limrepo import

注: 管理ユーティリティをインストールして実行する手順については、「管理ユーティリティを使用する前に」を参照してください。
limrepo importコマンドは、名前付きリソース (名前付きテーブルなど) をローカル ファイル システムから Spectrum Spatial リポジトリへインポートします。このコマンドを使うには、Location Intelligence モジュールがインストールされている必要があります。
リソースをインポートするには、以前にリソースをエクスポートしたフォルダまたはディレクトリを指定する必要があります。例えば、limrepo export --s /Samples/NamedTables --o C:\exportを実行すると、C:\export\Samples\NamedTables\WorldTable が作成され、NamedTables フォルダ (ディレクトリ) の下に名前付きテーブルがエクスポートされます。リソースはリポジトリのフル パスでターゲットのフォルダにエクスポートされます。limrepo import --s C:\exportを実行すると、WorldTable が/Samples/NamedTables/WorldTable へインポートされます。
注: limrepo importコマンドは必ず、空のフォルダを含むすべてのフォルダを再帰的にインポートします。

インポートを行った後は多くの場合、Spatial Manager を使用してその新しいパスを指すように名前付き接続を調整する必要があります。例えば、テスト インスタンス上で “C:\myfiles” にインストールされていたネイティブ TAB ファイルが “E:\ApplicationData\Spectrum\Spatial\Spring2016” にインストールされた場合、インポート後に Spatial Manager でその接続を修正する必要があります。Spatial Manager で名前付き接続を編集する手順については、『Spectrum Spatial ガイド』の「ユーティリティ」セクションを参照してください。

注: Spectrum™ Technology Platformの 12.0 以前のバージョンからエクスポーズされたサービス設定ファイルを復元するために limrepo import を使用すると、そのファイルが自動的に修正され、バージョン 12.0 以降と互換性が成立します (例えばリポジトリ URL が削除されます)。

使用方法

limrepo import --sSourceFilePath
注: パラメータのリストを表示するには、“help limrepo import” と入力します。
必須 引数 説明
はい --s SourceFilePath

ローカル ファイル システムからインポートするリソースまたはフォルダへのパスを指定します。これは、ローカル ファイル システム上の以前のエクスポートに使用したルート フォルダである必要があります。

いいえ --q or --quiet インポート中にコピー済みリソースの表示を無効にします (すなわち、クワイエット モードで動作します)。

このフラグを指定した場合のデフォルト値は true です。このフラグを指定しない場合のデフォルト値は false です。

いいえ --u or --update

同じ名前のリソースがサーバーに既に存在する場合、この既存のリソースを上書きするかどうかを指定します。

true
インポートするリソースと同じ名前のリソースがサーバーに存在する場合、サーバーにあるリソースが上書きされます。このフラグを指定しない場合、または値を設定しないでこのフラグを指定した場合、この動作がデフォルト設定です。
false
インポートするリソースと同じ名前のリソースがサーバーに存在する場合、リソースはインポートされません。
いいえ --f or --fullpaths

エクスポート元と出力先のフル パスをプリントします。

このフラグを指定した場合のデフォルト値は true です。このフラグを指定しない場合のデフォルト値は false です。

いいえ --c or --continueonerror エラーが発生した場合もインポートを続行します。

このフラグを指定した場合のデフォルト値は true です。このフラグを指定しない場合のデフォルト値は false です。

いいえ --a or --acl 以前にエクスポートされた権限を維持し、リソースのインポート中にそれらを既存の権限と統合します。アクセス制御リスト (ACL) は、各ユーザーまたは役割が名前付きリソースに実行できる操作 (作成、表示、変更、削除など) を定義します。

例えば、エクスポートするリソースに対して、あるユーザーが読み取りと書き込みの権限を持っています。このリソースのインポート時に、このユーザーがそのリソースの読み取り権限しか持っていない場合、インポートが正常に完了した後で書き込み権限が与えられます。

競合する権限は統合できず、無視されます。ターゲットのリポジトリに存在しないユーザーや役割の ACL 項目は無視されます。

このフラグを指定した場合のデフォルト値は true です。このフラグを指定しない場合のデフォルト値は false です。
ヒント: このフラグを使用する場合、エクスポート元のサーバー上のユーザが、インポート先のサーバー上にも存在する必要があります。例えば、アクセス制御が設定された "testuser" が存在し、ACL 付きのリソースをあるサーバーからエクスポートして、"testuser" が存在しない別のサーバーに、それらの名前付きリソースをインポートするとします。この場合、名前付きリソースは ACL なしでアップロードされます。

この例は、名前付きリソースをローカル ファイル システムの C:\myrepository\samples からインポートします。

limrepo import --s C:\myrepository\samples