フィールドには、このサービスに対する SOAP および REST Web サービス リクエストにおいて、入力レコードに使用するデフォルトの要素名が表示されます。デフォルト値は Row です。入力レコードに対して別の要素名を使用する場合は、ここに入力します。

    例えば、デフォルト値 Row を使用する場合、JSON Web サービス リクエストでは以下に示すように、Row を入力レコードの要素名として使用します。

    {
      "Input": 
      {
        "Row": [
          {
            "AddressLine1": "1825 Kramer Ln",
            "City": "Austin",
            "StateProvince": "TX"
          }
        ]
        
      }
    }

    [データ タイプ名] フィールドの値を " Address" に変更する場合は、JSON リクエストでは以下に示すように、AddressRow の代わりにレコードの要素名として使用する必要があります。

    {
      "Input": 
      {
        "Address": [
          {
            "AddressLine1": "1825 Kramer Ln",
            "City": "Austin",
            "StateProvince": "TX"
          }
        ]
        
      }
    }